【5/9(土) 東京六大学2015春季リーグ戦(神宮球場 )】
NO.30 早稲田大 8-2 法政大
NO.31 立教大 5-4 東京大
慶應、立教、明治と開幕から3カードすべてで勝ち点をとっている法政。応援席にも多くに観客がつめかけた。慶應、明治でのサヨナラゲームなど運と勢いがある。最終カードは東大。早稲田に勝てば完全優勝も見えてくる、と法政OB、ファンの鼻息も荒い。
早稲田も開幕から引き分けはさんで4連勝。5試合連続で2ケタ安打と打線好調。
初回、早稲田は2連打と四球でいきなり満塁のチャンスを作るも犠牲フライで1点のみ。4回に川原 孝太(4年 掛川西)のタイムリーで1点追加した直後に併殺。これで2回、3回、4回と3イニング連続の併殺で試合を決めるところまでは行かない。サッカーなら圧倒的なポゼッションでゴール前に攻こむもフィニッシュが決まらないような状態。耐えに耐えていた法政にカウンターを食らう!? 5回裏、四球、ボーク、内野安打で招いたピンチ。法政の9番・中村 浩人(1年 多良木)の初球のスクイズを外すもキャッチャーの道端 俊輔(4年 智辯和歌山)が三塁へ悪送球。さらに1番・田中 彪(4年 愛工大名電)のライトオーバーのタイムリーツーベースで同点に。
6回表、川原の内野ゴロで早稲田1点勝ち越し。直後の6回裏、道端の配球がよかった。それまで左バッターのインコースをストレートやツーシームで攻めてカウントを稼いでいたが、このイニングはアウトコース中心に切り替えて法政のクリーンナップを三者凡退に抑えた。
いい流れで迎えた7回表。茂木 栄五郎(4年 桐蔭学園)の今季3号となる2ラン。4番・丸子 達也(4年 広陵)の激走の三塁打(12秒10は遅くないでしょ)のあと、5番・石井 一成(3年 作新学院)のタイムリーで3点追加。9回にも丸子のタイムリーツーベース、道端の犠牲フライで2点を追加。
終わってみれば8-2で早稲田が完勝。
ワセダ打線はこの日も6試合連続の2ケタ14安打。好球必打。しっかりボールを見極めて、打てる球を若いカウントから積極的に打っていく。
立教・大城がリーグ戦通算100安打となる先頭打者ホームラン。これで勢いづいた立教は4点を先制。3回表にも澤田 圭佑(3年 大阪桐蔭)のフェンス直撃のレフトへのタイムリーツーベース5-0。もう試合は決まったかに思えたが、今日の東大は食らいつく。
3回裏、ワンアウトから送りバントで二、三塁のチャンスを作り、2番・飯田 裕太(4年 刈谷)のタイムリーで2点返す。さらに7回裏には4番・ 楠田 創(2年 桐朋)の2点タイムリーで1点差。立教のエース、澤田をノックアウト。
「今日がその日なのか」
東大の連敗ストップを目の当たりにできるかも知れない期待にスタンドの空気が明らかに変わる。
プレッシャーのある中、立教のクローザー小林 昌樹(4年 佐久長聖)は冷静な投球で7人の打者につけ入るすきを与えぬパーフェクトリリーフ。東大は、2番手の柴田 叡宙(2年 洛星)、3番手の三木 豪(3年 県多摩)、4番手の宮台 康平(2年 湘南)が4回以降立教打線を1安打に封じ込めた。最速144km/hを記録するなど140キロ台のキレのあるストレートで押す宮台の投球が印象に残った。
キャッチャー喜入 友浩(3年 修猷館)は立教の快速ツートップ大城、二角の盗塁を阻止。1'92、2'03の高い水準の送球。
10安打、失策0、2番手以降の投手の四死球0。93連敗目は手ごたえありのゲーム。明日にいかせるか。
写真は、文字通りラッキーセブンとなった7回表の早稲田大学校歌。