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2018年5月29日火曜日

早慶戦直前 首都の覇者と

【No.39 2018/5/27 早稲田大 4-2 東海大  オープン戦  (安部球場)】
【No.40 2018/5/27 早稲田大 9-9 東海大 オープン戦 (安部球場)】
  首都大学の覇者、東海大とのダブルヘッダー。早慶戦直前に2試合+二軍戦と3つもゲームを組んだのは、たくさんの部員に大舞台に立つチャンスを与えたかったからか。
 第1試合。東海大は最優秀投手賞を獲った原田泰成(3年 東海大望洋)
。3番・福岡 高輝(3年 川越東)のライトへの痛烈なライナーのタイムリーや守備のミスもあって、早稲田が4点先取。
 早稲田の先発、今西 拓弥(2年 広陵)は初回。広陵の1つ下の後輩でルーキーでベストナインの高田誠也にレフトへのツーベース、4番・平山快(4年 東海大相模)のレフト前ヒットでワンアウト満塁のピンチ。最高殊勲選手、5番・藤井健平(3年 大阪桐蔭)の当たりはファースト正面のライナー。ゲッツーでしのぐ。2回以降はカーブを使った緩急と低めをつく本来の投球で7回まで2失点。増田 圭佑(4年 江戸川学園取手)西垣 雅矢(1年 報徳学園)のリレーで2点を守った。
 第2試合。防御率0.67の山﨑伊織(2年 明石商)を控え組中心のワセダ打線がとらえて3回までに8安打7得点。先発の徳山 壮磨(1年 大阪桐蔭)が安定したピッチングで9-1で終盤に。一方的な展開だったが、柴田 迅(2年 早大学院)早川 隆久(2年 木更津総合)が二人で8失点。ただ力いっぱい投げるだけの投手、本来のキレとコントロールを欠く左腕に華の早慶戦のマウンドは任せられないよなぁ。

2018年5月19日土曜日

郡司のサヨナラ打で慶應が優勝へ王手

【NO.35 2018/5/19 明治大 3-4 慶應義塾大 (神宮球場) 東京六大学2018春季リーグ戦 】
  明治がリードしていながらも慶應が主導権を握っているように感じるゲームだった。得意の小刻みな継投で明治の打線の気勢をそぐ。初回こそ守備のミスが失点につながったが、その後はショート瀬戸口がライナーを横っ飛び、レフト河合がライン際でのスライディングキャッチと好プレーでピンチの芽を摘む。
 最終回、ここまで三連続三振の嶋田 翔 (2年 樹徳)がフォアボール。続く内田 蓮(4年 三重)のライト前にヒットで一、三塁。ワイルドピッチで1点差に。さらに四球と盗塁でノーアウト二、三塁。同点はしょうがないという判断なのか明治はバックホームではなく、中間守備を選択。高く弾んだセカンドゴロでゲッツーを狙い、同点を許す。無謀な本塁突入でサヨナラはならなかったが、勢いはそのままの10回裏。郡司のセンター横への長打で今度はサヨナラ。
 慶應の優勝へと突き進む力を明治は食い止めることが出来るか。
【NO..36 2018/5/19 早稲田大 5-1 法政大 (神宮球場 )東京六大学2018春季リーグ戦 】
 ストレートは常時140キロを超え、しっかり指にかかってキレもコントロールもいい。クロスファイヤーの角度は思うわずエグイなあと声が出るような角度で右バッターのふところに飛び込んでいく。腰を引こうもんならチェンジアップやカーブで腰をくだく。早稲田のエース、小島 和哉(4年 浦和学院)の出来は今季いや入学以来、最高の部類に入るものだった、しかし、最終回、点差が広がってゆるんだわけではあるまいが、本塁打を打たれ、最後は満塁ホームランで同点の場面を作ってしまう。8回までは完璧な内容だっただけにちょっぴり残念。

big6的ニュース(5/18)

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2018年5月18日金曜日

meijiの守備はメジャー流!?

  「明治の守り方、極端ですよねえ」
  「うーん、メジャーではそんなに珍しくないんだけどね」
 明治の守備のシフトについてのMLBにとても詳しい方との会話。
 サード、ファーストがベースからかなり離れた場所にポジショニングし、全体的に内野の扇がコンパクトになっている。ベースに一歩ステップすれば届くくらいがオーソドックスなサードのポジションだが、明治は二歩以上必要な位置で構える。見ていて少し不安になるくらいの大胆さ。
 点を取り合う前半はライン際を開けて、“No Double”二塁打を防ぎたい終盤はサード、ファーストがライン際を固めるという守り方はアメリカではわりとポピュラーな守り方らしい。ライン際に打球が飛ぶ可能性は低いというセイバーメトリクスの裏付けでもあるのだろうか。
明治はどういう経緯でこのシフトを採用するようになったのだろう? アメリカキャンプで仕入れてきたのか? セイバーメトリクスを扱うデータ会社が助言でもしてくれたのだろうか?
 今季のチーム失策数は8試合で5、1試合あたり0.825個はすばらしい数字。この数字は単に捕って投げてアウトにするだけでなく、ポジショニングでアウトにしていることも大きいと思う。三遊間の当たりをサードが余裕を持って処理したり、センターに抜けそうな打球コースにセカンドがいたり。
 週末の明治と慶應の首位決戦。ライン際の攻防にも注目。

 

big6的ニュース(5/17)

阪神・鳥谷が球団歴代1位タイの2010試合出場 藤田平に並ぶ(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

阪神・荒木郁也内野手「やはり松井稼頭央さんですね」/あこがれのポジション(週刊ベースボールONLINE) - Yahoo!ニュース
中日2年目・柳の2勝目生んだ"先輩"松坂大輔への質問攻め(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース

2018年5月17日木曜日

オレたちのプロ野球ニュース: 野球報道に革命を起こした者たち (TOKYO NEWS BOOKS) 長谷川 晶一 (著)

 総放送回数8846回、伝えたプロ野球公式戦19662試合。
「プロ野球報道」に革命を起こした番組の25年の歴史をインタビューを通してたどっていく。


 番組の25年は「佐々木信也時代」の12年と「佐々木信也以後」の13年に分かれる。「スポーツジャーナリズム」から「スポーツエンターテイメント」への転換。


 パ・リーグにもスポットライトをあてる「12球団公平」、スポーツ新聞では当たり前だった「球団担当制」などの新機軸が視聴者にうける。放送開始からスポンサーが殺到、あっと言う間に国民的番組になる。


 「わがふるさと」、「好プレー珍プレー」などの企画力、FNSグループのネットワークを駆使したローカル色で「二匹目のどじょう」を狙う他局をよせつかけない。放送枠も30分から拡大し、「テレビ大賞受賞」と勢いづく。
 絶頂期にキャスター佐々木信也の降板。番組躍進の立役者、象徴的な存在ににプロデューサー、チーフディレクターが降板を伝えるシーンはインタビューから再現したものとは思えぬリアルさで迫る。

 佐々木信也からキャスターを引き継いだのが、野崎昌一、須田珠理、中山美穂。野崎、中山はフジテレビのアナウンサーだが須田はシロウト。公募したとかオーディションしたわけではなく、たまたまゴルフ練習場ですれ違ったスタッフが抜擢したというのだ。「十二支は言えるが十二球団は言えない」と揶揄された中井美穂。しくじりやトンチンカンなコメントに視聴者からは大ブーイングも。 

 関西テレビのディレクターであった難波秀哉の「地上波の晩年は学芸会のようなもの」でコアなファンの番組離れを招いたという指摘には多くの「プロ野球ニュース」ファンがうなずくだろう。
 「佐々木信也以後」は形はともかく1年長く続いたことも事実。大改革は失敗だったと断罪するのか、時代の流れで致し方なしと考えるのか。