そう言って帰って行く高校野球ファンは多い。
昨日から始まった明治神宮野球大会は観客にはっきりと2つの層が分かれる。8時30分プレーボールの「高校の部」には甲子園でおなじみの8号門クラブなど全国各地から集まった高校野球観戦の猛者たちが早朝から場所取りのために押し掛ける。
「高校の部」の2試合が終わると「あいつら大学出てないから」という毒舌氏の言葉も聞こえないような素早さで潮が引いたように帰っていく。彼らが温めていった席に大学野球ファンや大学OBなどが座るというのが明治神宮大会のネット裏のフォーメーション。
同じアマチュア野球のカテゴリーでも大学野球はマニア度が高いのだろう。実際、大学野球を観戦する人にはオール、一日中観戦する観戦マニアの人が多い。
東京六大学リーグ、東都大学リーグのある東京のような大学野球を観るという文化が地方にはないのが大学野球が敬遠される要因の一つなのかな?
大学でプレーしている選手には甲子園のスターだったものも少なからずいる。「あの人は今」的に高校野球の頃に追っかけた選手たちとの「再会」を楽しむにはこの時期の神宮は寒すぎる。せっかくの東京を野球以外のことで楽しみたいという気持ちも分からないでもない。