【No.007 2017/3/25 東京大 2-0 明治安田生命 (神宮球場 )2017社会人対抗戦】
東京六大学と社会人の対抗戦。
春のリーグ直前、神宮球場になれるという意味もあってこの日の第1試合の明治大のように小刻みな継投をする大学が多い。東大は本番必勝モード。エースの宮台康平(4年 湘南)が先発し、完封してしまった。ストレート主体で社会人のチームをねじ伏せるという圧倒的なピッチング。130後半から140前半のストレートはキレがよく、しっかりコントロールされていた。ツーシーム、カーブ、スライダーなどは、まあ一応投げとくかという感じで組み立ての中心はストレート。右バッターは一塁方向へ、左バッターは三塁方向へと差し込まれる打球が多かった。
2回、明治安田生命の4番・ 大野 大樹 (早稲田大)に137km/hの外のストレートをセンター前に弾き返されると、ギアチェンジ。ここから三者連続の空振りの三振。7番・宮川翔太(国士舘大)が空振りした外のストレートはこの日の最速の144km/h。
3回、油断したか投手に右中間のツーベースを打たれ、四球で一、二塁のピンチを迎えるが2番・新城拓(中央大)を140km/hのストレートで空振り三振。3番・道端俊輔(早稲田大)はスライダーを打たせてセカンドゴロ。
7回、ヒットとパスボールで一死二塁。代打の泉澤 涼太(中央大)はストレートに差し込まれてファーストファウルフライ。続く代打の木田大貴(早稲田大)はツーシームでショートゴロ。
キャプテン山田大成(4年 桐朋)のライトへのホームランで先制した直後の8回表。四球と盗塁で二塁にランナーを背負うが、代打の森川大樹(法政大)を139km/hのストレートで空振り三振、続く代打の小川拓真(中央大)を130km/hのフォーク(?)で空振り三振。
一塁ベンチ上の東大ファンの方々から「宮台、頼んだぞお」と温かい言葉と拍手で送り出された最終回。四球で出したランナーに二塁まで進まれる。140台前半のストレートはキレも球威も落ちることなく、ピッチャーゴロとセンターフライでツーアウト。最後のバッター泉澤。ギアが上がって、ストレートも142、143とスピードアップ。ファウルで粘られ、最後は130キロ台の変化球でこの試合9個目の三振を空振りで奪って、決着をつけた。投球数は140。肩のスタミナの問題ないようだ。
バッター大野大樹-ライトファウルフライ