「明治の守り方、極端ですよねえ」
「うーん、メジャーではそんなに珍しくないんだけどね」
明治の守備のシフトについてのMLBにとても詳しい方との会話。
サード、ファーストがベースからかなり離れた場所にポジショニングし、全体的に内野の扇がコンパクトになっている。ベースに一歩ステップすれば届くくらいがオーソドックスなサードのポジションだが、明治は二歩以上必要な位置で構える。見ていて少し不安になるくらいの大胆さ。
点を取り合う前半はライン際を開けて、“No Double”二塁打を防ぎたい終盤はサード、ファーストがライン際を固めるという守り方はアメリカではわりとポピュラーな守り方らしい。ライン際に打球が飛ぶ可能性は低いというセイバーメトリクスの裏付けでもあるのだろうか。
明治はどういう経緯でこのシフトを採用するようになったのだろう? アメリカキャンプで仕入れてきたのか? セイバーメトリクスを扱うデータ会社が助言でもしてくれたのだろうか?
今季のチーム失策数は8試合で5、1試合あたり0.825個はすばらしい数字。この数字は単に捕って投げてアウトにするだけでなく、ポジショニングでアウトにしていることも大きいと思う。三遊間の当たりをサードが余裕を持って処理したり、センターに抜けそうな打球コースにセカンドがいたり。
週末の明治と慶應の首位決戦。ライン際の攻防にも注目。