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2015年4月27日月曜日

Kは決勝 Wは連続

【4/27(月)No.019  東京六大学2015春季リーグ戦 明治大 1-2 慶應義塾大】
【4/27(月)No.020  東京六大学2015春季リーグ戦 早稲田大 9-0 立教大 】
劣勢だった慶應は6回表、4番・横尾 俊建(4年 日大三)のレフトへの2ランで先制。通算8号は撃った直後にホームランを確信した横尾が右手でガッツポーズをする完璧な当たり。ボールを見失うくらい高く上がるスラッガーの打球。毎回安打を打たれながらなんとか無失点で踏みとどまる投手陣に勇気を与えた。明治は意表をつく慶應の先発、小原 大樹(3年 花巻東)から毎回得点圏にランナーを進めながら得点出来なかったのが響いた。三宮 舜(4年 慶應)-加藤 拓也(3年 慶應)とつながれて逃げ切りを許す。前日の満塁ホームランで「再起動」した安打製造機、明治の髙山 俊(4年 日大三)はこの試合で2安打。通算で105本で松本啓二朗(早稲田大 平17~20)に並んだ。
5-0でリードの早稲田は7回に3番・茂木 栄五郎(4年 桐蔭学園)がバックスクリーンに、4番・丸子 達也(4年 広陵)が左中間に、と連続ホームランで勝利を決定づけた。8回まで毎回の計14安打と打線が爆発。ルーキー小島 和哉(1年 浦和学院)は7回から登板。3イニングをパーフェクトに抑えた。140km/h前半のストレートとそれとほとんどスピードの変わらないカットボールを軸にバッターをどんどん攻める。リーグ戦初めての左打者は高校の先輩、佐藤 拓也(3年 浦和学院)。リーグ屈指の好打者にアウトコースいっぱいのストレート、カットボールで最後はレフトフライに打ち取った。ここまで4回2/3 14人打者を一人も塁に出せない完璧な投球。ベンチに信頼度もさらに上がったはずで次カードからの起用される場面は変わるかもしれない。
写真は決勝2ランの慶應・横尾。

一日に2本の満塁ホームランは

【4/26(日)No.017  東京六大学2015春季リーグ戦 立教大 6-6 早稲田大 】
【4/26(土)No.018  東京六大学2015春季リーグ戦 慶應義塾大 0-7 明治大 】
一日に2本の満塁ホームランを見るのはわが観戦歴で初めて。
1本目は第1試合の4回裏。直前の守備のミス(エラー、ベースカバー遅れ)を帳消しにする河原右京 (4 大阪桐蔭) のライトオーバーの逆転の満塁ホームラン。いいムードで勝ちきれると思ったが、クローザーの内田聖人(4年 早稲田実)の不調に守備のミスが絡んで、2点差を追いつかれる。9回裏、一打サヨナラの場面を早稲田は生かせず。立教の大城 滉二(4年 興南)はこの試合も5打数ノーヒット。しかも2三振。またも100本安打は持越し。
2本目の満塁ホームランは第2試合の6回裏。明治の髙山 俊(4年 日大三)のレフトへ高々と打ち上げた一発は16打席ぶり通算102安打。これに気をよくしたか続く第5打席も投手前のゴロで全力疾走し内野安打。通算安打を103に伸ばした。
写真はホームインする早稲田・河原。

2015年4月26日日曜日

甲子園の仇を神宮で討つ

【4/25(土)No.015  東京六大学2015春季リーグ戦 明治大 5-8 慶應義塾大 】
【4/25(土)No.016  東京六大学2015春季リーグ戦 早稲田大 3-2 立教大 】
2012年08月18日 第94回全国高校野球選手権大会 3回戦 済々黌の大竹 耕太郎は大阪桐蔭の澤田 圭佑 にホームランを打たれている。試合も2-6で敗戦。今度はそのホームランを大竹が澤田から打ち、そして勝った。1-2とリードされた7回表。 先頭の川原 (4 掛川西) がツーベースで出塁。送りバントで一打同点を狙うことも考えられるケースだった。前の打席でレフト前ヒットを打っている大竹はライトへ逆転の2ラン。自分のバットでリードした1点を守って危なげなく完投勝利。
明治の髙山 (4 日大三) は3打数ノーヒットで通算安打は101のまま。付き合うかのように立教の 大城 (4 興南) も4打数ノーヒットで99安打で足踏み。




2015年4月20日月曜日

オジマ、デビュー 東大の連敗は90に


【4/19(土)No.013 東京六大学2015春季リーグ戦 法政大 3-0 立教大】
【419(土)No.014 東京六大学2015春季リーグ戦 早稲田大 9-0 東京大】
早稲田は7回まで被安打2で無失点と東大をまったくよせつけない投球を見せていた大竹 (2 済々黌) を惜しげもなく交代。東大戦の完封より今後の戦いなのである。
8回のマウンドは2013年センバツ左腕、小島和哉(1年 浦和学院)。初球は134km/hのストレート(ファウル)。4球目のスライダーで空振り三振。続くバッターは108km/hのカーブでサードゴロ。続くバッターの初球、「代名詞」のクロスファイヤーはこの日最速の139km/h。最後は125km/hのスライダーで空振り三振。今日は右バッターのみとの対戦であったが、左バッターとの対戦も見てみたい。9回はクローザーの内田 (4 早稲田実) の試運転。内田らしい早い
腕の降り。
東大はこれで90連敗。投手陣は四死球を連発することもないし、守備も安定している。ただ、打てない。

2015年4月19日日曜日

吉永躍動!!

【4/18(土)No.011 東京六大学2015春季リーグ戦 東京大 2-5 早稲田大】
【4/18(土)No.012 東京六大学2015春季リーグ戦 立教大 8-1 法政大】
吉永はブルペンにいる時から投げたい気持ちにあふれていた。その気持ちのまんま上がったマウンド。それはこれまで当たり前のように与えられてきたまっさらなものではなかったが、そんなことお構いなしに躍動した。キャッチャーとのサインの交換ももどかしいようにどんどん投げ込んでいく。背番号が見えるくらい軽やかな体重移動から腕を思い切り振る。140キロのストレートも力強く、スライダーも切れる。代名詞とも言えるシンカー、縦にストンと落ちる球(フォーク)はかする感じもしない。3イニング5奪三振。完璧な投球を見せた3番手の投手に3季ぶりの勝利の女神は微笑んだ。
この調子を続ければ、まっさらなマウンドに立てる日も遠くない。

2015年4月12日日曜日

スター総長の一球で

【No.009 東京六大学2015春季リーグ戦 東京大 0-2 明治大】
【No.010 東京六大学2015春季リーグ戦 法政大 1-0 慶應義塾大】
2015年の春季リーグは法政大学の田中優子総長の始球式で始まった。東京六大学初の女性学長は『江戸の想像力』などの著作を持ち、テレビのコメンテーターなどでも知られるスター教授。鮮やかな青のはかま姿に法政のスクールカラーのオレンジの襷で登場し、球場は華やかな雰囲気に。スタンドからは大きな拍手。
開幕ゲーム。東大の先発、山本俊(3年 西春)はいきなり147km/hのストレートを投げ込み、スタンドにどよめき。さらに3球目は148km/h。これはおそらく東大の投手史上最速。高山(4年 日大三)のタイムリーツーベースで失点するが4回まで投げてゲームを作った。柴田(2年  洛星)、宮台 (2年 湘南)とつないだ東大投手陣は2失点に明治打線を抑えるが、打線が明治の先発、 柳 (3年 横浜) にヒット3本。完封負けで連敗は87に。横浜高校の渡辺元智監督の孫、佳明が「1番 サード」でデビュー。第1打席でいきなりセンター前ヒット。
第2試合は、法政の期待のルーキー左腕、森田 (1年 富山商) と慶應の150キロ右腕加藤拓 (3年 慶應) の投げ合い。4回に加藤の「はっけよい」が始まる。ツーアウトからの3四死球で満塁。ここで中村 (1年 多良木) がライト前タイムリーヒット。ルーキーバッテリーの活躍で法政が勝利。「HOSEI」のユニフォーム姿で応援席で見守った総長も喜ばれたことだろう。


 

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2015年4月7日火曜日

あんこ型

【N0.007 4/5(日)東京六大学―社会人対抗戦 法政大 6-5 東芝
【N0.008 4/5(日)東京六大学―社会人対抗戦 慶應義塾大1-6 JX-ENEOS】

慶應の横尾 俊建(4年 日大三)の二塁手へのコンバートを聞いたときは、「話題作り」程度に思っていたし、そうでなくてもキャンプ中に“元の鞘(三塁手)”収まっているだろうと。
コンバートのことすら忘れていたので、ノックでセカンドのポジションにつく、あんこ型の背番号10が目に入ったときはギョッとした。セカンドベースマンの端くれとしては反感に近い違和感。横尾君には悪いが絵的にもきれいとは言い難い。僕にとってのセカンドの理想像はV9の土井正三さんや高木守道さん。器用で俊敏な職人肌。その理想像とは程遠い。守道さんの名人芸の一つでもあった、バックトスは精度もスピードもまずまず。器用は器用なんだよなあ。グラブのハンドリングは元々悪くないし。ただ、致命的に動きが鈍い。ノックと違ってゲームでは不測の動きを素早く、正確に求められる場面がある。試合の後半に守備のいい北村祐樹(4年 丸亀)をセカンドの守備固めに送った大久保監督がどこまで辛抱出来るか。
慶應のもう一人のあんこ型、加藤拓也 (3 慶應) は自己最速の153km/hを記録するなど圧巻の投球。JX-ENEOSのクリーンアップ、3番・糸原、4番・山﨑錬、5番・齊賀に対し、ストレートで押しまくり2奪三振。16球を投げたうち14、5球は150キロ台のストレート。
この日の神宮は雨。雨のときは放送席の下の席に“避難”する。ここだと2階席の屋根、放送ブースのひさしで雨をしのげる。いつもは少し間を開けて座っている人たちもぎゅうぎゅうにつめて座らざるえない。心理的な距離感も近くなるためか、とりとめのない話で盛り上がることも。札幌やのやきそば、食べたくなっちゃったではないか。

2015年4月5日日曜日

ひさしぶりの神宮は

【N0.005 東京六大学―社会人対抗戦 東京大 2-12 JFE東日本】
【N0.006 東京六大学―社会人対抗戦 明治大 1-5 富士重工】
去年の11月以来の神宮球場。
代々木から歩く道すがら、照明塔とスタンドの一部が残っているだけの国立競技場を見て、軽くショックを受ける。東京オリンピック後の建て替えが発表された神宮球場は少しリニューアル。
外の壁を塗り直し、バックネット裏の2階席の屋根が新しくなり、グランドの人工芝も張り替えられてりいる。全体的に明るくなったという印象。
リーグ戦直前の社会人対抗戦。
東大は先発の宮台(2 湘南)が3回に5連打を許すなど6失点。5投手で計12失点。2番手で登板した辰亥 (4 高松) が3回を1失点とまずまず好投したのが唯一の救いか。
富士重工の先発は、試合前に「すごく楽しみ」と話していた明治OBの西嶋。先輩の貫録で3イニングを被安打2で無失点。繊細な投球は変わっていない。
「これがリーグ戦メンバー?」と疑いたくなるようなスタメンで臨んだ明治。打線は4安打と
機能せず、登板した投手もベストの状態に見えない投手が多かった。柳 (3 横浜) はストレートが130キロ台後半で球にキレがなかった。ドラフト上位候補の上原 (4 広陵) はかわりばなの初球を小杉 (報徳学園高) にレフトスタンドに放り込まれる。ストレートは140キロ台前半でいいときの凄みは感じられず。某スカウトも「寒かったからということにしておきますかね」と苦笑い。




宮台(2 湘南)
宮台(2 湘南)