【N0.007 4/5(日)東京六大学―社会人対抗戦 法政大 6-5 東芝】
【N0.008 4/5(日)東京六大学―社会人対抗戦 慶應義塾大1-6 JX-ENEOS】
慶應の横尾 俊建(4年 日大三)の二塁手へのコンバートを聞いたときは、「話題作り」程度に思っていたし、そうでなくてもキャンプ中に“元の鞘(三塁手)”に収まっているだろうと。
コンバートのことすら忘れていたので、ノックでセカンドのポジションにつく、あんこ型の背番号10が目に入ったときはギョッとした。セカンドベースマンの端くれとしては反感に近い違和感。横尾君には悪いが絵的にもきれいとは言い難い。僕にとってのセカンドの理想像はV9の土井正三さんや高木守道さん。器用で俊敏な職人肌。その理想像とは程遠い。守道さんの名人芸の一つでもあった、バックトスは精度もスピードもまずまず。器用は器用なんだよなあ。グラブのハンドリングは元々悪くないし。ただ、致命的に動きが鈍い。ノックと違ってゲームでは不測の動きを素早く、正確に求められる場面がある。試合の後半に守備のいい北村祐樹(4年 丸亀)をセカンドの守備固めに送った大久保監督がどこまで辛抱出来るか。
慶應のもう一人のあんこ型、加藤拓也 (3 慶應) は自己最速の153km/hを記録するなど圧巻の投球。JX-ENEOSのクリーンアップ、3番・糸原、4番・山﨑錬、5番・齊賀に対し、ストレートで押しまくり2奪三振。16球を投げたうち14、5球は150キロ台のストレート。
この日の神宮は雨。雨のときは放送席の下の席に“避難”する。ここだと2階席の屋根、放送ブースのひさしで雨をしのげる。いつもは少し間を開けて座っている人たちもぎゅうぎゅうにつめて座らざるえない。心理的な距離感も近くなるためか、とりとめのない話で盛り上がることも。札幌やのやきそば、食べたくなっちゃったではないか。