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2019年5月26日日曜日

これぞ対抗戦

【No.48 2019/5/25 法政大 4-4 明治大 神宮球場 東京六大学2019春季リーグ戦】
  言うまでもないことだが、東京六大学のリーグ戦に”消化試合”という概念はない。各大学の対抗戦の集合体がリーグ戦なのであり、対抗戦に勝つことは優勝と同じくらいあるいはそれ以上に価値のあることなのだ。この試合もそのことを証明するものだった。
 1勝すれば優勝の決まる明治。応援席ではおさまりきらず一般内野席にあふれる明治の応援団にも後押しされ、初回に2点を先制する。その後、毎回ヒットを放ちながら法政の小刻みな継投にかわされ追加点を奪えない。明治ファンの歯ぎしりが聞こえてきそうな展開。6回に1番・添田(4年 作新学院)の犠牲フライで3―0。マウンドには防御率1点台のエース森下(4年 大分商)。この試合も5回までノーヒットノーランに抑えている。Vロードまっしぐらと思いきやそうはさせじと法政。優勝まであとアウト4つというところで法政の代打・中村迅(3年 常総学院)が同点スリーラン!! リーグ戦初安打初ホームランの快挙に法政応援団、法政ベンチはサヨナラホームランで勝ったかのような喜びよう。さらに法政は福田(4年 大阪桐蔭)のライトオーバーのタイムリーツーベースで4-3と逆転。試合前の準備を誰よりも入念に行っていたキャプテンはセカンドベース上で大きく拳を突きあげる。
 明治の最後の攻撃。法政はエース三浦(2年 福岡大大濠)をマウンドに送り万全を期す。3番・内山、4番・北本が倒れてツーアウト。帰りの支度を始めようと思った僕の動きを止めるカーンという快音。5番・喜多(4年 広陵)がライトオーバーの同点ホームラン! こちらもリーグ戦初ホームランだ。4-4でゲームセット。興奮、歓喜、納得、残念…いろいろな思いが渦巻くスタンドから両校に大きな拍手。称えるというより、いいものを見せてもらったという感謝の気持ちがあった。

2019年5月22日水曜日

「球道恋々」木内昇著

 一高野球部OBの宮本銀平を主人公に明治後期から大正初期の野球史をえがいた野球歴史小説。
 この時代の野球史に残る大きなトピックが明治44年の「野球害毒論」。アンチ野球の朝日新聞と野球を愛するものたちが論戦を繰り広げた。その急先鋒が、当時冒険小説家としても人気だった押川春浪と「天狗倶楽部」。その春浪のプレーぶりを見たいという動機から「天狗倶楽部」に所属することになった銀平もこの戦いに巻き込まれることに。銀平とその家族など一部を除いて登場人物は押川春浪はもちろんほぼ実在の人物だ。大隈重信、安部磯雄、飛田忠順、春浪の弟、清など早稲田の歴史に残る人たちも登場する。もちろん野球を擁護する側だ。
 物語のクライマックスは銀平が讀賣新聞主催の「野球問題演説会」でのスピーチするシーン(大隈候が急用で欠席したので代理というのがひっかかる)。一高野球部で補欠としてプレーすることのかなわなかった銀平が語る野球への熱い思いとは──。
 作者の木内昇が「のぼる」ではなく「のぼり」で女性だったことに少しびっくり。高校、大学でソフトボールに打ち込んだ彼女は、試合シーンを細かく描きたい欲求を抑えるのに苦労したという。

2019年5月20日月曜日

明治にマジック1 早稲田・中川卓初マルチ初打点

【No.46 2019/5/19 慶應義塾大 2-4 明治大 神宮球場 東京六大学2019春季リーグ戦】
【No.47 2019/5/19 法政大 3-5  早稲田大 神宮球場 東京六大学2019春季リーグ戦】
 首位攻防の慶明戦。2回に3安打したのみ、そのうちの1本がピッチャーによる満塁ホームランという明治が連勝で勝ち点をとった。これで平成28年秋以来の優勝に王手をかけた。
 慶應の先発は150キロ左腕、佐藤宏樹(3年 大館鳳鳴)。今シーズンここまでの登板はリリーフのみで2イニング投げたのが最長。序盤の失点を防いだ上で継投でしのぎクローザーの高橋亮(慶應湘南藤沢)につなぐというプランだったのだろう。確かにこのプランは9割方成功した。5人の投手でつないだ8/9は明治打線をノーヒットに抑えた。
 唯一、ヒットを打たれた2回裏。佐藤はワンアウトから明治の5番・喜多(4 年 広陵)にレフトオーバーのツーベース、6番・松下(3 九州学院)にサード内野安打されて一、二塁。
ツーアウトとなったところで打率1割台の8番・西野(4年 浦和学院)に四球。続く投手の竹田(2年 履正社)がレフトへホームラン。慶應は最後まで追いつけなかった。
 このカードに通算100安打にリーチをかけて臨んだ慶應の柳町(4 慶應)は7打数ノーヒット2三振。高めのボール球に手を出したり、当てるだけの内野ゴロなど100本安打が足かせになったのか機能しなかったのが痛かった。
 早法戦はルーキー中川卓(1 大阪桐蔭)が大学初長打初打点初マルチ安打の活躍。「正解のない方程式」は今日は今西(3 広陵)が不安定。ワイルドピッチやフォアボールで1つのアウトをとるのにハラハラした。柴田(3 早大学院)、昨日打ち込まれた徳山(2 大阪桐蔭)は盤石。X+Y+Z。0+0+0が最高の形なのだろうがなかなかそうないかないものだ。


2019年5月19日日曜日

ワセダ4敗で優勝遠のく タツルは足踏み

【NO.44 2019/5/19 早稲田大 0-2 法政大 神宮球場 東京六大学2019春季リーグ戦】
【NO.45 2019/5/19 明治大 5-2  慶應義塾大 神宮球場 東京六大学2019春季リーグ戦】
  継投の失敗のところだけ見て、監督の采配どうのこうの言うのは映画のラストシーンだけ見てその映画を批評するようなものだ。
 6回111球で降板した先発の早川の精神面も含めたスタミナ不足、チャンスで1本出ない打者たちのメンタルも含めたテクニック不足、少ないチャンスに動転したのか判断ミスをした学生コーチの経験不足。早稲田にとって足りないものが多く目立った試合だった。全体的にチーム力が不足しているのだ。継投だけの問題ではない。
 足りないものを自ら認め、それを埋めるために努力する。その姿を見るのは学生野球をみることの大きな魅力だ。〇〇君はずいぶん守備がうまくなったなあ。××君は走塁の意識が変わったなあ。△△君は外の変化球が打てるようになったなあ。人が成長していく姿を喜び、励まされる。なるべく温かく見守ってあげたいものだ。1年生の監督も含めて。
 ともに1敗で迎えた慶明戦は森下が完投、3番・内山の2本のタイムリー長打などで明治が先勝。4-0とリードされた展開でも慶應は7回に下山のタイムリー、8回には郡司のホームランと反撃する。ただでは負けない。これが明日以降に効いてくる。慶應・柳町は4打数ノーヒットでリーグ通算100安打に足踏み。

2019年5月13日月曜日

早立トリプル観戦

【No.41 2019/5/11 早稲田大 5-2 立教大 神宮球場 東京六大学2019春季フレッシュリーグ】
【No.42 2019/5/11 早稲田大 3-0  立教大 神宮球場 東京六大学2019春季リーグ戦】
【No.43 2019/5/12 立教大 3-1 早稲田大 神宮球場 東京六大学2019春季リーグ戦】
  この週末は早稲田と立教の試合だけを3試合観戦。
 まずは土曜日朝7時50分プレーボールのフレッシュリーグ。
 早稲田は早実で清宮とともに1年から試合に出ていた服部雅生が先発。ストレートが130キロ代前半。高校1年のときの方が速かったなあ。服部が3回に1点失うと去年の早実のエース、雪山幹太がマウンドへ。5回に1点とられるが無難な投球で6回まで投げる。最後は彦根東のルーキー、原 功征。去年のセンバツで大阪桐蔭を苦しめたサイドハンドの左腕だ。緩い、さらに緩い変化球を使って三者凡退の神宮デビュー。
 打線は4番・今井脩斗(2年 早大本庄)は2回にソロホームラン、5回にレフトオーバーのタイムリーツーベースで3打点。
 1回戦。早稲田・早川、立教・田中誠也の投手戦。ボクシングで言えば、9-10で早川が少し劣勢の序盤。5回に早稲田が瀧澤虎太朗(3年 山梨学院)のバックスクリーンの2ランで先制。4回あたりからギアの上がってきた早川だったが8回に2本のヒットとフォアボールでツーアウト満塁のピンチを招く。リリーフの徳山壮磨(2年 大阪桐蔭)がこのピンチをしのぐと最終回も三者凡退で締めくくる。ピンチでも落ち着きがあり、140キロ台後半のストレートで押し切った。
 2回戦。3回までワセダは7安打するも得点できない。3回に自ら招いた3つの四死球の満塁のピンチを耐えた西垣雅矢(2年 報徳学園)だったが、5回はセカンド金子銀佑(3年 早実)のエラーとタイムリーで1失点。さらに4番・山田健太(1年 大阪桐蔭)に初球のカーブをねらい打たれるタイムリーツーベースで0-3。ここのカーブでの入りは正しかったかなあ?
ここまでの山田への配球。
(第1打席)
初球カーブ(ボール)のあと、外のストレートをセンター前ヒット
(第2打席)
 初球は外にはずしたボールから入って、2球目のカーブで空振り 3球目の変化球でショートゴロ
(第3打席)
初球のカーブを狙われてツーベース
山田の頭には若いカウントでカーブでカウントを稼いでくるというのがあったはず。2打席目のカーブの空振りは確かにまったくタイミングがあっていなかったが、ピンチの場面で初球にカウントを欲しがるカーブなのか? インコースのストレートを見せるという配球もあって、このあと投げる柴田は実際にインコースで腰を引かせて、外のカットボールで三振にとっている。ただ、西垣の球威を考えるとインコースに行くのは怖い。山田はインコースをさばくのうまいので甘く入れば打たれる。
 いずれにしろ3失点の投手陣は悪くない。11安打1点では勝てない。

2019年5月6日月曜日

日野、春の東京ベスト4を圧倒

【NO.40 2019/5/6 日野 7-3 小山台 日野高校グランド 練習試合】
 ”連”球の締めくくりは地元、日野高校の練習試合。毎年恒例になっている小山台とのトリプルヘッダーのAチーム同士が戦う第1試合。
 小山台は春の東京大会で早実に勝ってベスト4。日野は1回戦で1-2で八王子に敗れている。昨年の秋季大会はいきなり初戦で関東一とあたり、1-3で敗戦。くじ運がない。
 日野の佐々木千隼(桜美林大-千葉ロッテドラフト1位)、伊藤優輔(中央大-三菱日立パワーシステムズ)らも戦った東西の都立強豪校の対戦は毎年白熱する。
 午後からの荒天も考えて試合は予定時刻の9時よりずいぶん早い8時20分にプレーボール。
 2回表、日野は昨年12月のキューバ遠征の東京代表に都立の選手として唯一選ばれた山崎主真がセンター前ヒットで出塁。小山台の守りのミスであっさり先制する。3回表、3連打で1点追加。4回表には8番・杉田のライトへの2ラン。5回表には2番・千葉、4番・坂本のライトへのツーベースで二、三塁。続く5番・山崎主のピッチャーゴロでファースト送球する間に三走の千葉がホームイン。わずかなスキを狙った好走塁。小山台のエース、安居院はこの回でマウンドを降りる。
 7回表、日野は小山台の2番手、左腕の伊藤勝から5番・山崎主がホームラン性の認定(?)ツーベースで加点。6-0と大きくリードを広げる。
 6回まで日野の先発、関口は1安打に抑えていたが、7回小山台の2番・佐藤のバントヒットから招いたピンチの守備の乱れも絡み2点失う。8回から日野は春の大会で背番号1をつけた山下が登板。2番・佐藤に左中間タイムリーツーベースで1点失うが、9回は三者凡退でゲームをしめくくった。
 日野は持ち前の強打を発揮し2ケタ安打、投手陣は小山台を4安打に抑えるなどスコア以上に圧倒した。

 

同じ3時間ゲームでも

【NO.38 2019/5/5 東京大 0-15  慶應義塾大(神宮球場)東京六大学2019春季リーグ戦】
【NO.39 2019/5/5 立教大 9-5  法政大 (神宮球場)東京六大学2019春季リーグ戦】
 大学野球では長いと言われる3時間をこえるゲーム。3時間10分の第1試合、3時間7分の第2試合はまったく内容の違うものだった。
 第1試合の慶東戦。5回まで慶應が毎回の11得点。一方的な展開。前日17四死球を出した東大投手陣は今日も10四死球。試合の冗長さに拍車をかける。タツルの100安打がかかってなければ来なかったと思う。



 立法戦は何度も感情がジェットコースターのように揺さぶられるスペクタクルな展開。
 立教が初回に1年生の4番打者山田(1 大阪桐蔭)の2ランが先手をとる。3回裏、舩曳(4 天理)、相馬(4 健大高崎)がバントヒットを決める法政の足攻がさく裂し、3-2と逆転。直後の4回表、山田、三井の連続ヒットからチャンスを作り、押し出し四球、代打・鷲津(4 世田谷学園)の2点タイムリーで5-3と立教が再逆転。しからばと法政は安本(4 静岡)が連盟タイ記録となる5試合連続ホームラン(2ラン)で5-5、試合は振り出しに。
 リリーフ陣の勝負になった終盤。法政は内沢(4 八戸工大一)が3イニングを無失点。立教は2回1/3で4つの三振を奪う好投する中川(3 桐光学園)に8回表のツーアウト満塁の場面で代打。このあとを危惧したが、その裏から登板した中崎(3 立教新座)が3つの空振り三振。ストレートに伸びがあり、法政のバッターがかなり振り遅れた空振りをする。
 9回表、立教は2番・江藤(4 東海大菅生)がセンター前ヒットで出塁。ここまでノーヒットの柴田(1 札幌一)には3番とは言え送りバントも考えられたが、溝口監督のサインはヒットエンドラン。柴田がレフト前にはじき返し、一、三塁。この強気の攻めがチームに勢いをつけ、4番・山田のショート前のあたりが内野安打になり勝ち越し。三井のレフトへのタイムリー、中嶋(3 佼成学園)のレフトオーバーのタイムリーツーベースで4点とって9-5。その裏、自信あふれる中崎が力で押し切って三者凡退。

2019年5月5日日曜日

フレッシュな人たち

【No.35 2019/5/4 法政大 2-1 立教大 神宮球場 東京六大学2019春季フレッシュリーグ】
【No.36 2019/5/4 法政大 2-3 立教大 神宮球場 東京六大学2019春季リーグ戦】
【No.37 2019/5/4 慶應義塾大 10-4 東京大 神宮球場 東京六大学2019春季リーグ戦】
  今季初のフレッシュリーグ観戦。朝の7時台の空気は澄んでいて、スズメの鳴き声が聞こえるくらい静かだ。
 法政の1番セカンドで出場した齊藤大(1 横浜)。初回、先頭バッターとしてセンター前ヒットで出塁し、スチールを決め、先制のホームを踏む。第2打席は三遊間を破るヒット、第4打席はレフトオーバーのツーベース。ゴロへのバウンドの合わせ方など守備でも随所にセンスを感じさせる。このカテゴリーのレベルではない。リーグ戦のメンバー入りも近いのでは。

 

 2-1と法政がリードして迎えた7回裏。新しいイニングに入らないという規定のギリギリの2時間。最後の一つのアウトをとるために法政が送り込んだのが石田(1 東筑)。”石田伝説”(http://www.kk-bestsellers.com/articles/-/6519)で話題になったサイドハンドだ。右バッターの熊澤(2 八王子学園)を歩かせるが、岡本(2 報徳学園)を落ちる球で三振にとりゲームを締めくくった。


  大阪桐蔭OBがスタメンに4人(1番・宮崎、4番・山田、5番・三井、9番・田中誠)並ぶ立教と大阪桐蔭の元主将が主将をつとめる法政の対戦。1番センターで初スタメンの宮崎が初球をレフト前ヒットしてチャンスメーク、5番の三井のライトオーバーのタイムリーツーベース。「大阪桐蔭コラボ」で立教が先制。しからばと大阪桐蔭の元主将、福田が同期の田中誠の変化球を狙い打ち、ライトへの完璧なホームランで追いつく。その裏、宮崎が2点タイムリーで立教が再びリード。

”大阪桐蔭まつり”の展開で安本(4 静岡)が4試合連続のホームラン。このホームランで目がさめたか立教の田中誠は7回以降法政打線をノーヒットに抑えて完投勝ち。
 雷で24分の中断のあった慶東戦。タツルの通算96本目のヒットを見届けて家路についた。このあともう1本打ったみたいだから100安打まであと3本。今日の試合で決めちゃうかな。

2019年5月4日土曜日

GW恒例の埼玉県大会準決勝観戦

【No.33 2019/5/2 春日部共栄 5-1 山村学園 県営大宮公園野球場 2019年度春季高校野球埼玉県大会】
【No.34 2019/5/2 浦和実 4-2 東農大三 県営大宮公園野球場 2019年度春季高校野球埼玉県大会】
 GW恒例の埼玉県大会準決勝観戦。例年と違うのは浦和学院も春日部共栄もいないこと。
ベスト4進出で関東大会出場は決まっているので、どうしても勝ちたい試合というわけではない。
 第1試合、第2試合ともにエースの背番号1の先発登板はなかった。
 春日部共栄の1番・黒川のレフトへの先頭打者ホームランでスタートした第1試合。すかさず山村学園がその裏に4番・橋本のタイムリーで追いつく。
 4回表、長打とバント処理のエラーで1点失うと山村学園は埼玉県屈指の左腕、和田 朋也がマウンドへ。和田でもこの流れを変えられず、2本のヒット、犠牲フライでさらに2失点。6回表、和田が春日部共栄の7番・石崎にライトオーバーのホームランを打たれスコアは1-5に。山村学園打線は春日部共栄の背番号10武藤を最後までつかまえらえず1-5のままゲームセット。
 浦和実業の背番号20のエース豆田 泰志が力投。5回まで東農大三打線をノーヒットノーランに抑える。3回の三者三振など8奪三振。背番号が見えるくらい大きく体を使うオーバースローから叩きつけるストレートは力強く、カーブ、スライダーでアクセントをつける。浦和実業が7回に2点を先制したその裏。豆田は東農大三の3番・加納にライト線ツーベースを打たれる。初安打を打たれた気持ちの変化かスタミナ切れか4番・井口に四球。続く5番・飯島にライト前タイムリー。レフトの応援席で喜びの大根踊り。ここで豆田は降板。リリーフの背番号1三田が6番・小島にウエストしたボールをスクイズされ同点。
 最終回に浦和実業がスクイズなどで2得点。4-2で逃げ切った。
 東農大三はドラフト候補の飯島 一徹登板なし。野球強豪校にはいないような体格の選手もいたが、大胆なシフトをしくなど分析力に強みのある高校なのかもしれない。
 帰りに氷川神社でお参りして帰った。
 

2019年5月2日木曜日

GW恒例の東都

【No.31 2019/5/1 亜細亜大 0-1× 國學院大 神宮球場 東都大学2019年度 春季リーグ戦】
【NO.32 2019/5/1 駒澤大 0-3 東洋大 神宮球場 東都大学2019年度 春季リーグ戦】
 毎年GW中に平日開催で普段は観られない東都大学リーグを観ることにしている。いつもはスタンドは知人をすぐ見つけられるくらいガラガラらしいが、今日は5000人くらいは入っていたのではないだろうか。
 個人的なお目当ては亜細亜の田中幹也。東海大菅生で牛若丸的な守備で高校野球界を席巻した選手だ。シートノックから背番号26にくぎ付け。素早く軽やかな打球をさばく。でも、ポジションは高校時代のショートではなくセカンド。田中をセカンドに押しやっているショートは矢野雅哉(3年 育英)。何回だったろうか(たぶん4回)三遊間の一番深いとこに打球が飛んだ。ショート矢野は態勢を崩しながらもキャッチ。追いつくだけで精一杯の無理な態勢からワンバウンドでもなく、浮くこともなく、まるで立って投げているかのような強い送球で一塁をアウトにした。何たる体幹の強さ、肩の強さ。なるほど田中も勝てないはずだ。
 試合は亜細亜大・内間拓馬(3年 宜野座)と国学院大・吉村 貢司郎(4年 日大豊山)の両先発の投げ合いでラストイニング。内間に2三振を奪われるなど抑えられていた國學院大の4番・鎌仲純平(4年 北海)のライトへのサヨナラホームランで決着。
 駒澤OBの石毛宏典さんの始球式で始まった第2試合。東洋大のエース、村上頌樹(3年 智辯学園)が被安打3の完封勝利。初回、チェンジアップ、ツーシームなどほとんど120キロ台のボールしか投げない立ち上がり。2回以降も110キロ台のカーブを勝負球にしたり、ストレートは完全に「脇役」。ただのらりくらりといった感じでないメリハリのあるピッチング。9回ツーアウト、3番・山ノ井豪成(3年 青藍泰斗)カウント0-2と追い込む。ここはこの日最速の147キロで決めにいくも判定はボール。最後は「主役」の変化球で空振り三振。
神宮球場にはなんじゃもんじゃの花が咲いていた。雪が降ったような白いやさしい花。連休のこの時期に咲き、あっという間に散ってしまう。