【No.010 東京六大学2015春季リーグ戦 法政大 1-0 慶應義塾大】
2015年の春季リーグは法政大学の田中優子総長の始球式で始まった。東京六大学初の女性学長は『江戸の想像力』などの著作を持ち、テレビのコメンテーターなどでも知られるスター教授。鮮やかな青のはかま姿に法政のスクールカラーのオレンジの襷で登場し、球場は華やかな雰囲気に。スタンドからは大きな拍手。
開幕ゲーム。東大の先発、山本俊(3年 西春)はいきなり147km/hのストレートを投げ込み、スタンドにどよめき。さらに3球目は148km/h。これはおそらく東大の投手史上最速。高山(4年 日大三)のタイムリーツーベースで失点するが4回まで投げてゲームを作った。柴田(2年 洛星)、宮台 (2年 湘南)とつないだ東大投手陣は2失点に明治打線を抑えるが、打線が明治の先発、 柳 (3年 横浜) にヒット3本。完封負けで連敗は87に。横浜高校の渡辺元智監督の孫、佳明が「1番 サード」でデビュー。第1打席でいきなりセンター前ヒット。
第2試合は、法政の期待のルーキー左腕、森田 (1年 富山商) と慶應の150キロ右腕加藤拓 (3年 慶應) の投げ合い。4回に加藤の「はっけよい」が始まる。ツーアウトからの3四死球で満塁。ここで中村 (1年 多良木) がライト前タイムリーヒット。ルーキーバッテリーの活躍で法政が勝利。「HOSEI」のユニフォーム姿で応援席で見守った総長も喜ばれたことだろう。
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