【No.79 2019/7/28 國學院久我山 4-2 創価 神宮球場 第101回全国高等学校野球選手権大会 西東京大会】
長い梅雨で中止になった日も多く、やりくりが大変だっとと思うが、東西ともに予定通りのスケジュールでの決勝。
開幕日はカイロが欲しくなるような冷涼さだったが、決勝に合わせるかのようなこの時期らしい猛暑。
東東京の決勝は都立初の2年連続決勝進出の小山台と関東一。
初回、小山台は四球とエラーで一死三塁のチャンスを作るも4番・吉田がショートゴロ併殺で先制出来ず。ここまでの5試合を一人で投げぬいてきた小山台のエース、安居院。4回に関東一の2番・村岡に右中間を破る三塁打を打たれ、4番・平泉にライト前に弾き返され先制を許し、さらに追加点で0-2。疲労の色濃い安居院は8回にさらに2失点。打線は関東一の背番号10谷の制球の不安定さに付け込めず、2本のヒットで完封負け。決勝の壁は今年も破れず。甲子園への最後の壁は厚い。昨年もそうだったが、1人の投手で夏を勝ち抜くのは厳しい。もう1枚信頼できる投手を育てるべき。健大高崎のように役割を細分化させたスペシャリストの継投という方法もある。
西東京の決勝はノーシードから勝ち上がってきた創価と早稲田実、春の東京チャンピオン東海大菅生を破った國學院久我山。
1回表、國學院久我山は4番・宮崎のタイムリーで先制する。2回表、國學院久我山はセフティスクイズで追加点2-0。4回裏、スクイズで1点返した創価は6回裏、4番・中山のレフトへのホームランで同点に追いつく。直後の7回表、すべてショートに飛んだ当たりを創価の谷藤が右に左に軽快なステップでさばく。好プレーにスタンドがわく。流れは創価に傾いたと思われた。
最終回、2点取られたあと踏ん張っていた創価の左腕エース、古川が崩れる。2連続四球のあと4番・宮崎のタイムリーに打たれて勝ち越される。5番・高下に四球。6番・坂口にツーボールトなったところでスタンドの大きな拍手を浴びながら交代。坂口がライト前へ運び4-2と國學院久我山がリードを広げる。
9回裏、國學院久我山のエース高下はツーアウトからのヒットと四球。ホームランが出ればサヨナラの場面も3番・宮原をセンターフライ。センター西川のグラブに打球がおさまった瞬間、28年ぶりの甲子園出場が決まった。29歳の尾崎監督のインタビューはすがすがしかった。