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2021年3月28日日曜日

代打・多井のサヨナラツーベースで菅生がベスト8へ

【*12 2021/3/27 東海大菅生 5-4 京都国際】甲子園球場 第93回センバツ高校野球

*NO.0012  2021/3/27 東海大菅生 5-4  京都国際】

  2年生に好選手が多く、「来年は全国制覇も狙えるチームになるはずだ」と思っている東海大菅生。その中心が鈴木 泰成と福原 聖矢のバッテリー。エースの本田 峻也(3年)の肩の不調もあってこの大会は1回戦鈴木が先発。本田の肩の調子が戻らないのかこの試合も先発は鈴木。

  柔らかいヒジの使い方から放たれるストレートは130キロ台後半だが伸びがあって京都国際の打者も少し遅れ気味。全体的に高めが多く、気になっていたが5回につかまる。2本のヒットと四球で迎えたワンアウト満塁のピンチ。京都国際の3番・中川 勇斗(3年)にアウトコースいっぱいのスライダーをレフト線にツーベースを打たれる。走者一掃で3-2と逆転を許す。さらに4番・森下 瑠大(2年)にもレフトへライナーで弾き返され、4-2と引き離される。

  2番手松永 大輝さらに9回にはエース本田が登板して追加点を許さず2-4で迎えた東海大菅生の9回裏。2連打でノーアウト一、二塁。4番堀町 沖永(3年)がセカンドゴロで4-6封殺でワンアウト一、三塁。ここでバッターはもっとも森下にタイミングがあっている小池 祐吏(2年)。3球目の盗塁が成功し二、三塁。1本出れば同点。小池はサードゴロ。三塁ランナーがホームイン、3-4。ツーアウト三塁。疲れの見える森下は連続四死球で満塁。すでにこの試合二人の代打を使っいてるが打てる代打は残っているのか。番号18の代打多井 耶雲(2年)がタイミングの合わない空振りでカウント0-2と追い込まれる。カウント1-2。三振でゲームセットが頭をよぎった瞬間。快音とともに打球がライト線へ。サヨナラだ。


2021年3月24日水曜日

聖カタリナ あと1本

【*No.007 2021/3/24  東海大菅生 4-3 聖カタリナ学園】
  甲子園球場 第93回センバツ高校野球

 来年は全国制覇を狙えるチームになるだろうと僕が考えている東海大菅生と早稲田OBの越智良平監督の初出場聖カタリナ学園の対戦。
 2回裏、東海大菅生が6番・鈴木 悠平(2年)のレフトへのホームランで先制。さらに3回裏には千田 光一郎(3年)のレフトへのツーランで3-0。いずれも聖カタリナ学園のエース桜井 頼之介(3年)の甘く入ったスライダーをとらえた。なかなかホームランの出ない今大会。この試合が始まるまで12試合本塁打がないのは1975年以降で最も遅い記録。ボールなどに原因があるかなと思っていたが、菅生の打者には関係なかったようだ。昨年秋より一回り選手の体が大きくなっており、かなりパワーアップしているのだろう。
 7回表聖カタリナ学園は四球、ヒットでチャンスを作り、ワイルドピッチで1点返す。菅生はエースの本田 峻也(3年)が肩の不調で登板する気配がない。このままの点差でいけば最後に何かあるかもと思ってみていた。
 8回裏東海大菅生はヒットとエラーで作ったチャンスで小池 祐吏(2年)がセンターへ犠牲フライ。4-1。これが届かない1点になってしまった。
 9回表。菅生は抑えの千田がセンターからマウンドへ。2本のヒットに3つの四死球が絡んで1点差。なおもツーアウト満塁。ここで一番頼りになる4番・川口 翔大。1本出れば逆転もサードゴロ…。前の回に盗塁のランナーと接触して倒れこんでいたが、これが多少なりとも影響したか。



2021年3月23日火曜日

光った智辯学園の積極采配

【*5 2021/3/23 県岐阜商 0-1× 市和歌山】
【*6  2021/3/23 大阪桐蔭 6-8 智辯学園】  
甲子園球場 第93回センバツ高校野球  
 第1試合。市和歌山の好投手、小園 健太を鍛治舎巧監督がどういう采配で攻略するかに注目。  
 初回、県岐阜商は先頭の四球でチャンスを作るがまずい走塁もあり結果的に三者凡退。  その後もランナーが出るとワンアウトからでもバントで送るが1本が出ない。3回はツーアウト二三塁で連続三振。8回はバント失敗の併殺のあと一、二塁のチャンスを作るがここも三振。  
 鍛治舎監督はタイミングが合っていないバッターに打席の途中で代打を送ること二回。一球バッティングとかこういうケースを想定した練習をしているのだろうが、焦っているようにしか見えなかった。 
 小園はストレートが140キロ後半、スライダー、ツーシーム、チェンジアップをバランスよく投げる投手。特に右バッターのスライダーが有効だった。  
 第2試合。大阪桐蔭に2番手の関戸の不調や守備のミスはあったが智辯学園の小坂監督の采配が光った試合。    
 智辯学園は初回大阪桐蔭の先発エース松浦 慶斗から1番・岡島 光星がカウント3-2からレフト前へヒット。出鼻をくじかれたような形になった松浦は2番、3番に連続四死球。4番・山下 陽輔のライト犠牲フライで智辯学園が1点先制。さらに6番・植垣 洸のレフトへのタイムリースリーベースで4-0。岡島ヒットのあとの2番・垪和 拓海はバントの素振りさえなかった。  大阪桐蔭に2点差に追いあげられた6回裏の智辯学園。先頭の三垣 飛馬が四球で出る。ここも6番・植垣 洸に打たせて、レフト前ヒットで一、二塁。さらに7番・森田 空はバスターのセンター前ヒット。これがタイムリー。さらに関戸のワイルドピッチなどでこの回3点とって突き放す。  
 7回表も智辯学園も先頭の3番・前川が四球で出ると4番・山下はヒッティング。このチャンスでも1点とる。  
 8回表も得点にはならなかったが先頭がツーベースで出ると1番・岡島はヒッティング(レフトフライ)。  
 第1試合の県岐阜商なら送っていた場面で智辯学園はことごとく打たせてこれが得点になった。積極的なしかけで先手をとり続けることが大阪桐蔭の追い上げを逃げ切る要因となった。  

2021年3月12日金曜日

東京スポニチは三菱自動車倉敷オーシャンズが優勝

【No.001 2021/3/12 三菱自動車倉敷オーシャンズ (中国)  2-0 明治安田生命】
 大田スタジアム 第75回 JABA東京スポニチ大会

 準決勝で逆転勝利の明治安田生命はその40分後、決勝戦に臨む。先発は準決勝で最後のマウンドにいた三宮舜(慶應義塾大)。2回にツーアウト二塁、三回にノーアウト一、二塁のピンチをしのいで2番手のルーキー石毛力斗(明治大)につなぐ。石毛は7回までの4イニングをヒット1本の完璧なリリーフ。大学の頃よりボールにキレがある。
 0-0で迎えた9回表、オーシャンズの先頭7番・森 祐大(海部高)がレフト前ヒット。9番・沖 成樹(南陽工業高 - MSH医療専門学校)にライトへのタイムリーツーベースで均衡が破れる。2番・平山 大海(鹿児島実)のセカンド内野安打でさらに1点。石毛は8回あたりから球威が落ちていたが、この場面でルーキーより信頼できる投手がいなかったのか?
 9回裏、オーシャンズのマウンドはドラフト候補の廣畑 敦也(玉野光南高 - 帝京大学)。先頭の3番・新城 拓(興南高 - 中央大学)にいきなり3-0となるが、球速を抑えたボールでセカンドゴロに。ツーアウトとなり5番・福岡 高輝(早稲田大)に対すると150キロを2球記録するなどギアチェンジ。福岡にはショート内野安打を許すが、6番・道端 俊輔(早稲田大)はライトフライ。
 三菱自動車倉敷オーシャンズ は昨年の都市対抗で2019年都市対抗のJFE東日本に勝ち、今大会ではその都市対抗で優勝したHondaを下した。強さは本物だ。
 何はともあれ昨年ことごとく中止になったJABAの公式大会が無事に開催されたことを喜びたい。