【No.51 2017/6/17 亜細亜大 4-7 慶應義塾大 亜細亜大学グランド オープン戦】
「エンジョイ・ベースボール」を標榜する慶應義塾大と「野球道」を邁進する亜細亜大。水と油とも言えるコンセプトのチームのオープン戦。
試験休みなどもあってあまりオープン戦を行わないこの時期にオープン戦を組むのは、春のリーグともに2位の終わった両校に秋に向けて早くスタートしたいという意図があるのだろう。
慶應・髙橋佑樹(2年 川越東)、亜細亜・山城 大智(3年 沖縄尚学)の先発で始まった試合は5回に動く。二死二、三塁、1番・正隨優弥(3年 大阪桐蔭)が高橋の高めに浮いた変化球をとらえ、左中間を破るツーベース。亜細亜2-0慶應。
6回、8回に亜細亜が1点づつ加え4-0で迎えた9回。勝ちにこだわらないオープン戦ならではの亜細亜の投手リレーもあって、慶應がこの回だけで6本の安打を放ち一挙7点。8回から登板した関根智輝(1年 城東)がその裏を2連続三振の三者凡退で抑えて、慶應が7-4で逆転勝ち。
【NO.52 2017/6/18 亜細亜大 2-2 日本体育大学 亜細亜大学グランド オープン戦】
2日続けての亜細亜大学グランド。
試合前のノックでは日体大の船山 貴大(3年 日大三)の守備が目に飛び込んできた。亜細亜の内野手が基本通り正確にプレーしようとしているように見えるのに対し、奔放ともいえるようなダイナミックな動き。守備には高校時代から定評があるが、スピード感がいっそう増した感がある。
亜細亜が2回にスクイズで1点、5回に1番・正隨優弥(3年 大阪桐蔭)のレフトオーバーのタイムリーツーベースで2-0とリード。
日体大は7回、7番・中村 誠(3年 大阪桐蔭)の右中間を破るスリーベースから作った一死二、三塁のチャンス。1番・宮木 紳道(1年 日大三)が粘って9球目をレフト前に落とすタイムリーで2-2の同点に追いつく。
"お目当て"登場は7回。大きく振りかぶって、一塁側にスイングした脚をグイッと引き上げて、ズバン。この二日で見たどの投手よりも威力のあるストレートが胸にズシン、ズシンと響く。侍ジャパン大学日本代表、松本 航(3年 明石商)。球速は130キロ台後半から140キロ台前半と数字的には決して速くないが、バットを弾き返すを伸びと力強さがある。130キロ台のスプリットや120キロ台のスライダーもいいが、ストレートの比率が高いのは自信の表れだろう。3イニング投げて、被安打1、奪三振3(3連続)で無失点。大学ジャパン選出にも納得の内容だった。
亜細亜もドラフト候補の151キロ左腕、高橋 遥人(4年 常葉橘)が8回から登板。両投手ゆずらぬ投げ合いで、2-2のままゲームセット。