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2017年11月18日土曜日

カズオ カムバック

 日米野球の試合前のノック。ショートのポジションから目が離せなくなった。松井 稼頭央。ダイナミックなフットワーク、軽やかなジャンピングスロー、スピードがあって正確な送球。シートノックではなく、アップ代わりのノックだったが存分に楽しんだ。ノックだけでも飯が食えるプロの技。油に乗り切ったカズオのフィールディングに一緒に受けていた名手・仁志敏久がかすんでみえたほどだ。
 2年後、カズオは日本人初めてのメジャー契約の内野手として海を渡る。7年間のメジャー生活。その活躍は多くの野球ファンにとっては少し物足りなかったかも知れない。怪我や故障、失策を視力の原因があるとされて眼鏡の着用を球団から通達されたこともあった。しかし、随所で見せたパフォーマンスは日本はもちろんアメリカのベースボールファンの度肝を抜いた。開幕のアトランタ・ブレーブス戦で20勝のエース、ラス・オルティスからメジャー史上初となる開幕戦新人の初球初打席本塁打。あのランディ・ジョンソンからもホームランをかっ飛ばした。秀喜がいたことでリトル松井と呼ばれたりもしたが、ハートの方はリトルの方がデカかった。
 ライオンズとの契約はコーチ兼任で外野手登録だという。今、ノリにのっているショート源田壮亮と並んでノックをうける42歳のカズオも見てみたいなあ。

松井稼頭央15年ぶり西武7「もう1度小さな花を」(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース