早実-学舎という好カード。試合開始の2時間前の7時に市営立川球場に到着したらチケット売り場には長蛇の列。開門も30分早まる。ネット裏には甲子園バックネット裏の「住人」の顔もちらほら。関東圏だけでなく、東海、関西から来ている人も。外野には立ち見も。スポーツ紙のアマチュア担当もわんさか、テレビカメラも数台。清宮人気、恐るべし。
東京屈指の左腕、大江竜聖と清宮幸太郎の対戦に注目。
<第1打席>
1回1番、2番を連続三振で清宮を迎えた大江。先頭の二人はストレート中心だったが、配球をがらっと変えて外のスライダー中心。2-2から清宮がそのスライダーを合わせてショートゴロ。この段階で清宮はスライダーの軌道を見切っていた。いけると思ったはず。
<第2打席>
4回表、ツーアウトランナーなし。ヒットなら許せる状況。バッテリーは第1打席同様にアウトコースの配球だが、ストレートを2球続けて1-1。次の低めのスライダー。清宮のバットはぴたりと止まる。4球目のスライダーは3球目より甘め。清宮がしっかり捕えて右中間にツーベース。勝負どころでスライダーが使えなくなった。
<第3打席>
6回表、一死ランナー二塁。0-0の均衡を破る先制のチャンス。ここもバッテリーはやっぱり外。ストレート2つでツーナッシングと追い込む。しかし、スライダー待ちでストレートはカット、の清宮の対応で3-2。いつの間にか清宮のカウントになっている。7球目のスライダーをセンター前に弾き返す。先制タイムリー。
<第4打席>
9回表。先頭バッター。リードは1点。追加点の欲しい場面。ここもやっぱり外。ストレートとスライダーでこの打席も1-2と追い込む。ストレートを狙っていたがファウルにしてカウントが悪くなったので、スライダー待ちでストレートはカット。バッテリーはカーブで目線を変えたりするがまたもカウントは3-2。9球目は外のストレート。開き直りとも見えた大江の全力のストレートに清宮が空振り三振。
4打数2安打1打点で清宮の勝ち。バッテリーは終始アウトコースを攻めた。意図して投げたインコースは1球もなかったと思う。第1打席でスライダーを見せ過ぎた感がある。ぶつけるくらいのインコースを使っていれば、その後の打席の結果も変わったのでは。それが出来ないのが、「東京屈指」と「高校ジャパン」の格の差なのか。
大江は奪三振12。清宮と4番の金子銀佑以外は「それなり」に投げていた。力の入れどころが分かっている。それにしても延長10回になったとはいえ、180近い投球数は多すぎる。抜いていいバッターの打ち取り方を工夫すれば球数も減るはず。
試合は9回裏、エラーで早稲田実がピンチを作り、バスターを決められ、犠牲フライで同点に追いつかれる。最後は早稲田実のエース、服部雅生が力尽きて、バスターを決められた鳥羽にサヨナラタイムリーを許す。
第3試合は点灯。ゲームセットの17時16分。日中はうちわが必要なほどの陽気だったが、終わる頃は持参したウインドブレーカーがうれしかった。
(MEMO)
清宮幸太郎(早稲田実)4秒31(6ゴロ) そんなに遅くない。
金子銀佑(早稲田実)4秒29(6ゴロ)
大江竜聖(二松學舍大附)12奪三振(延長10回)
鈴木 勇成(二松學舍大附)3秒99(バント安打)
杉本 蓮 (東海大菅生)12秒31(三塁打)
【NO.104 10/12(月)平成27年 秋季東京都高等学校野球大会 早稲田実1-2二松學舍大附(延長10回) 】
【NO.105 10/12(月)平成27年 秋季東京都高等学校野球大会 東海大菅生4-3日大二】
【NO.106 10/12(月)平成27年 秋季東京都高等学校野球大会 佼成学園10-4立教池袋】