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2017年10月9日月曜日

15年ぶり 20年ぶり 24年ぶり 89年ぶり

「勝ち点は15年ぶり 」「連勝での勝ち点は20年ぶり 」「法大からの勝ち点は24年ぶり 」「連勝での勝ち点は89年ぶり」なんだそうである。
 昨日の圧勝の余韻の残る東大打線は初回から法政を攻め立てる。1番の辻居 新平(2年 栄光学園)がいきなりのヒット。続く山下 朋大(2年 東海)の送りバントがミスを誘い、チャンスを広げる。3番・楠田 創 (4年 桐朋)の当たりはセンター前にポトリと落ちるタイムリー。東大の勝ち点奪取に風が吹いているのか。運だけではない。山田 大成(4年 桐朋)、杉本 幹太( 3年 金沢泉丘) はクリーンヒットのタイムリー。4-0といきなり試合の主導権を握る。
 法政も維持で2回、3回と得点を返し、東大のリードは1点に。法政を本気にさせてしまったなあ。

 追い上げられた東大は4回に再び突き放す。2番手でマウンドに上がっていた宮本 直輝 (2 土浦一)がレフトへホームラン、さらに4番・田口 耕蔵(4 西大和学園)もレフトへ3ラン。1イニング2本のホームランで8-3と再びリードを広げる。力強いゲーム運びに今日がその日なのかと期待が高まる。それは周りも同じで東大の1プレー1プレーにいつも以上の熱い声援、温かい拍手がスタンドから送られる。
 初回から肩を作っていた宮台 康平(4年 湘南)が6回からマウンドに上がる。少し早い気もしたが、このプレッシャーの中で投げ切れるのはエースしかいないとの判断だろう。
 6回に1点、8回に1点を法政が返し、8-5と東大が3点リードで最終回。逃げ切れるか東大。そうはさせじと法政。先頭の4番・中山 翔太(3 履正社)がレフトへの大ホームラン。2本のヒット、ダブルスチールでゆさぶりをかける。満塁の場面のファーストゴロは田口はバックホームをせず、ベースを踏んで確実にアウトを増やす。1点差ツーアウト二、三塁。一打逆転の場面。神宮は期待と不安が錯綜する。歓喜か失望か。130キロ半ばしか出なくなっている宮台のストレートを相馬 優人(2年 健大高崎) にセンターに上がる。一瞬の安堵のあと大きな歓喜が神宮を包んだ。