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2020年8月10日月曜日

早川、自己最速155キロ 蛭間2打席連続ホームラン

【*38 2020/8/10 明治大 1-5 早稲田大 神宮球場】 2020春季リーグ戦
 真夏に開幕の六大学春季リーグ戦。新型コロナばかりでなく、いろいろなことを考えて開幕日は「欠場」した。
 球場に行かなかったことを後悔する早稲田の快勝。
 1回裏、早稲田が4番・岩本(3年 大阪桐蔭)のセンターオーバーのタイムリーツーベースで先制。
 自己最速の155キロをマークするなどストレートでガンガン押した早稲田先発の早川(4年 木更津総合) は2回表、明治の4番・公家(4 横浜) につまりながらレフト前に落とされ、ルーキー西川(履正社)のタイムリーで失点する。少し力に頼りすぎたかコースが少し甘い。
 明治の先発・竹田(3年 履正社)に2回以降抑えられていた早稲田打線。6回表、3番・瀧澤(4年 山梨学院)がセンター右のヒットで二塁を陥れる好走塁。4番・岩本もレフト前ヒット。このチャンスに5番・蛭間(2年 浦和学院)がライトが追うのをあきらめる3ラン。4-1。蛭間は続く第4打席でもライトへソロホームラン。
 変化球を増やした配球でリズムをつかんだ早川は最後まで球威が落ちることなく123球、12三振を奪い完投勝利。早稲田は打線は12安打。守備走塁にミスもなくスキのない試合運びだった。


菅生、9回ツーアウトから追いつき 最後はサヨナラ

 【*29 2020/8/7 東海大菅生 4-3 佼成学園 ダイワハウススタジアム八王子】
 夏季西東京大会・決勝

 晴れ/31.0℃ 10:07-12:41(2時間34分)

 リードされては菅生が追いつくという試合展開。9回表に佼成学園が1点勝ち越して3-2。9回裏、菅生は先頭の福原聖矢(1年 安仁屋ヤングスピリッツ - WBSC U-15ワールドカップ日本代表 - U-15アジアチャレンジマッチ日本代表 )がショート内野安打で出塁。バントで送れずワンアウト。ここで福原が盗塁。実況によればピッチャーがモーションに入る前にスタートを切っていたという。サインか自分の判断か。この場面で走れるのは小学生から日の丸をつけてプレーしている経験値からだろう。1番・千田光一郎(2年 白山リトルシニア)がセンター前に同点タイムリー。福原の盗塁が生きた。
 延長10回表、菅生の背番号1、藤井翔(3年 豊田リトルシニア)が2三振を奪う力投で佼成学園打線をぴしゃり三者凡退。
 10回裏、菅生はこの試合3安打の3番・森下晴貴(3年 愛知名港ボーイズ)が四球。不動の4番・杉崎成(3年 愛知西リトルシニア)が送りバント。5番・堀町沖永(2年 東海大菅生中)がセンターオーバーのタイムリーでシーソーゲームに決着。
 菅生はサヨナラ打の堀町、スタメンのセカンド山田聖和(京都リトルシニア )、先発した本田峻也(小松加賀リトルシニア - WBSC U-15ワールドカップ日本代表)が2年生、1年生の福原と来年も西東京の中心になるチームだ。
 若林監督のドラゴンズ時代のルートだろうか愛知出身の部員が多いなあ。


2020年8月7日金曜日

早実は国士館に完敗

【*25 2020/8/3 国士舘 4-1 早稲田実 ダイワハウススタジアム八王子】
夏季西東京大会・準々決勝
 早実は昨秋の東京チャンピオン国士館に完敗。
 1回裏、国士館が早実の先発、宇野竜一朗(3年 市川リトルシニア MCYSA全米選手権大会日本代表)の立ち上がりを攻め連打で二、三塁。3番・鎌田州真(3年 グランフレール BFA U-15アジア選手権日本代表)の犠牲フライで先制。さらに5番・齋藤光瑠(3年 町田オールドリームス)のタイムリーで2-0。3回裏に齋藤に斎藤の2打席タイムリーで3-0。
 国士館のエース、中西健登(3年 調布リトルシニア )に早実打線は2回表に連打からチャンスを作るも1、3、4回は三者凡退。3回は三者三振。5回表、2番手としてマウンドに上がった田和廉(2年 京都ベアーズ)がツーアウトからヒット。9番・石郷岡大成(2年 栃木下野リトルシニア)の右中間を破るスリーベースで1点返す。
 6回裏、国士館ツーアウト三塁。平凡なゴロを早実のファースト西口純生(3年 小松市立松東中)がエラー。ダメ押しの4点目が国士館に入る。
 6回表、早実はサードの連続エラーでツーアウトながら一、二塁のチャンスをもらうが得点出来ず。7回以降はセカンドベースを踏むこともなく1-4のままゲームセット。
 初戦の八王子戦で5本のホームランを放った早実打線。中西のような緩急をつけてくるサイドハンドのピッチャーを攻める統一した意志は感じられず。守備でもエラーこそつかなかったが球際の弱さが目についた。
 

2020年8月3日月曜日

プロ注目バッテリーと強力打線

【*23 2020/8/2 開星 6-7× 立正大淞南 県立浜山公園野球場】
 夏季島根大会・準決勝
 開星と立正大淞南は松江市にある私立強豪校。立正大淞南のプロ注目の三宅海夢-谷川唯人のバッテリーとドラフト候補の3番・山本 大斗(米子ボーイズ)を中心にした開星の強力打線の対決。
 1-1で迎えた6回ゲームが大きく動く。開星がすべて初球打ちの3連打で2点。さらに7番野瀬が打った瞬間にガッツポーズをとる大ホームラン。
 5-1となり勝負ありかなと思ったが、直後の6回裏の立正大淞南。これもプロ注目の3番・佐藤 文彰がレフトへホームラン。ここからバントヒットを含む3連打。9番・外間のタイムリーで立正大淞南が追いつく。
 7回以降、立ち直った三宅と開星のクローザー田中祥太朗(大阪柏原ボーイズ)の投げ合い両校無得点の9回を終え、タイブレークに。
 先攻の開星が2番・内藤のタイムリーで1点。さらにワンアウト満塁のチャンスを作るが4番、5番が凡退。
 後攻の立正大淞南は3番・佐藤のタイムリーで満塁。ここで2年生の4番・藤田 大吾(出雲雲太ボーイズ)がこの試合4本目のヒットとなるレフトオーバーのタイムリーを放ち、7-6、立正大淞南がサヨナラ勝ち。
 開星の右のスラッガーが3番から7番まで並ぶ打線は全国でも珍しいのでは。たまたまそういうメンバーがそろったのか。そういう打線を作ろうと思って選手を育てたのか。3番・山本は米子の超人気の老舗ラーメン店のお孫さんらしい。この夏は帰れないが、パンチのある米子弁でおばちゃんの孫自慢聞きたいなあ。

2020年8月1日土曜日

「静岡の早慶戦」静商が逃げ切る

【*22 2020/8/1 静岡商 3-2 静岡(静岡市清水庵原球場)】
夏季静岡大会・準々決勝
<バーチャル高校野球>
「静岡の早慶戦」と言われる静岡高校と静岡商業の対戦となった準々決勝。
  1回裏、静商が1番・杉山翔平(3年 静岡中央リトルシニア)の先頭打者ホームランで先制。動揺に見える静高のエース左腕・松本蓮(3年 吉田町立吉田中)からさらに2点を追加。
 プロ注目の静商の148キロ左腕、髙田琢登(3年 静岡蒲原リトルシニア MCYSA全米選手権大会日本代表)は2回表3つのアウトをすべて三振でとる力投。点をとってもらった直後の大切を知ってギアを上げた投球。ゲームの勘どころがよく分かっている。
 3回表、髙田のストレートに振り遅れがちの静高打線は高めに浮くスライダーを狙う。ツーアウト二塁から2番・城航希(3年 江東ライオンズ)がスライダーを狙い打ってライト線へタイムリーツーベース。1-3。
 4回表、静高は先頭の4番・関宮楓馬(3年 磐田ボーイズ)が粘って変化球をライトへツーベース。ツーアウトとなるもセカンドのエラーで1点が転がりこむ。2-3と1点差。
 2回以降立ち直った静高の松本はキレのあるスライダーで3回ツーアウトから5連続三振を奪う。
 静高に行きそうな試合の流れ。5回表、先頭の1番・神谷侑征(3年 菊川ボーイズ)が四球で出る。前の打席タイムリーツーベースの2番・城は送る気配なく打たせる。しかし、空振り三振。さらにスタートを切っていた神谷も強肩・對馬勇斗(3年 静岡市立豊田中)に刺されゲッツー。
 6回表、疲労のみえる髙田から静高が連続ヒットでワンアウト一、二塁のチャンス。ここも静高は強攻。サードゴロでゲッツー。2イニング連続の併殺で髙田を崩せない。
 最終回となった7回。静高はツーアウトから1番・神谷がボテボテのショートゴロを一塁へ執念のヘッドスライディングで内野安打に。2番・城はセカンドゴロでゲームセット。
 7イニング制でなければ髙田のペース配分も変わり、あと2イニングで追いつかれていたかもしれない。
 

神村学園、圧勝で夏連覇

【*16 2020/7/29 神村学園 12-2 国分中央 平和リース球場】
夏季鹿児島大会・決勝

 神村学園が圧倒的な強さで2年連続で鹿児島の夏を制した。
 立ち上がりから不安定な投球の田中瞬太朗(3年 神戸中央リトルシニア)が3回表に3本の長短打で2-2の同点に追いつかれる。
 直後の3回裏、先頭の3番・桑原秀侍(3年 熊本中央ボーイズ)が右中間にこの大会4本目となるホームラン。これで勢いづいた神村学園の打線は4連打で国分中央のエース米崎をノックアウト。この回4点とって6-2と突き放す。
 5回は犠牲フライ、7回にタイムリーで1点づつ追加し8-2。勝負のついた8回にも4本の長短打で4点追加し、12得点。
 立ち直った先発の田中が7回まで投げ、3年生投手3人のリレー。最後はエース桑原が2つのアウトをとってしめくくった。

10番が救世主

【*15 2020/7/28 青森山田 8-5  八戸学院光星 青森市営球場】
<バーチャル高校野球>
夏季青森大会・決勝

 背番号10の活躍で青森山田がライバル八戸学院光星の夏3連覇をストップ。
 初回に光星の守備の乱れに乗じて、青森山田が先制。ゲームの主導権を握る。
 しかし、5回表、ドラフト候補の最速150キロ右腕、小牟田 龍宝(3年 東京神宮シニア
)の ボールが高く浮いたところを光星打線が痛打。2本のツーベースを含む4本のヒットに2つの四球も絡み一挙4点。5-4と光星が逆転。
 光星に行ってしまいそうな試合の流れを変えたのが、小牟田に代わってマウンドに上がった背番号10の高橋主樹(3年 花巻リトルシニア)。代わった直後の6回表に三者三振。そして、その裏、高橋自らがセンター前にタイムリーヒットを放ち同点。
 追いついて意気上がる青森山田は4番・平野時矢(3年 神戸中央シニア)、5番・小牟田が連続ホームランで7-5。8回にも犠牲フライで1点追加し、8-5。
 高橋が6回以降の4イニングをパーフェクトで光星打線を抑え、光星の夏3連覇をストップさせた。