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2017年11月21日火曜日

キレ、伸びも数値で語れる


  日本の優勝で幕を閉じたアジアチャンピオンシップ。予選リーグ台湾戦で6回12K無失点の今永昇太(DeNA)、決勝韓国戦で7回6K無失点の田口麗斗(巨人)のピッチングが印象に残った。
 ともにストレートの球速は140キロ前後。最近では高校生でも珍しくない球速のストレートにバッターが空振りしたり、刺し込まれたりする。キレがあるのだ。キレ、伸びについて語れることは野球通と野球好きのボーダーだったりする。「このピッチャー、キレがあるねえ」なんて腕組みしながらのたまうと一目置かれるとか置かれないとか。ただ、感覚的、主観的なもので怪しいものだ。
 キレ、伸びのあるボールとは最初から最後まで球速、勢いの落ちない回転数、スピンの多いボールと言い換えてもいいだろう。この回転数が近年のハイテク技術で測定できるようになってきた。有名なものはMLBの30球団すべての球場に配置されている「トラックマン」。NPBでもいち早く導入した楽天のあとを他の球団が追随している。甲子園球場でもこの秋の改修の目玉の一つが「トラックマン」の設置。IT企業DeNAを親会社に持つベイスターズはチーム戦術に「トラックマン」のデータを生かすだけでなく、日本シリーズでも活躍した濵口 遥の指名にも活用した。
 「トラックマン」に近い機能を持ったスマホのアプリも開発されるはず。「このピッチャーは球速140km/h 回転数2300。球速のわりには回転数が多いねえ」なんて会話がネット裏で聞かれる日も近い。