さぞかし意気に感じてこの役割をこなしていると思いきや、
「私はプロ野球のチームにはキャプテン制度はないと考えている」個人事業主であるプロ野球選手は定位置を奪われて相手を応援出来るものでない。 定位置を奪われても応援出来るようなメンタリティがないとキャプテンとはいえない、だからプロ野球の
チームににキャプテンは必要はないという論法だ。
ひげを生やしたり、金髪にするような人間がキャプテンを任せれている現状にもおかしいと首をかしげる。
「可能性が広がっているうちは全員がホームランバッター、エースといった「主役」を目指した方がいい。
いつかは、他者と比較する中で自分は「脇役」に徹しなければならないと気付くときが来る。
それまでは、周囲が可能性を限定することはない。」
通算408犠打を決めるなど一流の脇役であったが、可能性のあるうちは「主役」を目指せという。
経済誌向けの連載ということで無理やり、こじつけで教訓めいた内容にしようとしている感は否めない。それを差し引いても、野球人・宮本慎也のエッセンスがうかがええる一冊。
来季はヤクルトのヘッドコーチとして指導者の道を歩む。「洞察力」で最下位のチームをどうやって立て直していくかお手並み拝見。