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2016年11月4日金曜日

清宮、5打席連続三振 その配球

【No.103 2016/11/3 慶應義塾大 1-10 法政大 神宮球場 2016東京六大学秋季新人戦】
【NO.104 2016/11/3 日大三 6-8× 早稲田実 神宮球場 平成28年 秋季東京都高等学校野球大会】
今日も神宮。
怪物はホームランではなく、三振でスタンドをわかせた。
早実の清宮幸太郎が「こんなに三振したのは初めて」という日大三の左腕エース桜井周斗から5打席連続三振。
5打席の配球を振り返る。記録に一部自信がないが....。

(第1打席)二死ランナーなし
①外ストレート(141km/h)を見逃すボール 1-0
②外スライダー(128km/h)に空振り タイミングが合ってない 1-1
③外スライダー(128km/h) 見逃しストライク 1-2
④スライダー(126km/h)空振り三振
外をストレート、横のスライダーで攻めて、最後は縦のスライダー。前の2人のバッターには使ってなかったボール。
(第2打席)二死ランナーなし
①外ストレート(?)を見逃すボール 1-0
②外スライダー(?)を見逃すボール 2-0
③外ストレート(140km/h) ファウル 2-1
④内ストレート(?)見逃しストライク 2-2
⑤スライダー(?)空振り三振
外を見せておいて、この試合始めてインコースのストレートで追い込む。最後は第1打席と同じ縦のスライダー。
(第3打席)一死ランナーなし
①外スライダー(127km/h)ファウル 0-1
②インコースストレート(?)ファウル0-2 振り遅れたバックネット方向へのファウル
③スライダー(127km/h) インコースから入ってくるスライダーに見逃し三振
この打席もインコースが効いていた。最後は外のスライダーをイメージしていたのか?
(第4打席)一死ランナー二塁
①外ストレート(?)ボール 1-0
②外スライダー(125km/h)見逃しストライク 1-1
③外ストレート(132km/h) 空振り
④外スライダー(126km/h)空振り三振
3打席連続の三振の焦りなのか、一打勝ち越しの気負いなのかボール球のスライダーを空振りしての三振。当てになきゃの追い込まれた気持ちが見てとれた。2打席目、3打席目で見せられたインコースのストレートはこの打席はなかったが、その効果を十分に感じた打席。
(第5打席)無死二塁
①外スライダー(128km/h)空振り 0-1
②外ストレート(?) ボール 1-1
③外ストレート(?)  ボール 2-1
④外スライダー(129km/h)ファウル 2-2
⑤外スライダー(126km/h)ファウル 2-2
⑥スライダー(129km/h)空振り三振
桜井のスライダーのキレも落ちてきていたが、ここまでの余韻で三振したような打席。一打サヨナラの場面に決めたいという気持ちが強く出て外のスライダーをおっかけていた印象。

桜井の体の近くで曲がってくるキレのいいスライダーがインコースを見せることでより有効だった。
これまで、清宮には「ぶつけてもいいから」とインコースを投げてくる投手が多かったが、桜井は「ぶつけてなくてもいい」インコースでストライクをとることを意識して投げていた。インコースにきっちり投げられる投手には参考になる攻め方だった。