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2019年4月6日土曜日

監督就任直後のシーズン ワセダは優勝する?

 誰かから聞いたのか、自分の願望が作り出した妄想なのか「監督就任直後のシーズンにワセダは優勝する」というのがジンクスとして頭に刻み込まれていた。小宮新監督を迎えたこのタイミングで調べてみた。

①飛田忠順  1919年就任 六大学リーグ戦の始まった1925年の優勝 ◎
②市岡忠男  1926年春季 ×
③大下常吉  1931年春季 ×
④久保田禎  1934年春季 ×
⑤田中勝雄  1937年春季 ×
⑥伊丹安広  1940年春季 △ 三大学同率で優勝預かり
⑦相田暢一  1946年春季 ×
⑧森茂雄   1947年秋季 ×
⑨石井連藏  1958年春季 ×
⑩石井藤吉郎 1964年春季 ◎
⑪石山建一  1974年春季 ◎
⑫宮崎康之  1979年春季 ◎
⑬飯田修   1985年春季 ×
⑭石井連藏  1988年春季 ×
⑮佐藤清   1995年春季 ×
⑯野村徹   1999年春季 ◎
⑰應武篤良  2005年春季 ◎
⑱岡村猛   2011年春季 ×
⑲高橋広   2015年春季 ◎

 初代の飛田忠順さんをカウントしないと10代監督の石井藤吉郎まで就任直後のシーズンの優勝はないのだ。18回のうち6回は決して多いとは言えない。
ライバル慶應について調べてみたら18回のうち6回と早稲田とまったく同じ! 早稲田と並んで最多の45回の優勝回数を誇る法政にいたっては15回のうち3回という少なさ。
 部員、チームの力量を把握する時間が十分でないし、いい状態で監督を引き継がれなかたことも多かっただろう。監督自身も大学野球はおろか野球の世界から離れていたケースもある。秋季リーグが終わってからの半年に満たない期間で優勝できるチームを作り上げるのは難しいことは少し考えてみればわかることだ。
 野村徹さんから続いた流れで、岡村猛さんのときにひどく物足りなく感じたものだが、長い歴史を考えれば珍しいことではないのだな。そう考えると小宮山ワセダを寛容な気持ちで見守ることが出来そうだ。

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