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2016年10月9日日曜日

東大の勝利に不思議なし

今日も神宮。東京六大学2016秋季リーグ戦は第5週。
第1試合。東大は延長10回4-3で立教に勝利。
先発の三木 (4 県多摩) は90キロ台の変化球で立教の打者のタイミングを狂わせた。うまくタイミングを合わせた田中和 (4 西南学院) 、高橋信 (4 長野日大) はホームランを打った。一方、この試合にリーグ100本安打まであと5本で臨んだヒットメーカー佐藤拓 (4 浦和学院) は第1打席に外から入ってくる97km/hのカーブに見逃し三振。これでタイミングを崩したのか4打数ノーヒット2三振。
東大は三木以降の有坂 (2 城北) 、山本俊 (4 西春) が好投。2人で6回から8回まで立教打線をノーヒットに抑えた。1点リードの9回はエース宮台 (3 湘南) が今季初登板。これで締めくくれば「エース復活」の最高の勝ち方だったのだろうが、宮台の調子は本来のものとは程遠い。最速150km/hのストレートは143km/h止まり。得意の右バッターのクロスファイヤーは決まらず、抜ける球が多い。ツーシームのキレも今一つ。3つの四球などで押し出しで同点に追いつかれてしまう。その中で2つのアウトを三振でとれたのはプラス材料か。打線は14安打。効率のいい攻めが出来ていればもっと楽に勝てたはず。7回の4安打で1点はないよなあ。六大学一のイケメン(と僕が勝手に思っている)下雅意 (4 甲陽学院) が5安打。立教のエース田村からストレート系をつまりながらもセンター前に運んで2安打。第3打席はスライダーをライト前に好打。第4打席は送りバントが内野安打になるラッキー。第5打席こそ空振り三振だったが、第6打席はルーキー田中誠 (1 大阪桐蔭) の初球を叩くレフト前ヒット。このつなぎが桐生 (4 西) の決勝タイムリーを呼び込んだ。
立教はエースの田村が打ち込まれて、抑えの澤田圭  (4 大阪桐蔭) が最終回に勝ち越しを許した。先発に懸念のある2回戦。ストレートで東大に勝ち点を献上しないかと心配。
第2試合。慶應の加藤拓 (4 慶應) の序盤は最近では一番よかった。ノーヒットノーランを達成した東大戦よりは全然いい出来。ストレートが高めに抜けることも少なく、低めに決まるストレートにはドラフト上位的な質も感じられた。5回ツーアウトまでノーヒットに抑えていたが、6回にルーキー郡司 (1 仙台育英) の送球ミスで失点すると17打数ノーヒットの続いていた中山 (2 履正社) にアウトハイのストレートを右中間に運ばれた。1点差を守りたい終盤はストレートのスピードも球威も落ちてきて、フォークなど変化球頼り。最後は柴田 (4 東邦) に127km/hのスライダーをレフトへライナーで打ちかえされサヨナラ負け。
東大は今季初勝利。ここまで勝ちに近い内容の試合もあったので1つくらい勝っているような感覚だった。東大が勝つことに不思議は感覚はないし、高揚感も小さめ。法政の6連敗からの脱出には安堵した。そんな今年の秋季リーグ戦。
第1試合の途中に強い雨で1時間半近い中断。第2試合は6回から点灯。家路についたのは18時過ぎ。