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2019年9月24日火曜日

東京 第21ブロック 代表決定戦

【No.91 2019/9/23 桐朋 3-10(8回コールド) 東海大高輪台】
【No.92 2019/9/23 戸山 0‐19 (5回コールド) 日野】
 桐朋グランド 2019年度 秋季東京都高等学校野球大会 一次予選
 第21ブロックの代表決定戦2試合。
 第1試合は0‐7で迎えたの回表に桐朋が3点返してコールド負けを逃れる。しかし、8回裏ツーアウト満塁から内野安打で3‐9。最後はフライをレフトが落球し、ゲームセット。東大野球部の選手の供給源でもある桐朋に肩入れしながら観ていたので残念。東海大系列の高校の中で一番厳しい環境の中で練習している東海大高輪台だが強豪のシニア、ボーイズの出身者もいて、個人の能力は高い。
 6点、3点、4点、6点と毎回得点を重ね、日野が大勝。初めてみる新チームはスタメンに右バッターが並ぶというある意味日野らしい打線。その右バッターたちが遅いボールを引き付けて右中間のネットにぶつけるのだから相手投手はたまったものではない。夏に国士館に勝った前のチームにも打線はひけをとらない。守備の欠点もここ最近のチームには感じなくなってきた。毎年のことながらピッチャーだよなあ、このチームは。
 戸山は、台風の影響の強風の中でフライをうまく処理していた。2安打はいずれも日野の投手のストレートを鋭いライナーで打ち返したもの。

2019年7月28日日曜日

東京の決勝

【No.78 2019/7/27 小山台 0-4 関東一 神宮球場 第101回全国高等学校野球選手権大会 東東京大会】
【No.79 2019/7/28 國學院久我山 4-2 創価 神宮球場 第101回全国高等学校野球選手権大会 西東京大会】
 長い梅雨で中止になった日も多く、やりくりが大変だっとと思うが、東西ともに予定通りのスケジュールでの決勝。
 開幕日はカイロが欲しくなるような冷涼さだったが、決勝に合わせるかのようなこの時期らしい猛暑。
 東東京の決勝は都立初の2年連続決勝進出の小山台と関東一。
 初回、小山台は四球とエラーで一死三塁のチャンスを作るも4番・吉田がショートゴロ併殺で先制出来ず。ここまでの5試合を一人で投げぬいてきた小山台のエース、安居院。4回に関東一の2番・村岡に右中間を破る三塁打を打たれ、4番・平泉にライト前に弾き返され先制を許し、さらに追加点で0-2。疲労の色濃い安居院は8回にさらに2失点。打線は関東一の背番号10谷の制球の不安定さに付け込めず、2本のヒットで完封負け。決勝の壁は今年も破れず。甲子園への最後の壁は厚い。昨年もそうだったが、1人の投手で夏を勝ち抜くのは厳しい。もう1枚信頼できる投手を育てるべき。健大高崎のように役割を細分化させたスペシャリストの継投という方法もある。
 西東京の決勝はノーシードから勝ち上がってきた創価と早稲田実、春の東京チャンピオン東海大菅生を破った國學院久我山。
 1回表、國學院久我山は4番・宮崎のタイムリーで先制する。2回表、國學院久我山はセフティスクイズで追加点2-0。4回裏、スクイズで1点返した創価は6回裏、4番・中山のレフトへのホームランで同点に追いつく。直後の7回表、すべてショートに飛んだ当たりを創価の谷藤が右に左に軽快なステップでさばく。好プレーにスタンドがわく。流れは創価に傾いたと思われた。
 最終回、2点取られたあと踏ん張っていた創価の左腕エース、古川が崩れる。2連続四球のあと4番・宮崎のタイムリーに打たれて勝ち越される。5番・高下に四球。6番・坂口にツーボールトなったところでスタンドの大きな拍手を浴びながら交代。坂口がライト前へ運び4-2と國學院久我山がリードを広げる。
 9回裏、國學院久我山のエース高下はツーアウトからのヒットと四球。ホームランが出ればサヨナラの場面も3番・宮原をセンターフライ。センター西川のグラブに打球がおさまった瞬間、28年ぶりの甲子園出場が決まった。29歳の尾崎監督のインタビューはすがすがしかった。
 

2019年7月16日火曜日

雨上がりの大逆転

【No.66 2019/7/15 日野 5-4 国士館 市営立川球場 第101回全国高等学校野球選手権大会 西東京大会】
 強い雨に開いていた傘も閉じられた6回。一塁側スタンドからタイミングよく流れた「雨上がりの夜空に」を合図に日野の反撃が始まる。先頭の2番・入江がセンター前にしぶとく落とす。3番・渡辺がレフト前ヒットで続く。4番・坂本もレフト前へ。3連打で1-3。試合展開と雨でしおれていたネット裏の日野を応援する人たちも息をふきかえす。6番・廣岡のセンター前のタイムリーで1点差。さらに2連続四球を選び、押し出しで同点。国士館はここでエース山田が降板。さらにリリーフの石橋からも四球。連続押し出しで勝ち越す。1番・山崎主がライトへ鋭くはじき返し5-3とリードを広げる。
 7回に1点返され4-5と追い上げられ最終回。国士館の先頭の4番・黒澤のセンター前ヒット。じわりと緊張感が高まる。代走・小高が続く打者の初球に走ってくる。これをキャッチャー坂本が落ち着いて刺す。代打攻勢の国士館にツーアウトながら一、二塁のチャンスを作られる。6回からリリーフした関口の得意のカーブがタイミングを狂わす。バックネット前に上がるフライ。キャッチャー坂本のミットにボールがおさまると大きな歓声が球場を包んだ。
 今年こそ地元の野球好きのおっちゃんとして日野駅前からチャーターバスに乗って甲子園に行きたいものだ。

2019年7月7日日曜日

W北野 渡辺美里の母校に

【No.61 2019/7/7 東京大 7-6 京都大 東大球場 2019京都大学定期戦】
【No.62 2019/7/7 千歳丘 9-0 松原 神宮球場 第101回全国高等学校野球選手権大会 西東京大会】
 今年で100周年を迎える東大と京大の定期戦。
 2回裏に岡(3年 小倉)のツーベース、大音(2年 湘南)のタイムリーで東大が先制する。直後の3回表、京大が反撃。北野高校の北野君のタイムリーで逆転。東大はその裏、4つの四球を選び3-2と逆転。
 4回表、京大の6番・岩城(3年 嵯峨野)が東大のエース、小林大(4年 横浜翠嵐)からライトオーバーにホームランをかっ飛ばし同点。その裏、東大は梅山(3年 四日市)、笠原(3年 湘南)、辻居(4年 栄光学園)の3連打などで3点とって突き放す。
 6回表、京大は4番・西(4年 西京)のタイムリーツーベース、岩城のタイムリーなどで1点差に迫る。西はオリックス・バファローズジュニア - 郡山リトルシニアという球歴で関西学生野球連盟選抜にも入った、野球的にもエリートなんだなあ。結末を見届けたいシーソーゲームとなったが、神宮へ移動。東京の高校野球の開幕戦で米子東OBの秋本則彦監督の千歳丘がミュージシャン渡辺美里の母校、松原と対戦するのだ。
 千歳丘は開幕戦の固さもあって前半は松原に合わせるような試合になって少し気をもむ。しかし、落ち着きの見え始めた3回以降得点を重ね、9-0で7回コールド勝ち。7回ツーアウトから参考記録ながらノーヒットノーランの記録のかかった先発投手の松岡君が交代。非情ともいえる采配にも思えたが、温情あふれる采配だったことを知りほっとした。
【西東京】都千歳丘開幕戦でコールド発進 あと1人で7回ノーヒットノーランも交代…には理由があった https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/07/06/kiji/20190706s00001002344000c.html
 




2019年7月5日金曜日

甲子園を目指せ! 単行本進学校野球部の奮闘の軌跡 タイムリー編集部 (著)

 
進学校というのも野球本の一つのジャンルとしてすっかり確立された感がある。
 この本でも市立金沢高校、県立松山東高校、県立仙台第二高校、県立膳所高校、県立東筑高校、県立掛川西高校の6校がご丁寧に偏差値つきで紹介されている。2017年から2018年のチームにスポットをあてその学校の「いま」を中心にしたレポート。
 市立金沢高校は石川県でなく、神奈川県横浜市の学校。名門・横浜高校のキャプテンとして荒波(元DeNA)、成瀬(オリックス)らとともに2003年センバツ準優勝した吉田斉が部長をつとめる。「『成功ありき』で考えているんです。ひとつでも失敗すると、そこから崩れていってしまう。」。失敗することになれていない、失敗してはいけないという優等生気質をずばり指摘している。
 進学校の宿命、練習時間の短さ。県立松山東高校も7限のときは1時間40分しか練習時間がとれない。そういう中で監督の目ではなく、やらないとすぐ終わってしまうという集中力、自立心が養われる。
 東北地方最高の偏差値71を誇る県立仙台第二高校は「文武一道」が校訓の伝統校。仙台一との定期戦は杜の都の早慶戦と言われる学校上げての一大イベント。負けてしまうと応援部が丸刈りなるという熱のいれよう。
 優秀な頭脳を駆使してデータ分析に強みを持つ進学校県多い。県立膳所高校は一味違う。普段は書道部などを兼部する野球未経験者が「データ班」としてチームを支える。野球の専門用語を理解することから始め、偵察で丸一日1日3試合球場にいて野球にどっぷりつかることに慣れるのに時間を要するという。
 春3回、夏6回の甲子園 過去30年の福岡公立高校で夏の甲子園に出場した唯一の高校、県立東筑高校。「石田伝説」の石田旭昇(法政大)で2017年夏、2018年春と二季連続の甲子園出場を果たしたチームを取り上げている。「2年半を野球だけに没頭させるなんてもったいない」という青野浩彦監督は「日本一短い練習で、日本一強いチームを作ること」。
 「うち進学校なんですか?」。県立掛川西高校は「野球が強いから掛西に入るために勉強した」という部員も多い。静岡高校の部長、副部長として4年で5度の甲子園に出場した大石卓哉監督。「投手が投げてから捕手が返球する二塁到達2秒以内 守備からベンチに戻るのは10秒以内 ベンチから守備につくのは35秒以内(投手、捕手が攻撃に絡んだ場合は45秒以内)」といった甲子園タイムを意識して練習する。
 もうすぐ地方大会は真っ盛り。進学校の部員たちには2割増しくらいでエールを送りたくなる。 


 
 

2019年6月23日日曜日

甲子園という病 (新潮新書) 新書 – 2018/8/8 氏原 英明 (著)

  現代の「野球害毒論」、ではない。
  登板過多、大会スケジュール、選手の早熟化、メディアの弊害、指導者、食トレな「感動バイアス」で曇っている目、濁っている頭にクールで真っ当な正論を提示してくれる。
 高校野球の歴史は100年を超えた。その中で、多くの人間が「高校野球はこうでなければいけない」と思い込んでいる。だが、本来の高校野球は「教育」の一過程であり、スポーツである以上、楽しくやるべきなのだ。高校野球が100年で積み上げてきた歴史は素晴らしいものだが、高校球児らしき時代はともに変化していく。
高校野球が変わるには、「俺たちの時代は...」なんて思い出の中、思考停止に陥っている場合ではない。観戦者もまた野球関係者、野球をとりまく環境である。変化を認め、見守り、応援していきたいものだ。



2019年5月6日月曜日

日野、春の東京ベスト4を圧倒

【NO.40 2019/5/6 日野 7-3 小山台 日野高校グランド 練習試合】
 ”連”球の締めくくりは地元、日野高校の練習試合。毎年恒例になっている小山台とのトリプルヘッダーのAチーム同士が戦う第1試合。
 小山台は春の東京大会で早実に勝ってベスト4。日野は1回戦で1-2で八王子に敗れている。昨年の秋季大会はいきなり初戦で関東一とあたり、1-3で敗戦。くじ運がない。
 日野の佐々木千隼(桜美林大-千葉ロッテドラフト1位)、伊藤優輔(中央大-三菱日立パワーシステムズ)らも戦った東西の都立強豪校の対戦は毎年白熱する。
 午後からの荒天も考えて試合は予定時刻の9時よりずいぶん早い8時20分にプレーボール。
 2回表、日野は昨年12月のキューバ遠征の東京代表に都立の選手として唯一選ばれた山崎主真がセンター前ヒットで出塁。小山台の守りのミスであっさり先制する。3回表、3連打で1点追加。4回表には8番・杉田のライトへの2ラン。5回表には2番・千葉、4番・坂本のライトへのツーベースで二、三塁。続く5番・山崎主のピッチャーゴロでファースト送球する間に三走の千葉がホームイン。わずかなスキを狙った好走塁。小山台のエース、安居院はこの回でマウンドを降りる。
 7回表、日野は小山台の2番手、左腕の伊藤勝から5番・山崎主がホームラン性の認定(?)ツーベースで加点。6-0と大きくリードを広げる。
 6回まで日野の先発、関口は1安打に抑えていたが、7回小山台の2番・佐藤のバントヒットから招いたピンチの守備の乱れも絡み2点失う。8回から日野は春の大会で背番号1をつけた山下が登板。2番・佐藤に左中間タイムリーツーベースで1点失うが、9回は三者凡退でゲームをしめくくった。
 日野は持ち前の強打を発揮し2ケタ安打、投手陣は小山台を4安打に抑えるなどスコア以上に圧倒した。

 

2019年5月4日土曜日

GW恒例の埼玉県大会準決勝観戦

【No.33 2019/5/2 春日部共栄 5-1 山村学園 県営大宮公園野球場 2019年度春季高校野球埼玉県大会】
【No.34 2019/5/2 浦和実 4-2 東農大三 県営大宮公園野球場 2019年度春季高校野球埼玉県大会】
 GW恒例の埼玉県大会準決勝観戦。例年と違うのは浦和学院も春日部共栄もいないこと。
ベスト4進出で関東大会出場は決まっているので、どうしても勝ちたい試合というわけではない。
 第1試合、第2試合ともにエースの背番号1の先発登板はなかった。
 春日部共栄の1番・黒川のレフトへの先頭打者ホームランでスタートした第1試合。すかさず山村学園がその裏に4番・橋本のタイムリーで追いつく。
 4回表、長打とバント処理のエラーで1点失うと山村学園は埼玉県屈指の左腕、和田 朋也がマウンドへ。和田でもこの流れを変えられず、2本のヒット、犠牲フライでさらに2失点。6回表、和田が春日部共栄の7番・石崎にライトオーバーのホームランを打たれスコアは1-5に。山村学園打線は春日部共栄の背番号10武藤を最後までつかまえらえず1-5のままゲームセット。
 浦和実業の背番号20のエース豆田 泰志が力投。5回まで東農大三打線をノーヒットノーランに抑える。3回の三者三振など8奪三振。背番号が見えるくらい大きく体を使うオーバースローから叩きつけるストレートは力強く、カーブ、スライダーでアクセントをつける。浦和実業が7回に2点を先制したその裏。豆田は東農大三の3番・加納にライト線ツーベースを打たれる。初安打を打たれた気持ちの変化かスタミナ切れか4番・井口に四球。続く5番・飯島にライト前タイムリー。レフトの応援席で喜びの大根踊り。ここで豆田は降板。リリーフの背番号1三田が6番・小島にウエストしたボールをスクイズされ同点。
 最終回に浦和実業がスクイズなどで2得点。4-2で逃げ切った。
 東農大三はドラフト候補の飯島 一徹登板なし。野球強豪校にはいないような体格の選手もいたが、大胆なシフトをしくなど分析力に強みのある高校なのかもしれない。
 帰りに氷川神社でお参りして帰った。
 

2019年4月8日月曜日

形を変えた早東戦

【No.19 2019/4/7 早稲田実 16-1 駿台学園 神宮第二球場 平成31年 春季東京都高等学校野球大会】
 駿台学園の監督は東大野球部の元監督の三角裕監督。となりの神宮球場でのいつかの早東戦のようなワンサイドの展開になった。
 1回裏、いきなり1番バッターが左中間のツーベース、2番バッターがレフト前ヒットで一、三塁。4番バッターのサード内野安打で駿台学園が先制。鮮やかな攻め。これが唯一の得点になるとは。
 2回、3回に2点でペースをつかんだ早実。4回は打者15人を送り込む猛攻で11得点。5回にも1点を追加し、16-1のコールド勝ち。
 1番セカンド北村 広輝。神戸中央シニアの頃にも見たが、良くも悪くも軽いプレーは変わっていない。2番サード
梅村 大和(世田谷西シニア)。ノックのスローイングから目立つ強いリスト。4打席目で球足の速いゴロのヒットがライトの後逸を誘いダイヤモンド1周。タイムは15秒76となかなか。宇野 竜一朗(市川シニア)はOBの内田 聖人のような躍動感のあるフォームと腕の振りの速さ。代打で出てきた西口 純生は190㎝/110kgという巨漢。ファウルした1回のスイングは力強く、スラッガーの予感。「ゴジラ」の産地、石川出身で中学は軟式野球部なのか。2年生の好素材が目立つなか、1年時はショートを守っていた生沼 弥真人は背番号9でファースト、茅野 真太郎は背番号8でキャッチャー。上級生になるとなんでこうなっちゃうの?

2019年4月7日日曜日

陽気に誘われはしご観戦

【No.16 2019/4/6 日大三 1-0 修徳 ダイワハウススタジアウム八王子 平成31年 春季東京都高等学校野球大会】
【No.17 2019/4/6 早稲田大 4-2 共栄大 安部球場 オープン戦】
 試合開始10時の1時間半前にダイワハウススタジアウム八王子に到着。好カードなんで行列も覚悟したが拍子抜けするくらいの入りでバックネット裏の4列目の真ん中を確保。ノックの始まるころにはどんどん観客が増えて、スタンドは9割程度埋まる。
 日大三の先発は背番号10の191センチの長身、廣澤優。立ち上がりコントロールに苦しむが少しづつ安定してくる。ストレートは130キロ台後半で速いという感じはしない。三塁側にステップするので縦ばかりでなく横にも角度がつく。0-0と緊迫した状況で6回からは150キロ右腕、井上広輝がマウンドへ。スピードは明らかにこちらのほうがある。最初のバッターをインコースの140キロ台後半のストレートで空振り三振。7回はワンアウト二塁のピンチを迎えるがストレート、スライダーで連続三振。8、9回も1つづつ三振をとって4イニングで5奪三振。
 投手にくらべて小粒な印象の三高打線。8回に170センチの小さな4番打者、宇津木帝凱のタイムリーで1点とるのが精一杯。修徳が継投しなかったら得点できただろうか。
 試合終了11時54分。急げば安部球場で早稲田のオープン戦がかなりの時間観られそう。ブリスクウオークで10分ちょっとで西八王子駅に行き、中央特快で三鷹、北裏行きのバス。安部球場到着は13時5分。少し早く始まったのか早稲田の1回裏の攻撃、バッターは3番の福岡。
 早稲田の先発は早川隆久(3年 木更津総合)。新チームになって初めて見る早川には落ち着きと自信が感じられた。自信をもってゆるいボールを投げ、カウントが悪くなっても周りを見る余裕がある。ストレートのスピード、キレは今一つだたっと思うがそれでも6イニングを振り逃げのみの準完全に抑える。2番手はルーキー田中星流(仙台育英)。甘いボールを痛打され2失点したが、想像した以上に力強いボールを投げる。ルーキーとの違いを見せるスピード、厚みのあるストレートを3番手の柴田迅(3年 早大学院)、徳山壮磨(2年 大阪桐蔭)が投げ込む。試合終盤を任せるのはこの二人になりそう。
 打線は共栄大の左腕・佐藤廉(3年 修徳)を攻略できず。左バッターが外の変化球を見極められない。立教の田中誠也、慶應の高橋祐樹などリーグにはサウスポーの好投手がいる。この試合ではスタメンに8人の左バッターが並んだ。本番ではどういう対策をたてるのだろうか。
 帰りは大先輩に車で送っていただく。桜並木の続く道を走りながらシーズンの展望などを聞かせていただく至福のとき。こういう花見もいいものだ。

2019年3月28日木曜日

23年ぶりに心ふるえる

【No.009 2019/3/24 明豊 13-5 横浜 甲子園球場 第91回選抜高校野球大会】
【No.010 2019/3/24 米子東 1-4 札幌大谷 甲子園球場 第91回選抜高校野球大会】

錦の海の ひんがしに 松翠なる わが校舎 
世の灯の 使命享け群 咲き匂ふ この団欒
自由をかざす 若人の 清らの生命 讃ふなり ああ 青史に映ゆるわが母校


 バックネット裏の席なので遠慮するはずが、イントロを聞くともういけない。やっぱり歌ってしまった。日本有数の難しい歌詞とリズムだと思う母校の校歌。まぶしかった太陽も雲と銀傘で遮られていたがサングラスを外せない。

 初回、1番の北本にレフトにホームラン打たれる。どうなることかと心配したが、キャプテン福島康のファインプレーで1点でしのぐ。
 3回表、2本の安打とスチールで作った二、三塁のチャンス。ショートゴロで同点においつく。

黒鉄の をのこの腕
振ふべき 時は来たりぬ
虹に似る 吾らの意気を
示すべき 時は来たりぬ


応援曲「黒鉄の力」。アルプスは歓喜。

 その裏、フォオボールで招いたピンチから3本の長単打で1-4と突き放される。明治神宮大会王者の猛攻。
 6回には連続四球でチャンスをもらうが、5番福島康が送りバントが決められない。しからばと6番土岐に打たすが空振り三振。7番長尾は初球デッドボールで満塁。いけるぞ、いける! 8番本多が初球を打ってファーストファウルフライ。うーーん。。ドンマイ、ドンマイ、切り替えて。
 エース森下は4回以降も毎回得点圏にランナーを背負うも粘りの投球で追加点を許さない。こたえたい打線は7回以降は四球のランナーを出したのみ。最後まで太田のサイドハンド特有の球筋に対応出来ず。
 球場を出るとたくさんの地元からの大応援団の人たちとすれ違った。敗戦の悔しさよりすがすがしさを感じた。帰りのバスでもわが町の誇りのことが語られたことであろう。

2019年3月21日木曜日

20年目の松坂世代 竹書房 上重 聡 (著)

「水野世代」なんて言ってもイッツグリークツーミーでも「松坂世代」なら分かる人が多いだろう。
  1980年4月2日から1981年4月1日までに生まれた野球の子たちには松坂大輔というシンボルがいた。「怪物」と称される野球の実力は同年代の中でも図抜けていた。すれ違うことはおろか視界に入ることもなかったたくさんの野球の子たちが多かった中、ライバルやチームメイトに慣れたものはほんの一握り。そんなレアなものたちを自身もPL学園のエースとして松坂と戦った上重聡がインタビューしていく。
 同じプロ野球のステージに立ったものでも松坂に対しての距離感はさまざま。和田毅は松坂にあこがれ、大学でブレークしてこの世代として認知されたことを喜ぶ。高3夏に松坂と初めて対戦した杉内俊哉はライバルをリスペクト一度だけでも勝ちたかったと言う。上重や館山昌平は苦しいときは松坂の素振りや道具をマネて苦境に立ち向かった。新垣渚は衝撃的な出来事から松坂のひとことで救ってもらった。高卒ドラフト1位という共通点のある藤川球児は、高校で直接対決がなかった分、ずけずけと物をいえる。村田修一、小谷野栄一は松坂を見て投手をあきらめ、打者として対決する道を選んだ。東出輝裕、平石洋介は指導者として今でも「打倒 松阪」を目指す。
 松坂大輔はこの先も先頭を走り続ける宿命を背負っている。自分のために、同世代のために。30年後の松坂世代、どうなっているだろう。

2018年12月5日水曜日

「ライバル 高校野球 切磋琢磨する名将の戦術と指導論」 谷上 史朗編著

 神奈川、大阪、西東京、青森、茨城、群馬、新潟、福岡の8つの地域のライバル校の監督の話をそれぞれのエリアに縁の深いライターが対談形式でまとめた一冊。
 慶應の上田誠は、横浜の渡辺元智の野球を追いかけることでチームのレベルを上げていった。直接的にではないもののそこにはある種の師弟関係がある。
 「野球王国」で毎年ハイレベルな戦いを繰り返す大阪桐蔭×履正社。史上初の「大阪対決」は記憶に新しい。夏に限って言えば、履正社が大阪桐蔭に8連敗というのはちょっと意外。
 戦前からのライバル関係の早稲田実と日大三高。自主性を重んじる早実からは王貞治、荒木大輔、斎藤祐樹、清宮幸太郎などのスターが出現し、チームを高みに導く。対する三高は名物の冬合宿などでエリートたちを徹底的に鍛える。
 地元の選手を育てて勝つ前橋育英と県外から積極的に選手を受け入れるグローバルなスカウティングの健大高崎。機動破壊という言葉が象徴する脚を使った健大に対抗するのは前橋育英の攻撃的守備だ。
 野球不毛の地といわれた新潟で切磋琢磨し、全国でも勝てるチームを作り上げた日本文理×新潟明訓。明訓の監督、佐藤和也はほとんどの新潟県の野球指導者の連絡先が携帯の電話帳に登録してあるのに日本文理の大井道夫の番号は知らなかったという。
 東筑×小倉は学業でも張り合う中。決して恵まれていない環境でも甲子園を目指す姿勢は他地域の公立校のお手本にもなる。
スカウティング、戦術、選手育成から進路指導まで激しくあるいは静かに火花を散らす。ライバル校の存在は、憎くもあり、頼もしくもあり、そしてありがたいものだ。

2018年11月14日水曜日

今年最後の神宮

第四十九回 明治神宮野球大会(神宮球場 )
【No.101 2018/11/14  星稜高 1-2  札幌大谷高 (高校の部 決勝】
【No.102 2018/11/14  立正大  12-1(6回コールド)関西国際大  大学の部 準決勝】
【No.103  2018/11/14 環太平洋大 7-0(8回コールド)近畿大 大学の部 準決勝】
 高校の部・決勝。優勝候補の星稜はエース奥川を先発させず。7回に逆転を許し、なおもピンチの場面でライトに入っていたエースのリリーフ。勝ちにこだわるならもう一歩早いタイミングの交代だったのだろうが、先発した1年生投手荻原に成長の機会を与えたのだろう。もっとも1安打では勝てないが。
 大学の部・準決勝は2試合ともコールド。立正大は関西国際大のつぎ込んでくる投手を次々と攻略。4番・伊藤裕はこの試合では軽打、好打で2安打。
 “スカイハイ”安藤など俊足で粘っこいバッターのそろうIPU。3回に1番・岡田の2点タイムリーで先制し、5回には安藤の2点タイムリーなどで5-0とリード。7回、8回に1点づつとって関西の名門にコールド勝ち。東都代表もこの勢いに飲みこまれてしまうのか。
今日が個人的には「神宮最終日」。外に出てしばらくながめてから帰路についた。

2018年11月11日日曜日

伊藤裕 しとめる力

【No.96 2018/11/10 星稜高 9-0(7回コールド) 広陵高 神宮球場 第四十九回 明治神宮野球大会】
【No.97 2018/11/10 桐蔭学園高 1-10(7回コールド 筑陽学園高 神宮球場 第四十九回 明治神宮野球大会】
【No.98 2018/11/10 九州共立大 0-2 立正大 神宮球場 第四十九回 明治神宮野球大会】
  星稜と広陵の強豪対決は意外な大差での決着。奥川は140キロ中盤のストレートと多彩な変化球で付け入るスキを与えず5連続から始まった三振は7イニングで11に達した。打線もふた回り目から広陵の左腕・石原を捕まえる。1打席目に振り遅れてたストレートにもタイミングのあっていなかった変化球にも2打席目には各バッターしっかり対応してできていた。
  第2試合は“茂木二世とも言われる森に注目。肩の強さはこちらが上。それがアダとなったのか入れ込み過ぎたのかスローのミス2つとジャックルで3失策。バッテイングも3タコに終わった。内野ゴロの4秒台のタイム。守備、打撃の確度はまだまだ上がるはず。  
 第3試合のドラ2対決は決勝2ランの立正大・伊藤裕に軍配。狙ってしとめる力。

2018年9月13日木曜日

既定路線なんてものはない

 早稲田実業の野村大樹君がプロ志望届を提出者として発表された。内部進学が既定路線と思っていたので驚いた。去年の清宮君は実力、注目度も飛び抜けていたので異例。高校通算68発の野村君も実力はあるが、清宮君のようにドラフト1位で競合という選手ではない。
 かつては早実からプロ入りすることも珍しくなかった。王貞治さん。荒木大輔さん、川又米利さんなどが高校を卒業して即プロの道に進んだ。早稲田大への進学を希望していたかどうかは知らないが、大矢 明彦さんは駒澤に、石井 丈裕さんは法政に進んでいる。系属である早稲田実から大学へ100%進学出来なかった時代の話だ。
 今はほぼ100%内部進学できるのになぜ? と考えるのは僕のようなワセダ周りの人間の考え。早稲田実業も早稲田大学も生徒の進路を決める権利はない。
 野村君は、あの早実と駒大苫小牧の決勝を観て、WASEDAのユニフォームにあこがれたという。同志社ラインから外れ、早稲田ラインを選択した。彼には既定路線とか安定志向というものはないのだろう。
 「野球で慶應義塾高校に入って、慶應大学に進み、電通に入りたい」なんていうよりよっぽど夢がある。

2018年8月31日金曜日

大学、高校ジャパンの試合を見ながら考えて​いたこと

 
 チケットは完売。神宮は優勝のかかった早慶戦もかすむような客の入り。

 早慶戦との大きな違いは客層が多岐にわたっていること。現役学生を中心にOB、大学関係者など早稲田、慶應の息のかかった人間が大半を占めるのが早慶戦。この夜の神宮はダイバーシテイ。

1.大学野球を応援する、好きな人
2.アマチュア野球全般が好きだけど高校野球が一番好きな人
3.野球ならなんでも好きという人
4.金足農の吉田君、大阪桐蔭の根尾君、藤原君を見たい人

 大学野球を愛する少数派の僕が願っているのは、大学野球の面白さに目覚め観戦人口が増えてくれること。
 4.の人たちは、風とともに去りぬ、であろうから期待薄。浮動票はあてにならない。1.は高齢化が進んでいるので今後増加することは考えにくい。2.はセンバツ優勝投手でもある早稲田大の小島がマウンドに上がったときに盛り上がっていた層。3.は話題性の高い試合なら大学野球でも関心を持ってくれそう。
 2.3.の層を増やしていくことが大学野球人口の増加につながる。
 日本版NCAAを実現するために大学野球はコアな役割をになう。甲子園人気、高校野球人気をいかに大学野球につなげるか。高校野球→大学野球→社会人野球と野球そのもののレベルが上がるに従い、観戦人口が減っていくなんて寂しいじゃないか。

【No.72 2018/8/28 侍ジャパンU18代表 3-7 侍ジャパン大学代表( 神宮球場) 2018年 第12回 BFA U18アジア選手権 壮行試合】

2018年8月4日土曜日

夏の甲子園出場の六大学出身監督

【早稲田大】
(木更津総合)五島 卓道 監督

【慶應義塾大】
(羽黒)小泉泰典 監督
(慶應)若林 貴彦 監督

【明治大】
(日南学園)金川豪一郎 監督

【法政大】
(土浦日大)小菅 勲 監督
(鳴門)森脇 稔 監督
(折尾愛真)奥野 博之 監督

2018年7月30日月曜日

野球班の応援に声からす

【No.66 2018/7/29 小山台 3-6 二松学舎大付 神宮球場 第100回全国高等学校野球選手権記念大会 東東京大会】
 応援席に入ったのはいつ以来だろう?
 あまり関心のなかった東東京大会の決勝だったが、小山台が残ったので神宮に行くことに。試合1時間前には三塁側の応援席はぎっしり満員。一番上まで上がって何とか席を確保した。第二内野も開放され、それでも入りきれない観客が外野に回っている。観客の数、出足では一塁側の二松学舎大付に勝っている。「観客ポイントで3点くらいもらってもいいんじゃないの」と小山台OBの友達と軽口をたたく。
 試合は小山台がリードする場面もあったが、中盤に追いつかれ、終盤にリードを広げられての敗戦。バスターエンドラン、ダブルスチールと強豪校に臆することなく、積極的にしかけ、11安打。お世辞ではなく、互角に戦った。足を絡めた攻撃で突破口を開いた二松学舎は老獪な戦い方にさわやかに散った。
 若者たちに交じって、立ちあがって大きな声で応援したのでいつもない疲れが。

2018年7月21日土曜日

ボール、ボール、ボール 守ろうとしたのは何ですか?

【No.61 2018/7/20 日大鶴ケ丘 19-15 明大中野八王子 ダイワハウススタジアム八王子 第100回全国高等学校野球選手権記念大会 西東京大会】
 



 両校合わせて34得点、41四死球、試合時間4時間4分。
この珍記録を作った大きな原因は球審だ。
 1回表、5つの四球に長打が絡んで日大鶴ヶ丘がいきなり7点。ストライクゾーンが左右も高低もかなりせまい。コースに決まったナイスボールがボールと判定されるたびに周りの観客からえっとかおっとか声が上がる。たくさん詰めかけていたプロのスカウトの人たちも苦笑いしている。前の晩まで連日観ていた都市対抗のストライクゾーンよりも明らかにせまい。ベストボールの直後に気持ちを切り替えたり、もう1球同じところに投げれらるほど高校生のメンタルスキルは高くない。抜けたり、ひっかかたりしてボールになる、あるいは甘く入ってボールを痛打される。

 狭いゾーンは公平に日大鶴ヶ丘投手にも適用され、1回裏、ボールコール攻めで6連続四死球などで2人の投手が“葬りさられる”。周りの観客の声も怒りを帯びてくる。
 1回終わって55分。さすがにまずいと思ったのか、大会本部からの助言もあったのか、2回からゾーンが変わる、若干。三塁側のボールには手が上がり始めたが一塁側のボールのジャッジはあまり変化が見られない。彼には絶対譲れないゾーンがあるらしい。
 3回に日大鶴ヶ丘が5点、明大中野八王子が4回4点、5回5点とビッグイニングが続く。5回を終わったところで熱中症のリスクを考慮して約5分の休憩時間。ここでまで2時間。ふつうなら試合が終わっていていい時間だ。
 6回から日大鶴ヶ丘はプロ注目の勝又温史が登板するとゲームのテンポががらりと変わる。4回無失点7奪三振で逆転勝利を呼び込んだ。6回以降は両校合わせて10四死球。投手のレベルがあがったこともあるが、休憩時間にさらなる助言でもあったのだろうか?
 疲労の蓄積もあっただろうが、ベスト16まで残ってきたチームの投手の技量が大きく劣っていたとは思わない。41という異常な数字をたたき出したのはあなたが原因です。健康リスクが心配される気象条件の中であなたが守ろうとしたのは何ですか? ルール? ちんけなプライド、こだわりですか? 関係者には投手の要因と簡単にかたずけず、しっかり検証してほしい。