【No.50 2017/6/11 国際武道大 2-9 立教大 神宮球場 第66回全日本大学野球選手権大会】
立教大学野球部にとって、長嶋茂雄さんは“神”である。
"神前試合"で負けるわけには行くまい。
初回、1点先制された立教はワンアウト満塁で山根佑太(4年 浦和学院)のレフト前タイムリーですかさず逆転。なおも一、二塁。6番・大東孝輔(4年 長良)が初球をとらえた打球がレフトスタンドへ。5-1。立教の応援につめかけた観衆はもう優勝したかのようなボルテージ。
その熱が少し落ち着き始めた頃、ネット裏で後ろを見上げる人が増えた。貴賓席に長嶋茂雄さんがいらしているらしい。試合そっちのけで写真を撮る人、長嶋コールをする人も。鮮やかな緑のジャケット。後輩たちのたくましい戦いぶりにうれしそうだ。
試合は、4回先発の手塚周(2年 福島)がすぱっと代えて、守護神・中川颯(1年 桐光学園)を投入。手塚は6本のヒットを許すなど国際武道大にとらえられていた。流れが相手に変わる前の早めの交代だった。中川がこの日も好投、終盤にも立教が追加点。スタンドは「行け立教健児」の大合唱でおまつりムード。
15時24分。そのときはきた。 ボテボテのゴロを中川がとってファーストへ。多くの人が立ち上がり大きな拍手で快挙をたたえた。