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2019年6月2日日曜日

天才のきらめき

【No.49 2019/6/1 早稲田大 3-2 慶應義塾大 神宮球場 東京六大学2019春季リーグ戦】
 ボーとしていたら見逃していただろう。スタンドで何が起こったのか周りに聞く人も多かったのでは。ベンチのメンバーにもいたかも?
 4回表、早稲田の攻撃 ワンアウト二、三塁でその”事件”は起こった。バッターは4番・加藤。カウント2-2。1点を追う早稲田の主砲の一打に注目が集まる。あら、間抜けな声を発しているうちに三塁ランナーの瀧澤が頭からホームに滑り込んでいた。えっ、ホームスチール。事態を把握するのに数秒。「早慶戦のホームスチール、上本以来だなあ」。阪神で活躍する上本も2008年春の早慶戦で決めている。雨の中、ベンチにそのまま滑り込んでいくのではないかという勢いでスライディングしたのを今でも思い出す。
 上本は三塁コーチ海津に「行くわ」という言葉を残してスタートを切ったという。天才的とも言われた彼にはひらめきがあったのか。この日の瀧澤は、「ロジンバッグに2,3秒手をおく」という慶應のエース高橋佑のクセを観察していて、試合前に狙うことを公言していたという。それにしても4番バッターのヒットにかける場面でやるとは度胸あるなあ。こういう選手が早慶戦のような大きな舞台では活躍するものだ。8回には慶應のクローザー高橋亮からセンターへ決勝ホームランを放り込んだ。

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