ページ

2016年3月7日月曜日

フレッシュなエネオス ベテランのJFE

【NO.002 3/5(土)オープン戦 JX-ENEOS 3-1 JFE東日本】
武蔵小杉駅から等々力競技場に向かうフォロンターレのサポーターに紛れて、隣のエネオスグランドへ。
「冬籠りの虫が這い出る」という啓蟄。エネオスの見学スペースは野球の虫たちでぎっしり。
この両チームは来週の東京スポニチでリーグ戦の同じグループに入っていて、対戦する。
わざわざ本番直前にとも思うが、東京スポニチのスケジュールが決まる前に試合を組んだのだろうか。どこまで手の内を見せるか? まあ、お互いによく知っているのでは大きな影響もないような気もする。
JX-ENEOSは、若林晃弘(法政大)、谷田成吾(慶應義塾大)、塩見泰隆(帝京大)、猪又弘樹(青山学院大)のルーキー4人がスタメンに並ぶフレッシュなオーダー。高卒新人の鈴木健矢(木更津総合)もリリーフで登板。
対するJFE東日本は、スタメンに落合成紀(34才)、金森宏徳(32才)、津留侑士(30才)、リリーフで杉本智大(30才)が登板するなどベテランと言われる年齢の選手が多い。
選手入れ替えの過渡期にあるチームと安定した成熟したチームの対戦といったところか。
試合は、初回にベテラン金森が3ランを放ち、JFE東日本が先制。JX-ENEOSがその裏、ルーキー谷田のまずい走塁で1点返すにとどまる。
結局、そのままのスコアでゲームセット。
JX-ENEOSの不動の4番、山田敏貴(早稲田大)。去年は社会人野球首位打者賞とベストナインを獲得し、円熟期にある。この日はベンチスタートだったが、代打で出てきて右中間にツーベース。強さだけでなくうまさのあるのが彼の持ち味。
JX-ENEOSのベテラン、コーチ兼任の前田将希。代走で出て来て盗塁死。大きなリードで何度も牽制を投げさせるなどまだまだ元気。
JX-ENEOSのの鈴木健矢はゆったりしたフォームのサイドハンド。3イニング無失点。4つの三振を奪った。球速は130キロ半ばだったが、低めによくコントロールされていて、空振りもとれる。
写真は谷田成吾。2年でプロに行けるのか。同じく慶應のスラッガーであった金森やエネオスの先輩でもある池辺 啓二のように社会人でキャリアを終えるのか。

<MEMO>
塩見泰隆(JX-ENEOS) 4'05 ショート内野安打
塩見泰隆(JX-ENEOS)  4'12 サードゴロ  

2016年2月29日月曜日

御大に一礼

【NO.001 2/27(土)オープン戦 明治大 2-7 東芝】
「2016年野球の旅」は御大に一礼してからスタート。
内海・島岡ボールパークに来るとまずは内海先生と島岡御大の彫像に一礼する。
お二人が見守るセンター後方の小高い丘から球場を見下ろす。
わあー野球の臭いだ。野球の音だ。
今年初めての球場観戦に心がダンス・ダンス・ダンス。
スタンドではあちこちで「今年もよろしくお願いします」とか「おめでとうございます」とか新年のようなごあいさつ。今日が今年初めての観戦の人が多いのだ。ファンや観戦家にとってはお正月。
試合前には座席のオレンジの部分が見えないなくなるほどの人たちでぎっしり。
春のオープン戦ではこんなようなことをポイントにして観ている。
(1)新戦力
いわゆる新人、ルーキーだけでなく、今シーズン出てきそうな選手、出てきて欲しい選手。
明治は新人のベンチ入りはなし。アメリカキャンプから帰ってきてからB戦を中心にお試し期間があるはず。戦力としてメドが立てば、リーグ戦でベンチ入り。 森下暢仁(大分商)なんか観てみたいなあ。
東芝は加嶋宏紀(慶應志木-慶應義塾大)、時本亮(大垣日大-専修大)、堀米潤平(久慈東-白鷗大)の大卒ルーキー3選手が出場。
(2)コンディション
選手のコンディション、チームとしてのコンディション。
シーズンに向けて、コンディションはどの段階にあるのか。故障者やけが人はいないか。
アメリカキャンプ直前の明治と2週間後に公式戦(JABA東京スポニチ大会)を控えた東芝の対戦。これからしっかり鍛える大学チームと仕上げの時期に入っている社会人チームとは当然、コンディションの違いが前提。
まあ、他にはポイントはあるがそれは追々。

明治の先発投手は(1)新戦力の「出てきそうな選手、出てきて欲しい選手」の一人である川口貴都(4 國學院久我山)。
去年、野手に専念するという話も聞いていたが、最後の年は投手で勝負するようだ。
その意気込みを示すように3イニングをパーフェクト。
しかし、2巡目から一変。先頭バッターをエラーで出し、4本の長短打で4失点。
公式戦の近い東芝の打線に甘いボール、コントロールミスは許されない。
5回はempty状態に見えたが続投。クリーンアップに3連打されるなど1失点。
2番手は島田晟吾(4年 佼成学園)をはさんで、星知弥(4年 宇都宮工)。
リーグ戦でも想定される最後のマウンドに立つという設定だったが、下位打線に3連続長短打で2失点。
ストレートは146km/h出ていたが、コントロールが甘い。社会人の下位打線は大学時代では主力。甘い球はしっかり長打を打たれる。
東芝の先発は、ルーキー左腕、加嶋宏紀(慶應志木-慶應義塾大)。
社会人のチームは大学生相手では主力投手ではなく、新人や若手投手をぶつけてくる。公式戦で使えるかどうかの見極めの場。
加嶋は3イニングで被安打5、2失点。守備に脚をひっぱられたとは言え、いい結果とは言えないなあ。
同じく新人の時本亮(大垣日大-専修大)は代打で起用され、レフトフライ。
堀米潤平(久慈東-白鷗大)は代打でタイムリースリーベース。三塁到達は11秒65。なかなかの俊足だ。
両チームとも走塁や守備のカンが今一つというプレーが散見した。これからキャンプの明治はこれから修正していくだろうし、東芝はフィジカル的な疲労もたまっているのかなあ。
<MEMO>
堀米潤平 11秒65(左中間三塁打)


2015年11月26日木曜日

"安部球場"でオール早慶戦

【NO.123 11/23(月)全早稲田大 4-3 全慶應義塾大】
『安部磯雄先生 生誕150周年記念式典』に参加させてもらった。
記念講演を聴講したあと、「 東伏見硬式野球場」へ。
川口野球部長の「命名 宣言式」により「安部磯雄記念野球場」となったグランドで全早慶戦。
いきなり慶應に連打と犠牲フライで1点先制される。4回にも沓掛(3 慶應)のタイムリースリーベースで慶應が2-0とリードを広げる。
この記念すべき日に負けるわけには行かない早稲田が反撃。5回に熊田(2 早稲田実)がライトへソロホームラン。6回には佐藤晋(2 早稲田実)、熊田のタイムリーで3-2と逆転。
安部先生に勝利を捧げ、新チームはスタートを切った。
なつかしい名前が復活。これからは安倍球場に通えるのがうれしい。
写真は始球式を行う安部幾雄氏(安部磯雄先生の御令孫)。

2015年11月21日土曜日

今年最後の神宮は

 
【NO.120 11/17(土)第46回明治神宮野球大会 高校の部・決勝 敦賀気比高 3-8 高松商業高】
【NO.121 11/17(土)第46回明治神宮野球大会 大学の部・準決勝 早稲田大 2-1 上武大 】
【NO.122 11/17(土)第46回明治神宮野球大会 大学の部・準決勝 亜細亜大 4-3 東海大 】
3試合とも好ゲームで今年最後の神宮をしっかり楽しんだ。
高校の部は、わが母校と第32回選抜高校野球大会の決勝で定期戦の続いている高松商が大会初優勝。8回、9回だけで9本のヒットを打っての逆転勝ち。低く速い打球、俊足の選手がそろっている。四国大会で強豪を次々と倒し、今大会で大阪桐蔭を破った力は本物だ。
高松商には試合前に三塁ベースを囲み声を出す伝統があると大先輩からかつて聞いた。第1回選抜大会の優勝メンバー志摩定一選手は「自分が死んでも魂だけは高商の三塁を守り続ける。」という遺言を残しその冬に亡くなった。「志摩供養」というらしい。試合前に注目していたが、それらしき行動は見られなかったと思う。ストッキングには選手権大会優勝の白2本、選抜優勝の赤2本、国体優勝の黄色1本のラインが入っている。今回の優勝は何色のラインが入るのだろうか?
早稲田は4番・丸子(4 広陵)のホームランで勝ち越した1点を守り切って2-1の勝利。
亜細亜と東海の試合はファインプレーを連発する気持ちのこもった試合。代打が2人ともホームランを打ち、亜細亜がミラクル的な勝利。
神宮球場では今年もたくさん楽しませてもらった。来年もよろしく。


2015年11月16日月曜日

大竹、スイスイ2時間切り完封

【NO.119 11/14(土)第46回明治神宮野球大会2回戦 早稲田大 3-0 愛知大
朝の高校の部から観戦したかったが、あいにくの氷雨。翌日にハーフマラソンの大会を控えていたので、コンディショニングを考え、第3試合のワセダの試合だけに絞った。
シートノックの始まる間際に神宮に到着。上下ウインドブレーカーにニット帽、マスクと防寒仕様。ネット裏の知人にも気づかれないほどの変装(?)ぶり。
席も雨の当たらないネット裏の最上段。
自分勝手な都合だが、とにかく早く決着してくれることを祈る。
こちらの願いにこたえるかのようにエース大竹はすいすい投げる。雨の中、スローカーブなど抜く変化球を使う大竹はコントロールに苦しむかもと思ったが、杞憂。
ワセダ打線も中日育成1位の中川 (伊勢工業) を打ちあぐむ。7回に、ツーアウトから大竹のバントヒットから作った満塁のチャンスに楽天3位、茂木 (4 桐蔭学園) のタイムリースリーベースで勝負あり
大竹は100球を切るペース(104球)で完封。試合時間も2時間切りの1時間55分。
先輩思い(?)の好投で最小限の時間で球場をあとにすることが出来た。

<MEMO>
茂木栄五郎(早稲田大) 3秒74(ショート内野安打)
茂木栄五郎(早稲田大) 11秒33(左中間三塁打)
大竹耕太郎(早稲田大) 3秒86(バント安打)

2015年11月8日日曜日

入れ替え戦はドラ1対決

東都の秋の1、2部入れ替え戦は、先日のドラフトでいずれもドラフト1位で指名された好投手の投げ合い。
東洋大の先発、ヤクルトのドラフト1位・原樹理。
びしびしコーナーに決まるキレのいいストレートとストレートよりコントロールがいいのではないかと思うカットボールやツーシームを使って安定感のある投球。3回には三者連続三振。要所で投げるフォークも鋭く落ちる。
駒澤大の先発はDeNAから1位指名された左腕・今永昇太。ストレートは最速146km/hを記録するもシュート回転して高めに抜ける球も多くやや不安定。得意のスライダーを東洋大の4番・笹川(3年 浦和学院)に完璧にヒットされてから使いにくくなった。キレも精度も本来のものではない。
序盤はボクシングで言えば、原が10-9でラウンドのポイントを撮り続けている状態だったか。
スライダーが使いにくい今永はチェンジアップで三振をとる場面もあったが、軸はあくまでストレート。笹川の第2打席はオールストレートの9球でセンターフライに打ち取った。インコース、アウトコース、高低をしっかり投げ分ければ、ストレートで十分押していける。6回以降、球速は140キロを切る球も多くなってきたが、キレがよく、東洋のバッターも差し込まれていた。150球投げて9回完封。被安打3。三振は12個奪った。
一方の原は4回に脚がつるアクシデントもあったが、8回まで投げて被安打5で8奪三振。
どうやって点が入るかイメージしにくい展開だったが、駒澤が8回にスクイズで1点。いつまでも見ていたい見ていたかった投手戦だったので残念な気持ちになった。
 試合が終わったのは18時37分。寒さをあまり感じなかったのは、ヒートテックのおかげではない。

【NO.116 11/7(土)平成27年 秋季東京都高等学校野球大会・準決勝 東海大高輪台 1-10 二松學舍大附(7回コールド)
【NO.117 11/7(土)平成27年 秋季東京都高等学校野球大会・準決勝 帝京 1-8 関東一(7回コールド)
【NO.118 11/7(土)平成27年度 東都大学野球秋季入替戦1回戦 駒澤大 1 - 0 東洋大
<MEMO>
(東海大高輪台-二松學舍大附)
大江 竜聖(二松學舍大附) 145km/h 自己最速 奪三振5 投球数77
(駒澤大-東洋大)
今永昇太(駒澤大)146km/h 奪三振12
原樹理(東洋大)145km/h




2015年11月6日金曜日

ピッチャーはハラダタクミ

KEIOの先発ピッチャーはハラダタクミ。
あさのあつこさんの野球小説『バッテリー』の主人公と同じ名前である。小説は巧、こちらは匠だけども。
オーバーハンドの巧と違い、匠はややサイドハンド気味のフォーム。
140km台前半キレのいいストレートを軸に押していき、2回までに4奪三振。その後はカットボール、スライダーなども交え、0を並べていく。7回、先頭の高瀬 (1 長崎西) にツーベースを打たれ、セカンドのエラーで1-1同点に追いつかれる。ハラダタクミがマウンドを降りたあと、慶應義塾高校の先輩、内村がつないで、試合は延長タイブレークに。慶應が1点とった10回裏。マウンドこれまた高校の先輩、亀井。ツーアウト二、三塁で2-2。太田 (2 広陵) がセンターをライナーで越すツーベースで明治がサヨナラ勝ち。リーグ戦でも活躍する水野 (2 静岡) 、齊藤 (2 桐蔭学園) を投入する明治の本気モードが実った。
【NO.114 11/3(火)東京六大学2015秋季新人戦  東京大 0 - 10 法政大
【NO.115 11/3(火)東京六大学2015秋季新人戦  慶應義塾大 2 - 3 明治大
(MEMO)
<東京大-法政大>
大崎拓也(法政大) 3秒98(4ゴロ)
<慶應義塾大- 明治大>
東原匡志(明治大) 4秒23(6ゴロ併殺)
原田匠(慶應義塾大) 143km/h
髙橋裕也(明治大) 143km/h