【No.48 2019/5/25 法政大 4-4 明治大 神宮球場 東京六大学2019春季リーグ戦】
言うまでもないことだが、東京六大学のリーグ戦に”消化試合”という概念はない。各大学の対抗戦の集合体がリーグ戦なのであり、対抗戦に勝つことは優勝と同じくらいあるいはそれ以上に価値のあることなのだ。この試合もそのことを証明するものだった。
1勝すれば優勝の決まる明治。応援席ではおさまりきらず一般内野席にあふれる明治の応援団にも後押しされ、初回に2点を先制する。その後、毎回ヒットを放ちながら法政の小刻みな継投にかわされ追加点を奪えない。明治ファンの歯ぎしりが聞こえてきそうな展開。6回に1番・添田(4年 作新学院)の犠牲フライで3―0。マウンドには防御率1点台のエース森下(4年 大分商)。この試合も5回までノーヒットノーランに抑えている。Vロードまっしぐらと思いきやそうはさせじと法政。優勝まであとアウト4つというところで法政の代打・中村迅(3年 常総学院)が同点スリーラン!! リーグ戦初安打初ホームランの快挙に法政応援団、法政ベンチはサヨナラホームランで勝ったかのような喜びよう。さらに法政は福田(4年 大阪桐蔭)のライトオーバーのタイムリーツーベースで4-3と逆転。試合前の準備を誰よりも入念に行っていたキャプテンはセカンドベース上で大きく拳を突きあげる。
明治の最後の攻撃。法政はエース三浦(2年 福岡大大濠)をマウンドに送り万全を期す。3番・内山、4番・北本が倒れてツーアウト。帰りの支度を始めようと思った僕の動きを止めるカーンという快音。5番・喜多(4年 広陵)がライトオーバーの同点ホームラン! こちらもリーグ戦初ホームランだ。4-4でゲームセット。興奮、歓喜、納得、残念…いろいろな思いが渦巻くスタンドから両校に大きな拍手。称えるというより、いいものを見せてもらったという感謝の気持ちがあった。
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