【No.48 2020/8/15 慶応義塾大 5-3 早稲田大 神宮球場】2020春季リーグ戦
試合前に早稲田の石井 連藏氏、慶應の前田祐吉氏の表彰が行われた。回の浅いうちから送りバントを使うシーンを見ると神宮をあとにしたという前田元監督。先日の明治戦の点差が開いてからの送りバントを見たらどう思っただろうなあ。
I got it,I got it。慶應のノックではアメリカ式の掛け声が聞こえる。いつもの早慶戦なら応援合戦で聞こえない声だ。洗練された感じがKEIOっぽくていい。
試合の焦点は早稲田の早川と慶應打線。
明治戦同様に早川(4年 木更津総合)は150台のストレートを軸で慶應打線を圧倒する立ち上がり。慶應の主力打者のバットが振り遅れて空を切るのは痛快。
好調の早川に落とし穴。慶應の1番・新美(3 慶應)に150キロのストレートをレフトへ放り込まれる。1球前のストレートにかなり遅れていたが、少し甘くなったとは言えホームランするとはまったくイメージできなかったなあ。0-2。
その裏、早稲田はワンアウトからルーキー熊田(東邦)がライトへホームラン。インコースが少し甘くなったとは言えうまくさばいたなあ。
6回裏、3番・瀧澤(4年 山梨学院)が「禁断」のヘッドスライディングで内野安打をもぎとる。4番・岩本(3年 大阪桐蔭)がバスターで三塁線に痛烈なファウルのあと送りバント。ここで慶應はピッチャー交代、関谷(4 川越東)。けん制のミスで瀧澤が三進。5番・蛭間(2年 浦和学院)のセカンドゴロの間に瀧澤がホームイン。2-2の同点に追いつく。
7回表、慶應はツーアウトからこの試合2打席連続空振り三振の宮尾(2年 慶應)に代打、藤元(4年 慶應)。0-1からの139キロのカットボールをレフト中段へホームラン。初見のボールをファーストスイングでしとめるのはお見事。
慶應は木澤(4年 慶應)をマウンドに送り、プラン通りの逃げ切りをはかる。7、8回に早稲田はエラーでランナーを出すも無得点。
9回裏、リーグ戦初打席の代打の太田(4年 早大学院)が粘って四球。続く丸山(3年 広陵)はスリーバント失敗。9番・熊田が送りバントを決める。ツーアウトにしての二塁へ送った采配が実り、1番・金子が三遊間を破る同点タイムリー。金子が送球の間に二進。2番・中川にサヨナラの期待がかかるがセカンドゴロ。
タイブレークの10回表、早稲田は法政戦で好投した山下(3年 早大本庄)が登板。得意のチェンジアップをキャッチャーの岩本が後逸。これで慶應のバント代打の田口巧(4年 慶應)から橋本典(3年 出雲)でヒッティングに切り替える。橋本がセンターオーバーのツーベース。チェンジアップを低めに投げにくくなったのが痛かった。打たれた球は低めに投げ切れなかったチェンジアップ。
その裏の早稲田。ノーアウト一、二塁。慶應のピッチャーは生井(2年 慶應)。3番・瀧澤は2球続けてバントを失敗しレフトフライ。4番・岩本が四球で満塁となるが蛭間が見逃し三振、代打・村田(4年 高志)がピッチャーゴロでゲームセット。
2020年8月16日日曜日
早川、伏兵に2被弾 またもタイブレークで
2020年8月15日土曜日
血の明法戦は総力戦 最後は野手登録の野尻が登板
【No.47 2020/8/14 法政大 3-2 明治大 神宮球場】2020春季リーグ戦
4か月遅れの"開幕"。今年初めて神宮球場に行った。15日の早慶戦だけ行こうと思っていたが、ネットでの観戦もそろそろ限界。散歩がてら神宮に行こうと軽い気持ちで出かけた。しかし、「血の明法戦」はそんな気分では観ていられない熱戦になった。
開幕から2連勝の法政。早稲田とのタイブレークのサヨナラ勝ちで意気上がる。対する明治はここまで3連敗。前日の2-11の慶應戦は見ていて悲しくなった。優勝もほぼなくなった状況でどうモチベーションを高めていくのか。
明治は入江(3年 作新学院)、法政は三浦(3年 福岡大大濠)が先発。ここまでリリーフでスタンバイしてきた両校のエースで必勝を期す。
3回表、2番・永廣(4 大阪桐蔭)のライトへのタイムリーで法政が先制。
4回裏、ルーキー西川(履正社)の右中間タイムリーツーベースで追いつく。
8回裏、明治はワンアウトから5番・清水風(4年 常総学院)のライト線ツーベースも後続が倒れて勝ち越せない。清水には代走を送って、前の打席でタイムリーの西川、7番の明新(2年 明大中野)には代打送って勝負をかけてもよかったと思うが、明治のベンチ事情はいかに?
明治の入江は9回を完投、法政は5投手の小刻みな投手リレーでしのいでタイブレークに突入。
10回表、明治は髙橋(3年 小諸商)がマウンドへ。無死一、二塁からのスタート。法政は1番・宮﨑(2年 天理)が送りバント。早稲田戦に続いて法政は継続打順の打者に恵まれている。2番・永廣のショートへの内野安打で2-1。
10回裏、法政のマウンドは山下輝(3年 木更津総合) 。明治の攻撃は2番・陶山(3年 常総学院)のバントがピッチャー正面に転がり三封。ワンアウト一、二塁。ここで明治のキャプテン公家(4年 横浜)が三遊間を破り2-2の同点。
11回表から登板した明治の中山(4年 鳴門)はストレートは130キロ台後半ながら声を上げながらの力投。気迫で二、三塁のピンチをしのぐ。
11回裏、明治は6番・西川が送りバントでワンアウト二、三塁。7番・明新のセンターへ抜けるかというライナーに山下が反応し、ピッチャーゴロに。
12回表、法政は8番・大柿(2年 健大高崎)のバントが決まって二、三塁。海﨑(2年 埼玉栄)の当たりがセンター前に落ちて法政が3-2。海﨑の盗塁で二、三塁。ダメ押しのピンチを明治の中山はほぼストレートだけの投球で抑える。ウイニングショットは「気持ち」。
12回裏、代打からライトに入っていた野尻(2年 木更津総合)が登板。投手は扇谷莉(2年 東邦)が残っていたが、侍ジャパンU-18代表でも投げた野尻に法政ベンチはかける。まだバントの出来そうな野手が残っていた明治だが投手の中山にバントをさせ1-5-3の併殺。ワイルドピッチでツーアウト三塁まで詰め寄るが1番・藤江(4 千葉黎明)が凡退しゲームセット。
まさかの4連敗の明治。最後の東大戦で最下位だけは免れたい。
2020年8月13日木曜日
好機に1本出ず ルーキー熊田の失策
【*44 2020/8/12 早稲田大 1-2 法政大 神宮球場】 2020春季リーグ戦
2日前に明治に快勝した早稲田。その勢いで法政も、と思ったのだが。
1回表、早稲田は1番・金子(4年 早稲田実)がライト前にしぶとく落とすヒット。2番・中川卓(2年 大阪桐蔭)。空振りしてバスターの可能性もにおわせながらしっかり送りバントを決めた。形は作ったが3番・瀧澤(3年 山梨学院)がセンターフライ、4番・岩本(3年 大阪桐蔭)がサードゴロ。法政の先発、高田(4年 平塚学園)は150キロのストレートに伸びがある。左バッターのインコースをつくボールがいい。
早稲田の先発は徳山(3年 大阪桐蔭)。立ち上がりからストレートが高く、コースも甘い。狙って投げた高めでファウルをとれるが浮いたストレートは痛打される。3回までに打たれた4本のヒットはいずれもこの甘いストレート。2巡目の途中からスライダーなどの変化球を多くする配球に変え、ストレートも低く集まるようになって安定してきた。4回、5回は打たせてとって三者凡退。バックの守りにリズムが出てきた。明治戦と同様にセカンドの金子がいいフィールドワークを見せて頼もしい。
6回表、早稲田。4番・岩本のレフト前ヒット、6番・吉澤(4年 大阪桐蔭)の四球でツーアウト一、二塁。7番・鈴木萌(3年 作新学院)がレフト前にタイムリー。初球のアウトコースのストレートの空振り、3球目のスライダーの空振りを見ていたら打てそうな雰囲気はなかった。バッテリーがこの日勝負球に使っていたインコースのストレートだったら三振してたな。ぶつけて満塁にするリスクとここまでの空振りを見て、外でも大丈夫だと思ったんだろうか。続く8番はピッチャーの徳山。ここでの追加点の意味の大きさも分かっているので必死に食らいつくがライトフライ。
7回も早稲田はチャンス。1番・金子がセンター前ヒット。2番・中川は空振り三振の倒れるが3番・瀧澤死球。4番・岩本の3球目にワイルドピッチで二、三塁。岩本は四球で満塁。明治戦のヒーロー蛭間(2年 浦和学院)に1本を期待するも空振り三振…。6回のパスボール、ここの回のワイルドピッチ、死球、四球。相手にもらったチャンスで1点しかとれなかったことが響く。
7回裏、法政。5番・佐藤勇(4年 中京大中京)が四球で出ると代打の斎藤(2年 横浜)が初球で送りバントを決める。7番・高田桐(2年 広陵)はショートゴロでツーアウト三塁。8番・キャッチャー大柿(2年 健大高崎)のところは代打の可能性も考えたがそのまま。大柿の打った中途半端なライナーの打球をショート熊田が弾き、1-1の同点。直前に点灯した影響もあったかも。
8回からは両校リリーフ勝負。法政は昨年の秋からクローザーを任されている三浦(3年 福岡大大濠)、早稲田はリーグ初登板の山下(3年 早大本庄)。
この勝負、法政に分があると思ったが、山下が好投。140キロ半ばのストレートは低めに決まり、120キロ台のチェンジアップで法政の打者のバットが空を切る。8回ツーアウトから4連続三振で2イニング無失点の最高のデビュー。
むしろ三浦の方が心配な出来。8回表、前の打席タイムリーの7番・鈴木萌がライト前ヒット。代打、丸山(3年 広陵)の2球目に鈴木萌がスタート。法政のキャッチャー大柿のドンピシャのスローでタッチアウト。7回のチャンスで代打を送らないはずだ。9回表、早稲田はツーアウトから2番・中川卓がライト線にツーベース。勝ち越せば早川を投入し、逃げきりの雰囲気もあったが3番・瀧澤がレフトフライ。明治戦から見ていて瀧澤の状態はあまりよくない。
六大学リーグ戦としては初めてのタイブレーク。無死一、二塁からの攻撃。打順は継続。これが勝負のあやに。
早稲田は4番・岩本から。岩本は2球続けてバントをファウル。バント代打はこのあとの守りを考えれば出せないケース。結局、岩本は併殺打。5番・蛭間もサードゴロで早稲田は無得点。
法政の10回裏は7番・高田桐から。早稲田のマウンドは柴田(4年 早大学院)。高田桐のサードゴロで二、三塁。申告敬遠で満塁。カウント0-3から真ん中でストライクをとって1-3。途中出場の神野(3年 天理)にセンターへ犠牲フライを打たれて、早稲田はサヨナラ負け。ノースリーにした時点で勝負あり。柴田のメンタルではあの場面はきつかった。
早稲田は1勝1敗。残り3カード全勝して他校の結果を待ちたい。
2020年8月10日月曜日
早川、自己最速155キロ 蛭間2打席連続ホームラン
【*38 2020/8/10 明治大 1-5 早稲田大 神宮球場】 2020春季リーグ戦
真夏に開幕の六大学春季リーグ戦。新型コロナばかりでなく、いろいろなことを考えて開幕日は「欠場」した。
球場に行かなかったことを後悔する早稲田の快勝。
1回裏、早稲田が4番・岩本(3年 大阪桐蔭)のセンターオーバーのタイムリーツーベースで先制。
自己最速の155キロをマークするなどストレートでガンガン押した早稲田先発の早川(4年 木更津総合) は2回表、明治の4番・公家(4 横浜) につまりながらレフト前に落とされ、ルーキー西川(履正社)のタイムリーで失点する。少し力に頼りすぎたかコースが少し甘い。
明治の先発・竹田(3年 履正社)に2回以降抑えられていた早稲田打線。6回表、3番・瀧澤(4年 山梨学院)がセンター右のヒットで二塁を陥れる好走塁。4番・岩本もレフト前ヒット。このチャンスに5番・蛭間(2年 浦和学院)がライトが追うのをあきらめる3ラン。4-1。蛭間は続く第4打席でもライトへソロホームラン。
変化球を増やした配球でリズムをつかんだ早川は最後まで球威が落ちることなく123球、12三振を奪い完投勝利。早稲田は打線は12安打。守備走塁にミスもなくスキのない試合運びだった。
菅生、9回ツーアウトから追いつき 最後はサヨナラ
【*29 2020/8/7 東海大菅生 4-3 佼成学園 ダイワハウススタジアム八王子】
夏季西東京大会・決勝
晴れ/31.0℃ 10:07-12:41(2時間34分)
リードされては菅生が追いつくという試合展開。9回表に佼成学園が1点勝ち越して3-2。9回裏、菅生は先頭の福原聖矢(1年 安仁屋ヤングスピリッツ - WBSC U-15ワールドカップ日本代表 - U-15アジアチャレンジマッチ日本代表 )がショート内野安打で出塁。バントで送れずワンアウト。ここで福原が盗塁。実況によればピッチャーがモーションに入る前にスタートを切っていたという。サインか自分の判断か。この場面で走れるのは小学生から日の丸をつけてプレーしている経験値からだろう。1番・千田光一郎(2年 白山リトルシニア)がセンター前に同点タイムリー。福原の盗塁が生きた。
延長10回表、菅生の背番号1、藤井翔(3年 豊田リトルシニア)が2三振を奪う力投で佼成学園打線をぴしゃり三者凡退。
10回裏、菅生はこの試合3安打の3番・森下晴貴(3年 愛知名港ボーイズ)が四球。不動の4番・杉崎成(3年 愛知西リトルシニア)が送りバント。5番・堀町沖永(2年 東海大菅生中)がセンターオーバーのタイムリーでシーソーゲームに決着。
菅生はサヨナラ打の堀町、スタメンのセカンド山田聖和(京都リトルシニア )、先発した本田峻也(小松加賀リトルシニア - WBSC U-15ワールドカップ日本代表)が2年生、1年生の福原と来年も西東京の中心になるチームだ。
若林監督のドラゴンズ時代のルートだろうか愛知出身の部員が多いなあ。
2020年8月7日金曜日
早実は国士館に完敗
夏季西東京大会・準々決勝
早実は昨秋の東京チャンピオン国士館に完敗。
1回裏、国士館が早実の先発、宇野竜一朗(3年 市川リトルシニア MCYSA全米選手権大会日本代表)の立ち上がりを攻め連打で二、三塁。3番・鎌田州真(3年 グランフレール BFA U-15アジア選手権日本代表)の犠牲フライで先制。さらに5番・齋藤光瑠(3年 町田オールドリームス)のタイムリーで2-0。3回裏に齋藤に斎藤の2打席タイムリーで3-0。
国士館のエース、中西健登(3年 調布リトルシニア )に早実打線は2回表に連打からチャンスを作るも1、3、4回は三者凡退。3回は三者三振。5回表、2番手としてマウンドに上がった田和廉(2年 京都ベアーズ)がツーアウトからヒット。9番・石郷岡大成(2年 栃木下野リトルシニア)の右中間を破るスリーベースで1点返す。
6回裏、国士館ツーアウト三塁。平凡なゴロを早実のファースト西口純生(3年 小松市立松東中)がエラー。ダメ押しの4点目が国士館に入る。
6回表、早実はサードの連続エラーでツーアウトながら一、二塁のチャンスをもらうが得点出来ず。7回以降はセカンドベースを踏むこともなく1-4のままゲームセット。
初戦の八王子戦で5本のホームランを放った早実打線。中西のような緩急をつけてくるサイドハンドのピッチャーを攻める統一した意志は感じられず。守備でもエラーこそつかなかったが球際の弱さが目についた。
2020年8月3日月曜日
プロ注目バッテリーと強力打線
夏季島根大会・準決勝
開星と立正大淞南は松江市にある私立強豪校。立正大淞南のプロ注目の三宅海夢-谷川唯人のバッテリーとドラフト候補の3番・山本 大斗(米子ボーイズ)を中心にした開星の強力打線の対決。
1-1で迎えた6回ゲームが大きく動く。開星がすべて初球打ちの3連打で2点。さらに7番野瀬が打った瞬間にガッツポーズをとる大ホームラン。
5-1となり勝負ありかなと思ったが、直後の6回裏の立正大淞南。これもプロ注目の3番・佐藤 文彰がレフトへホームラン。ここからバントヒットを含む3連打。9番・外間のタイムリーで立正大淞南が追いつく。
7回以降、立ち直った三宅と開星のクローザー田中祥太朗(大阪柏原ボーイズ)の投げ合い両校無得点の9回を終え、タイブレークに。
先攻の開星が2番・内藤のタイムリーで1点。さらにワンアウト満塁のチャンスを作るが4番、5番が凡退。
後攻の立正大淞南は3番・佐藤のタイムリーで満塁。ここで2年生の4番・藤田 大吾(出雲雲太ボーイズ)がこの試合4本目のヒットとなるレフトオーバーのタイムリーを放ち、7-6、立正大淞南がサヨナラ勝ち。
開星の右のスラッガーが3番から7番まで並ぶ打線は全国でも珍しいのでは。たまたまそういうメンバーがそろったのか。そういう打線を作ろうと思って選手を育てたのか。3番・山本は米子の超人気の老舗ラーメン店のお孫さんらしい。この夏は帰れないが、パンチのある米子弁でおばちゃんの孫自慢聞きたいなあ。
2020年8月1日土曜日
「静岡の早慶戦」静商が逃げ切る
夏季静岡大会・準々決勝
<バーチャル高校野球>
「静岡の早慶戦」と言われる静岡高校と静岡商業の対戦となった準々決勝。
1回裏、静商が1番・杉山翔平(3年 静岡中央リトルシニア)の先頭打者ホームランで先制。動揺に見える静高のエース左腕・松本蓮(3年 吉田町立吉田中)からさらに2点を追加。
プロ注目の静商の148キロ左腕、髙田琢登(3年 静岡蒲原リトルシニア MCYSA全米選手権大会日本代表)は2回表3つのアウトをすべて三振でとる力投。点をとってもらった直後の大切を知ってギアを上げた投球。ゲームの勘どころがよく分かっている。
3回表、髙田のストレートに振り遅れがちの静高打線は高めに浮くスライダーを狙う。ツーアウト二塁から2番・城航希(3年 江東ライオンズ)がスライダーを狙い打ってライト線へタイムリーツーベース。1-3。
4回表、静高は先頭の4番・関宮楓馬(3年 磐田ボーイズ)が粘って変化球をライトへツーベース。ツーアウトとなるもセカンドのエラーで1点が転がりこむ。2-3と1点差。
2回以降立ち直った静高の松本はキレのあるスライダーで3回ツーアウトから5連続三振を奪う。
静高に行きそうな試合の流れ。5回表、先頭の1番・神谷侑征(3年 菊川ボーイズ)が四球で出る。前の打席タイムリーツーベースの2番・城は送る気配なく打たせる。しかし、空振り三振。さらにスタートを切っていた神谷も強肩・對馬勇斗(3年 静岡市立豊田中)に刺されゲッツー。
6回表、疲労のみえる髙田から静高が連続ヒットでワンアウト一、二塁のチャンス。ここも静高は強攻。サードゴロでゲッツー。2イニング連続の併殺で髙田を崩せない。
最終回となった7回。静高はツーアウトから1番・神谷がボテボテのショートゴロを一塁へ執念のヘッドスライディングで内野安打に。2番・城はセカンドゴロでゲームセット。
7イニング制でなければ髙田のペース配分も変わり、あと2イニングで追いつかれていたかもしれない。
神村学園、圧勝で夏連覇
夏季鹿児島大会・決勝
神村学園が圧倒的な強さで2年連続で鹿児島の夏を制した。
立ち上がりから不安定な投球の田中瞬太朗(3年 神戸中央リトルシニア)が3回表に3本の長短打で2-2の同点に追いつかれる。
直後の3回裏、先頭の3番・桑原秀侍(3年 熊本中央ボーイズ)が右中間にこの大会4本目となるホームラン。これで勢いづいた神村学園の打線は4連打で国分中央のエース米崎をノックアウト。この回4点とって6-2と突き放す。
5回は犠牲フライ、7回にタイムリーで1点づつ追加し8-2。勝負のついた8回にも4本の長短打で4点追加し、12得点。
立ち直った先発の田中が7回まで投げ、3年生投手3人のリレー。最後はエース桑原が2つのアウトをとってしめくくった。
10番が救世主
<バーチャル高校野球>
夏季青森大会・決勝
背番号10の活躍で青森山田がライバル八戸学院光星の夏3連覇をストップ。
初回に光星の守備の乱れに乗じて、青森山田が先制。ゲームの主導権を握る。
しかし、5回表、ドラフト候補の最速150キロ右腕、小牟田 龍宝(3年 東京神宮シニア