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2020年3月24日火曜日

嶋田3安打 増居パーフェクトリリーフ

【NO.006 慶応義塾大 7-3 東海大 下田グランド オープン戦】
 慶應の先発は151キロ左腕、佐藤宏樹(3年 大館鳳鳴)。三者凡退の立ち上がりを見せるが、2回には3本の長短打で2失点。ストレートにスピード(141が最速)、キレがない。好調時にはファウルや空振りをとれる高めのストレートを痛打される。変化球もコントロールできず、タイムリーを打たれ、連続四球のあと4回途中でマウンドを降りた。
 慶應打線は好調。東海大の先発、高杉 勝太郎(3年 東海大札幌)に2回まで三者凡退に抑えられるが3回に古川智也(2年 広島新庄)、下山悠介(2年 慶應)の連続タイムリーで3-2と逆転。3-3の同点で迎えた6回。嶋田翔(4年 樹徳)のこの試合3本目のヒットとなるタイムリーツーベースなど4本のヒットで6-3と突き放す。
 慶應は2番手の関谷航平(4年 川越東)が5回に三者連続三振を奪うなどリリーフ陣が5回以降東海大に得点を許さず。8回から登板した増居翔太(2年 彦根東)は2イニングで3つの三振奪うパーフェクトリリーフ。先発もリリーフもできる増居は今季も慶應投手陣のキーマンになりそうだ。

2020年3月22日日曜日

関根に復活の手ごたえ

【No.005 2020/3/21 慶応義塾大 4-1 仙台大 下田グランド オープン戦】
 2年夏にトミージョン手術をうけ、4年となったこの春に復活を期す慶應の関根智輝の復活のマウンド。16人の打者に対し、10人の初球がストライク。ストライクを先行させる安定感のある投球。5回に仙台大の4番・川村友斗(3年 北海)にライトにホームランを打たれるが、打たれたヒットはこのホームランも含めて2本。6奪三振、無四球。上々の復活登板だった。
 ドラフト候補の最速152キロ右腕・宇田川優希(4年 八潮南)から5番・若林将平(3年 履正社)が2回にセンターへ2ランし慶應が先制。その後は変化球でストライクがとれるようになった宇田川に6回までノーヒット、計7つの三振を奪われた。
 2-1と1点リードで迎えた8回裏。先頭の渡部遼(3年 桐光学園)が四球で出塁。ベンチは送りバントを決めるべく代打で宮尾将(2年 慶應)を送る。宮尾の2球目にがスチール成功。直後に送りバントを決めてワンアウト三塁の形を作る。この采配が実り連打で2点を追加。
 8回から13日の日体大戦で2イニング5奪三振の好投をみせた長谷部銀次(4年 中京大中京)が登板。最初のバッターに四球。すかさず堀井監督がマウンドへ行き、力みの見える左腕に声をかける。高めに抜けるストレートもあったが、変化球も交えて二、三塁のピンチを切り抜け、最終回は落ち着いて三者凡退でしめくくった。
 慶應にはこの試合に登板した関根、長谷部。昨日の試合で先発した木澤尚文、151キロ左腕の佐藤 宏樹、バッティングの力もついた瀬戸西純と5人のドラフト候補がいるんだなあ。たくさんのスカウトがつめかけているのは他が無観客だからってわけでもないんだね。

2020年3月21日土曜日

8回までは圧勝の展開

【NO.004 2020/3/20 慶應義塾大 8-10× Honda 下田グランド オープン戦】
  慶應の新主将、瀬戸西純(4年 慶應)が初球ホームラン。埼玉栄時代からドラフト候補と言われる米倉 貫太からの一発に塾打線は勢いづく。
 2回は若林将兵(3年 履正社)のヒットからチャンスを作り、上田寛太(3年 郡山)のタイムリーで2-0。4回にはHondaの2番手、伊藤奨太の代わり端をつかまえ、4本のヒットで2点。6回には3連打。下山悠介(2年 慶應)のタイムリーなどで6-1。8回には去年まで法政で活躍した朝山広憲をとらえて4本の長短打に犠牲フライでさらに2点を追加し8-1。8回までは圧勝の展開。結局、15本のヒット。各打者の打球の強さは社会人にも引けをととらない。
 この試合最高153km/hを記録した慶應の先発、木澤尚文(4年 慶應)は時折声を出しながらの力投。6イニングで打たれたヒットは4本、8つの三振を奪った。右バッターの高めに抜けるボールで2つの死球を与えたがミットを突き上げるような低めのストレートには力がある。ベースのかなり手前でバウンドするボールなどにも対応するストッピング、力みをいなすような配球。福井章吾(3年 大阪桐蔭)は郡司裕也(中日ドラフト4位)の穴を埋めてくれるのではないか。
 2番手の生井惇己(2年 慶應)も木澤に負けぬ力投派だから肩が凝っちゃった(笑)。

ルーキー熊田

【No.003 2020/3/19 早稲田大 5-8 筑波大 安部球場】
 ティーバッティングはそのバッターの力量の一端がうかがえるので熱心に見る。これまで東伏見で何百人という部員のティーバッティングを見てきた。
 武内 晋一(ヤクルト)の力強い打球はネットを突き破って飛んでくるのではないかと思わずのけぞってしまった。上本 博紀(阪神)はウオーミングアップ程度に考えているのかなでるように打っていることもあった。名前も知らない部員のスイングの軌道の確かさや芯を打つ正確さに感心することもある。そういう部員が代打の切り札になったり、新人戦で活躍したりするとうれしいものだ。
 熊田任洋(東邦)のティーバッティングは逆手で打ってみたり、スタンスを大きくとってみたりとバラエティーに富んでいる。誰かに教わったことをルーティンとしてやっているのだろうか? 一つ一つ意味を考えながら打っているのだろうか?
 早稲田期待のルーキーは筑波大学との試合ではオープン戦初めてのスタメン。大学初安打は見損ねたが、2本目は投手の横を抜ける打球で内野安打。スピードのあるランニングで一塁を駆け抜けた。俊足の基準と言われる4.1秒は間違いなく切っていただろう。少し右足を引いた少し大きめのリード。次の塁を狙う姿勢も旺盛でこれから起こるケースの頭の整理も出来ているようだ。サインを見る姿にも余裕を感じる。守備ではセンターに抜けるヒット性の打球を飛び込んでとめて、一塁ランナーへの三塁への進塁を阻止した。周りに積極的に声をかけている姿は上級生みたいに見えた。
 高校時代は4番を任されることもあったが1番がベストの打順なのでは。春からベンチには入るだろうとは思っていたが開幕スタメンもあるかもしれない。

2020年3月15日日曜日

開幕まで1か月なんだが

【No.2 2020/3/15  早稲田大 4-8 明治安田生命 安部球場 オープン戦】
 「打ったら全力で走る」「自分の目で追える打球は自分で判断する」「タッチをかわすためにスライディングをする」。こういう走塁のイロハを知らないはずはないのだが。
だから「送球間に次の塁を狙う」なんて酷な要求なのだろう。
 ベンチから声が出ていない。試合に参加していないメンバーが多いのだ。
 ノックを見ているとカットに入る位置も距離も適切でないし、ラインもきちんと作れない。カットを使わない送球もアバウト。外野の肩は総じて弱いのだからこういうことでカバーするしかないのに。
 と散々文句もいいながらんも、開幕まであと1か月から修正してくれるはず、と期待してしまう。甘いなあ。
 球場の入場に際し、検温をうける。立ち見の出る盛況。

2020年3月7日土曜日

野球消滅 (新潮新書) (日本語) 新書 – 2019/8/8 中島 大輔 (著)

 野球消滅とはずいぶん過激なタイトルである。野球沈没くらいでいいかなと思うが、それだけ切迫した感じを出したかったのだろう。
  作者は若年層の野球人口の激減、1つにならない野球界の構造上の問題をデータやインタビューなどを通してあぶりだしていく。
 構造が変わらないのなら価値観をアップデートすることが必要ととく。強いか弱いかという二極化ではなく多様化することが必要だというのだ。
 「もし、野球界が何もしなければ、20年後にはジャパニーズ・ライフにおいて二次的以下のポジションに落ちるだろう」
 今、コロナ騒動で野球消滅を連想させるような無観客試合が行われている。その様子をテレビ中継で観ているとちょっと背筋が寒くなってくる。
 野球を間接的直接的に生業にしている人だけでなく、野球ファンも自分に何が出来るか考えるべきだ。

2020年3月2日月曜日

早稲田大敗

 2020年野球観戦の旅は早稲田の大敗でスタート。  
 3回裏、早稲田の先発、西垣雅矢(3年 報徳学園)が駒澤大の1番・緒方理貢(4年 京都外大西)にライトへの2ランを打たれ先制を許す。さらに4番・新田旬希(3年 市立呉)にもレフトポールに当たる2ラン。左バッターに右にも左にも完璧に打たれた。  
 早稲田は4回に7番・眞子晃拓(4年 早稲田佐賀)のタイムリー、5回に2番・中川卓也(2年 大阪桐蔭)のソロホームランで2-4で追い上げる。  
 6回裏、早稲田の右のエースナンバー11を背負った柴田迅(4年 早大学院)がマウンドへ。四球、ヒット、死球でピンチを招き6番・前田研輝(4年 広島工)の左中間を破られれ2失点。7回に雪山幹太(2年 早稲田実)が5本の長短打を浴びるなど5失点。いつ終わるかという猛攻に下を向きたくなる展開。  
 早稲田は投手も野手も層が薄いなという印象。今のメンバーの底上げをするか新人に期待するのか。  
 新型コロナウイルス騒動の中、駒澤大グランドのスタンドは立ち見が出るほどの盛況。マスク姿の顔にはどこか憂いを感じた。今日の日の光景が笑い話になるような日が早く来てほしいものだ。