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2021年4月26日月曜日

シーソーゲームも立教に連敗

 

*29 2021/4/25 早稲田大 4-5  立教大】神宮球場 東京六大学2021春季リーグ戦

 緊急事態宣言のより無観客試合のためネットでの観戦となった。
 1回表。早稲田は1番・鈴木萌(4年 作新学院)がサード内野安打。2番・中川(3年 大阪桐蔭)のライト前ヒットでチャンスを広げ、3番・蛭間(3年 浦和学院)のレフトへの犠牲フライで先制。さらに4番・岩本のライトへのツーベースで二、三塁。一気に畳みかける場面だったが、5番・丸山(4年 広陵)がファーストゴロ、6番・野村(2年 山梨学院)が見逃し三振。 3回表、早稲田は丸山のタイムリーで2-0。さらにワンアウト一、三塁のチャンスだったが野村、熊田が凡退。連投の立教の先発・池田(2年 智弁和歌山)を崩しきれなかったのが響いた。
 早稲田の先発・西垣(4年 報徳学園)は立ち上がりから飛ばし1回から2回ワンアウトまで4連続三振。ストレートが低めに決まり、スピリットも鋭く落ちる。

 この西垣が4回に突然球が浮き始め立教打線につかまる。ツーアウトから死球を与え、内野安打。立教の7番・宮崎(3年 大阪桐蔭)にレフトへ逆転の3ランを打たれてしまう。
 5回表、早稲田は丸山のフライを立教のセンター道原(3年 駒大苫小牧)が落球するというラッキーな形で3-3の同点に追いつく。
 6回表の早稲田。代打・生沼(2年 早稲田実)がライト線へツーベース。2番・ 中川のタイムリーで4-3とリード。
 クローザーの山下にどうつなぐか。2番手の森田(4年 早稲田佐賀)が6回を無失点で抑え、7回は田中(3年 仙台育英)。田中はツーアウトをとるも3番・太田(4年 智弁学園)に四球。4番・山田(3年 大阪桐蔭)にライト前ヒットで一、三塁のピンチ。ここで前日3ランの東(4年 福大大濠)に右中間にタイムリーツーベースを打たれ、4-5と逆転を許す。
 早稲田は8回裏に前日先発の徳山(4年 大阪桐蔭)を投入し流れを変えにいくが、立教の宮(3年 國學院栃木)に7回からパーフェクトに抑えられ4-5のまま連敗。
 内野安打になったものも含めてショート熊田の守備が際立っていた。昨年は痛いミスをする場面もあったが球際に俄然強くなり頼もしい。


2021年4月25日日曜日

徳山大不調で早稲田完敗。

【NO.28 2021/4/24 立教大 10-3 早稲田大 神宮球場 東京六大学2021春季リーグ戦】 
 こんなに出来の悪い徳山壮磨(4年 大阪桐蔭)を見るのは入学以来初めて。ストレートの球速は出ないし、コントロールも悪い。初回、1番・道原(3年 広陵)にいきなりライト前ヒットを許し盗塁。2番・井上(3年 佐久長聖)の送りバント、3番・太田(4年 智弁学園)への死球でワンアウト一、三塁。立教の4番山田健太(3年)にタイムリーであっさり先制される。さらに5番・東(4年 福岡大大濠)に左中間への3ランを打たれ0-4。6番・吉岡(3年) 広陵)、7番・宮崎(3年 大阪桐蔭)に連打され、9番・ピッチャーの池田(2年 智弁和歌山)にライト前ヒットを打たれ満塁。打者一巡で1番・道原に押し出し死球で0-5。続投の徳山は3回表にもピッチャーの池田にヒットを許し、ワイルドピッチで0-6。
 早稲田は3回裏に3番・蛭間拓哉(3年 浦和学院)がライトへソロホームランで1-6。
 4回表から登板の2番手の加藤(2年 下妻一)が立教の4番・山田が2ランを打たれて1-8とリードが大きく広がる。  
 早稲田は7回には押し出しの四球などで2点返し、2死満塁で代打にルーキー吉納翼(1年 東邦)。一本出れば一気に追い上げムードが高まる場面も吉納は空振り三振。  
 最終回はサード小西(4年 早稲田実)の送球エラーで失点は10に。その裏、立教の左腕・野口(2年 東海大相模)に三者三振を奪われゲームセット。 
 徳山の不調もあったが、小西のエラー、5つの盗塁を許したバッテリーなど守備が破綻していた。多くの得点を望めないチームだけに守備が乱れてはこういう試合になってしまう。 立教は2本の本塁打だけでなく、好走塁も目立った。象徴的なシーンが5回表。1番・道原、2番・井上が外野の前に落ちるヒットをいずれもツーベースにした。 試合中に翌日から無観客試合にすることがアナウンスされた。


2021年4月11日日曜日

早稲田、東大に辛勝で開幕

【NO.20 2021/4/10  東京大 5-6 早稲田大】 神宮球場 東京六大学2021春季リーグ戦

 今年初めての球場での観戦。神宮でいつも座る席の周囲に皆さんにまずはごあいさつ。世の中、コロナで騒がしいが皆さん元気そうでよかった。
 秋春の連覇を目指す早稲田。東大に快勝して気分よくスタートを切りたかったのだが…。

 初回、4番・岩本久重(4年 大阪桐蔭)の2点タイムリーツーベースで早稲田が先制。4回には7番・熊田任洋(2年 愛知・東邦)、1番・鈴木萌斗(4年 作新学院)のタイムリー摺りベースなどで3点、5回には3番・蛭間拓哉(3年 浦和学院)がレフトへソロホームラン。6-0で前半を終了。リードを大きく広げて終盤にはルーキーの飯塚脩人(2年 習志野)ら新戦力のテストという青写真が崩れたのは7回。先発の徳山壮磨(4年 大阪桐蔭)がいきなり崩れて3つの四死球で3失点。初回から東大の2番・中井(3 土浦一)に10球以上粘られるなど序盤でかなりの球数を費やしたパワーロスが出たのか。
 3点リードの8回。ルーキーの飯塚がリーグ戦デビュー。腕の振れずストレートでストライクがとれない状況で得意のチェンジアップを投げるパターンにならない。さらにリリーフした原功征(3年 滋賀・彦根東)もコントロールが定まらず押し出し死球でついに早稲田のリードは1点に。このピンチにクローザー役の山下拓馬(4年 早大本庄)。山下は甲子園出場経験もある代打・梅林浩大(2年 静岡)を三振に斬ってとりしのぐと最終回も抑えて、早稲田は辛くも1点差で逃げ切る。

2021年3月28日日曜日

代打・多井のサヨナラツーベースで菅生がベスト8へ

【*12 2021/3/27 東海大菅生 5-4 京都国際】甲子園球場 第93回センバツ高校野球

*NO.0012  2021/3/27 東海大菅生 5-4  京都国際】

  2年生に好選手が多く、「来年は全国制覇も狙えるチームになるはずだ」と思っている東海大菅生。その中心が鈴木 泰成と福原 聖矢のバッテリー。エースの本田 峻也(3年)の肩の不調もあってこの大会は1回戦鈴木が先発。本田の肩の調子が戻らないのかこの試合も先発は鈴木。

  柔らかいヒジの使い方から放たれるストレートは130キロ台後半だが伸びがあって京都国際の打者も少し遅れ気味。全体的に高めが多く、気になっていたが5回につかまる。2本のヒットと四球で迎えたワンアウト満塁のピンチ。京都国際の3番・中川 勇斗(3年)にアウトコースいっぱいのスライダーをレフト線にツーベースを打たれる。走者一掃で3-2と逆転を許す。さらに4番・森下 瑠大(2年)にもレフトへライナーで弾き返され、4-2と引き離される。

  2番手松永 大輝さらに9回にはエース本田が登板して追加点を許さず2-4で迎えた東海大菅生の9回裏。2連打でノーアウト一、二塁。4番堀町 沖永(3年)がセカンドゴロで4-6封殺でワンアウト一、三塁。ここでバッターはもっとも森下にタイミングがあっている小池 祐吏(2年)。3球目の盗塁が成功し二、三塁。1本出れば同点。小池はサードゴロ。三塁ランナーがホームイン、3-4。ツーアウト三塁。疲れの見える森下は連続四死球で満塁。すでにこの試合二人の代打を使っいてるが打てる代打は残っているのか。番号18の代打多井 耶雲(2年)がタイミングの合わない空振りでカウント0-2と追い込まれる。カウント1-2。三振でゲームセットが頭をよぎった瞬間。快音とともに打球がライト線へ。サヨナラだ。


2021年3月24日水曜日

聖カタリナ あと1本

【*No.007 2021/3/24  東海大菅生 4-3 聖カタリナ学園】
  甲子園球場 第93回センバツ高校野球

 来年は全国制覇を狙えるチームになるだろうと僕が考えている東海大菅生と早稲田OBの越智良平監督の初出場聖カタリナ学園の対戦。
 2回裏、東海大菅生が6番・鈴木 悠平(2年)のレフトへのホームランで先制。さらに3回裏には千田 光一郎(3年)のレフトへのツーランで3-0。いずれも聖カタリナ学園のエース桜井 頼之介(3年)の甘く入ったスライダーをとらえた。なかなかホームランの出ない今大会。この試合が始まるまで12試合本塁打がないのは1975年以降で最も遅い記録。ボールなどに原因があるかなと思っていたが、菅生の打者には関係なかったようだ。昨年秋より一回り選手の体が大きくなっており、かなりパワーアップしているのだろう。
 7回表聖カタリナ学園は四球、ヒットでチャンスを作り、ワイルドピッチで1点返す。菅生はエースの本田 峻也(3年)が肩の不調で登板する気配がない。このままの点差でいけば最後に何かあるかもと思ってみていた。
 8回裏東海大菅生はヒットとエラーで作ったチャンスで小池 祐吏(2年)がセンターへ犠牲フライ。4-1。これが届かない1点になってしまった。
 9回表。菅生は抑えの千田がセンターからマウンドへ。2本のヒットに3つの四死球が絡んで1点差。なおもツーアウト満塁。ここで一番頼りになる4番・川口 翔大。1本出れば逆転もサードゴロ…。前の回に盗塁のランナーと接触して倒れこんでいたが、これが多少なりとも影響したか。



2021年3月23日火曜日

光った智辯学園の積極采配

【*5 2021/3/23 県岐阜商 0-1× 市和歌山】
【*6  2021/3/23 大阪桐蔭 6-8 智辯学園】  
甲子園球場 第93回センバツ高校野球  
 第1試合。市和歌山の好投手、小園 健太を鍛治舎巧監督がどういう采配で攻略するかに注目。  
 初回、県岐阜商は先頭の四球でチャンスを作るがまずい走塁もあり結果的に三者凡退。  その後もランナーが出るとワンアウトからでもバントで送るが1本が出ない。3回はツーアウト二三塁で連続三振。8回はバント失敗の併殺のあと一、二塁のチャンスを作るがここも三振。  
 鍛治舎監督はタイミングが合っていないバッターに打席の途中で代打を送ること二回。一球バッティングとかこういうケースを想定した練習をしているのだろうが、焦っているようにしか見えなかった。 
 小園はストレートが140キロ後半、スライダー、ツーシーム、チェンジアップをバランスよく投げる投手。特に右バッターのスライダーが有効だった。  
 第2試合。大阪桐蔭に2番手の関戸の不調や守備のミスはあったが智辯学園の小坂監督の采配が光った試合。    
 智辯学園は初回大阪桐蔭の先発エース松浦 慶斗から1番・岡島 光星がカウント3-2からレフト前へヒット。出鼻をくじかれたような形になった松浦は2番、3番に連続四死球。4番・山下 陽輔のライト犠牲フライで智辯学園が1点先制。さらに6番・植垣 洸のレフトへのタイムリースリーベースで4-0。岡島ヒットのあとの2番・垪和 拓海はバントの素振りさえなかった。  大阪桐蔭に2点差に追いあげられた6回裏の智辯学園。先頭の三垣 飛馬が四球で出る。ここも6番・植垣 洸に打たせて、レフト前ヒットで一、二塁。さらに7番・森田 空はバスターのセンター前ヒット。これがタイムリー。さらに関戸のワイルドピッチなどでこの回3点とって突き放す。  
 7回表も智辯学園も先頭の3番・前川が四球で出ると4番・山下はヒッティング。このチャンスでも1点とる。  
 8回表も得点にはならなかったが先頭がツーベースで出ると1番・岡島はヒッティング(レフトフライ)。  
 第1試合の県岐阜商なら送っていた場面で智辯学園はことごとく打たせてこれが得点になった。積極的なしかけで先手をとり続けることが大阪桐蔭の追い上げを逃げ切る要因となった。  

2021年3月12日金曜日

東京スポニチは三菱自動車倉敷オーシャンズが優勝

【No.001 2021/3/12 三菱自動車倉敷オーシャンズ (中国)  2-0 明治安田生命】
 大田スタジアム 第75回 JABA東京スポニチ大会

 準決勝で逆転勝利の明治安田生命はその40分後、決勝戦に臨む。先発は準決勝で最後のマウンドにいた三宮舜(慶應義塾大)。2回にツーアウト二塁、三回にノーアウト一、二塁のピンチをしのいで2番手のルーキー石毛力斗(明治大)につなぐ。石毛は7回までの4イニングをヒット1本の完璧なリリーフ。大学の頃よりボールにキレがある。
 0-0で迎えた9回表、オーシャンズの先頭7番・森 祐大(海部高)がレフト前ヒット。9番・沖 成樹(南陽工業高 - MSH医療専門学校)にライトへのタイムリーツーベースで均衡が破れる。2番・平山 大海(鹿児島実)のセカンド内野安打でさらに1点。石毛は8回あたりから球威が落ちていたが、この場面でルーキーより信頼できる投手がいなかったのか?
 9回裏、オーシャンズのマウンドはドラフト候補の廣畑 敦也(玉野光南高 - 帝京大学)。先頭の3番・新城 拓(興南高 - 中央大学)にいきなり3-0となるが、球速を抑えたボールでセカンドゴロに。ツーアウトとなり5番・福岡 高輝(早稲田大)に対すると150キロを2球記録するなどギアチェンジ。福岡にはショート内野安打を許すが、6番・道端 俊輔(早稲田大)はライトフライ。
 三菱自動車倉敷オーシャンズ は昨年の都市対抗で2019年都市対抗のJFE東日本に勝ち、今大会ではその都市対抗で優勝したHondaを下した。強さは本物だ。
 何はともあれ昨年ことごとく中止になったJABAの公式大会が無事に開催されたことを喜びたい。