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2017年5月19日金曜日

東都“観光”

【NO.35 2017/5/17 亜細亜大 1-2 國學院大  神宮球場 平成29年度 東都大学春季リーグ戦1部】
【No.36 2017/5/17 中央大 3-2 専修大 神宮球場 平成29年度 東都大学春季リーグ戦1部】


年に一度はあるが二度はないかもしれない東都の観戦は、六大学の観戦を“出勤”とすれば“観光”。
 前日から雑誌やサイトなどでしっかり下調べしてから神宮へ。
 順位、勝敗には関心がないので、ドラフト候補、高校時代から見ている選手など気になる選手を中心にお目当ての選手をひたすらチェックする。
 第1試合は、國學院の山崎 剛(4年 日章学園)、諸見里 匠(4年 沖縄尚学)、亜細亜では嘉陽 宗一郎(4年 松山聖陵)、高橋 遥人(4年 常葉橘)のドラフト候補のピッチャー、頓宮 裕真(3年 岡山理大附)、北村 拓己(4年 星稜)あたりを中心に。東都の“安打製造機”山崎はうまいミートで2安打、諸見里のスピード感のある守備はノックのときから目を引いた。嘉陽は随分とおとなしいピッチング。スケール感がなくなっているような感じでもったいない。高橋遙はコントロールに苦しんでいるとは聞いていたが、この日はバッター一人だけだったのでよく分からなかった。頓宮は本来のキャッチャーではなく、ファーストで出場し、4番で2安打。


 第2試合。この春、評価が急上昇しているという中央大の最速152キロ右腕・鍬原拓也(4年 北陸)。去年までは球の速さだけが印象に残っていたのだが。
バッターやケースによって力を加減しながら投げるストレート(最速は147km/h)、内外に投げ分けるスライダー、空振りのとれるチェンジアップ。すごくバランスのとれた投手になっている。ドラフト上位候補と言われるのも納得。



 11球団そろっていたと言われるNPBのスカウトたちの目玉は鍬原だったかも知れないが、“観光”の目玉は「サニーブラウンに勝った男」五十幡 亮汰(1年 佐野日大)。中学時代に陸上日本選手権100メートルと200メートルで優勝。同じ種目に出ていたサニーブラウンに完勝したという韋駄天。3月の明治とのオープン戦ではちらっと見てはいたがそれは「予告編」でこの日の「本編」を期待。
1番・センターで出場した五十幡は5打数ノーヒットながら、脚で楽しませてくれた。第3打席のサードゴロでエラーを誘って出塁し、盗塁。第4打席のショートゴロ、第5打席のファーストゴロでも一塁到達タイムが3.8秒~3.9秒。凡打でもワクワク、ドキドキさせてくれる。