ページ

2020年3月7日土曜日

野球消滅 (新潮新書) (日本語) 新書 – 2019/8/8 中島 大輔 (著)

 野球消滅とはずいぶん過激なタイトルである。野球沈没くらいでいいかなと思うが、それだけ切迫した感じを出したかったのだろう。
  作者は若年層の野球人口の激減、1つにならない野球界の構造上の問題をデータやインタビューなどを通してあぶりだしていく。
 構造が変わらないのなら価値観をアップデートすることが必要ととく。強いか弱いかという二極化ではなく多様化することが必要だというのだ。
 「もし、野球界が何もしなければ、20年後にはジャパニーズ・ライフにおいて二次的以下のポジションに落ちるだろう」
 今、コロナ騒動で野球消滅を連想させるような無観客試合が行われている。その様子をテレビ中継で観ているとちょっと背筋が寒くなってくる。
 野球を間接的直接的に生業にしている人だけでなく、野球ファンも自分に何が出来るか考えるべきだ。

0 件のコメント: