【*44 2020/8/12 早稲田大 1-2 法政大 神宮球場】 2020春季リーグ戦
2日前に明治に快勝した早稲田。その勢いで法政も、と思ったのだが。
1回表、早稲田は1番・金子(4年 早稲田実)がライト前にしぶとく落とすヒット。2番・中川卓(2年 大阪桐蔭)。空振りしてバスターの可能性もにおわせながらしっかり送りバントを決めた。形は作ったが3番・瀧澤(3年 山梨学院)がセンターフライ、4番・岩本(3年 大阪桐蔭)がサードゴロ。法政の先発、高田(4年 平塚学園)は150キロのストレートに伸びがある。左バッターのインコースをつくボールがいい。
早稲田の先発は徳山(3年 大阪桐蔭)。立ち上がりからストレートが高く、コースも甘い。狙って投げた高めでファウルをとれるが浮いたストレートは痛打される。3回までに打たれた4本のヒットはいずれもこの甘いストレート。2巡目の途中からスライダーなどの変化球を多くする配球に変え、ストレートも低く集まるようになって安定してきた。4回、5回は打たせてとって三者凡退。バックの守りにリズムが出てきた。明治戦と同様にセカンドの金子がいいフィールドワークを見せて頼もしい。
6回表、早稲田。4番・岩本のレフト前ヒット、6番・吉澤(4年 大阪桐蔭)の四球でツーアウト一、二塁。7番・鈴木萌(3年 作新学院)がレフト前にタイムリー。初球のアウトコースのストレートの空振り、3球目のスライダーの空振りを見ていたら打てそうな雰囲気はなかった。バッテリーがこの日勝負球に使っていたインコースのストレートだったら三振してたな。ぶつけて満塁にするリスクとここまでの空振りを見て、外でも大丈夫だと思ったんだろうか。続く8番はピッチャーの徳山。ここでの追加点の意味の大きさも分かっているので必死に食らいつくがライトフライ。
7回も早稲田はチャンス。1番・金子がセンター前ヒット。2番・中川は空振り三振の倒れるが3番・瀧澤死球。4番・岩本の3球目にワイルドピッチで二、三塁。岩本は四球で満塁。明治戦のヒーロー蛭間(2年 浦和学院)に1本を期待するも空振り三振…。6回のパスボール、ここの回のワイルドピッチ、死球、四球。相手にもらったチャンスで1点しかとれなかったことが響く。
7回裏、法政。5番・佐藤勇(4年 中京大中京)が四球で出ると代打の斎藤(2年 横浜)が初球で送りバントを決める。7番・高田桐(2年 広陵)はショートゴロでツーアウト三塁。8番・キャッチャー大柿(2年 健大高崎)のところは代打の可能性も考えたがそのまま。大柿の打った中途半端なライナーの打球をショート熊田が弾き、1-1の同点。直前に点灯した影響もあったかも。
8回からは両校リリーフ勝負。法政は昨年の秋からクローザーを任されている三浦(3年 福岡大大濠)、早稲田はリーグ初登板の山下(3年 早大本庄)。
この勝負、法政に分があると思ったが、山下が好投。140キロ半ばのストレートは低めに決まり、120キロ台のチェンジアップで法政の打者のバットが空を切る。8回ツーアウトから4連続三振で2イニング無失点の最高のデビュー。
むしろ三浦の方が心配な出来。8回表、前の打席タイムリーの7番・鈴木萌がライト前ヒット。代打、丸山(3年 広陵)の2球目に鈴木萌がスタート。法政のキャッチャー大柿のドンピシャのスローでタッチアウト。7回のチャンスで代打を送らないはずだ。9回表、早稲田はツーアウトから2番・中川卓がライト線にツーベース。勝ち越せば早川を投入し、逃げきりの雰囲気もあったが3番・瀧澤がレフトフライ。明治戦から見ていて瀧澤の状態はあまりよくない。
六大学リーグ戦としては初めてのタイブレーク。無死一、二塁からの攻撃。打順は継続。これが勝負のあやに。
早稲田は4番・岩本から。岩本は2球続けてバントをファウル。バント代打はこのあとの守りを考えれば出せないケース。結局、岩本は併殺打。5番・蛭間もサードゴロで早稲田は無得点。
法政の10回裏は7番・高田桐から。早稲田のマウンドは柴田(4年 早大学院)。高田桐のサードゴロで二、三塁。申告敬遠で満塁。カウント0-3から真ん中でストライクをとって1-3。途中出場の神野(3年 天理)にセンターへ犠牲フライを打たれて、早稲田はサヨナラ負け。ノースリーにした時点で勝負あり。柴田のメンタルではあの場面はきつかった。
早稲田は1勝1敗。残り3カード全勝して他校の結果を待ちたい。
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