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2021年6月22日火曜日

市川無四球2安打完封で関東一が春の東京を制す

 【N0.55 2021/6/21 日大三 0-5 関東一】     

府中市民球場        2021年 春季東京都高等学校野球大会・決勝

425日の開催予定であったがたび重なる延期でようやく夏の大会直前に開催された春季東京都高等学校野球大会・決勝。
 東都大学リーグの入れ替え戦で神宮球場が使用できないため場所は府中市民球場。観客の上限は2500人に設定されていたがバックネット裏はもちろん内野もかなり埋まっていたので上限に近い観客が入ったのではないだろうか。
 関東地区高等学校野球大会出場校決定も兼ねていた春季大会であったがすでの関東大会は終了。関東一は準優勝(優勝は専大松戸)、日大三は初戦で桐光学園に13-9で敗れている。試合はその大会の成績に首肯するような内容になった。
 関東一市川 祐、日大三宇山 翼の両エースの先発で静かな立ち上が。2回裏関東一は6番市川のヒットから2点を先制。4回にも関東一は市川のヒットからチャンスを作り、日大三の守備のミスも絡んで2点追加、4-06回裏にも関東一は日大三の守備の乱れで1点追加。
 市川は140キロ台前半のストレートとスライダー、チェンジアップなどのメリハリのある投球で被安打2無四球の完封勝利。最速144キロ。凄みは感じないがまとまりのある好投手だ。

2021年6月14日月曜日

慶應34年ぶりの日本一

【No.54 2021/6/13 慶応義塾大13-2 福井工業大】
 神宮球場 第70回全日本大学野球選手権記念大会・決勝  
 慶應が初回に4番・正木(4年 慶應)の2試合連続となる2ランで先制。4回には7番・橋本典(4年 出雲)の犠牲フライ、敵失などで3点追加。その後も6回の正木のタイムリーなどで着々と加点。勝負が決着したように思えた最終回にも5得点。2ケタ13点。  
 慶應は先発の増居(3年 彦根東)が6回被安打3の2失点、生井(3年 慶應)が2イニングを気合の投球で無安打に抑え、最終回はクローザーの橋本達(3年 長田)が三者三振で締めくくる。  
 投打に福井工業大を圧倒した慶應がし34年ぶり4度目の日本一。 最高殊勲選手(MVP)には2本塁打9打点の正木(慶應大)、最優秀投手には2勝を挙げた増居(慶應大)が選出された。首位打者には16打数9安打、打率.563の渡部 遼人(桐光学園-慶應大)

2021年5月31日月曜日

慶應・森下 フレッシュトーナメントで好投

 対 早稲田大 6回被安打2奪三振6 無失点

熊田の美技が早稲田を救う

No.46 2021/5/30 早稲田大 4-2 慶応義塾大】
神宮球場 東京六大学2021春季リーグ戦
 

ショート熊田のビッグプレーが早稲田に勝利を引き寄せた。
5回裏。3-2で早稲田がリード。慶應の1番・センター廣瀬(2年 慶應)がセンター前ヒット。ライナーで二遊間を抜けるヒットだったが素早い反応でこの打球にも熊田は触れそうだった。2番・渡部遼(4年 桐光学園)が送りバントでワンアウト二塁。3番・福井(4年 大阪桐蔭)に四球を与えたところで粘りの投球を見せていた山下(4年 早大本庄)が降板、エース徳山(4年 大阪桐蔭)がマウンドへ。

 慶應の4番・正木(4年 慶應)がレフトへライナーのヒット。打球が速すぎてセカンドランナーはホームに突っ込めない。ワンアウト満塁。押せ押せの慶應の圧力。スタンドの慶應ファンも拍手で後押し。5番・下山(3年 慶應)の打球はセンターへ抜けるかという低いライナー性のゴロ。早稲田のショート熊田(2年 東邦)が横っ飛びキャッチ。体勢を立て直しセカンドを踏んでファーストへ送球しダブルプレー!
 クローザーの山下が先発、エースの徳山が中継ぎ、最終回には前日先発の西垣(4年 報徳学園)がリリーフ、なり構わぬ投手リレーで4-2で早稲田が逃げ切った。
 今季大きく向上した熊田の守備。ショートに打球が飛ぶたびにわくわくしたものだ。守備だけなら大学ジャパンクラスなんだけど打率が1割台なのが残念。

 

2021年5月29日土曜日

生井と蛭間の対戦 早稲田の5位が確定

 NO.45 2021/5/29 慶応義塾大 3-2 早稲田大】

神宮球場  東京六大学2021春季リーグ戦

  昨年秋の劇的なホームラン以来の早稲田・蛭間と慶應・生井の対戦は8回裏ワンアウトランナーなしの場面。2-3。早稲田が1点を追いかける。
 初球145キロの外のストレートでストライク、2球目は125キロの外スライダーがボール、3球目は143キロストレートでボール。カウント2-14球目126キロのスライダーを蛭間がとらえてライト前へ。今季不振の生井と六大学を成長する蛭間の現在地を確認させる対決となった。
 このヒットから作ったチャンスを生かしきれず早稲田が敗戦。「二巡目の西垣」が打順二周り目につかまり4回に3失点。打線にそれをひっくり返す力はなかった261分けの早稲田の5位が確定した。

2021年5月23日日曜日

東大の連敗が64でストップ 米子東OB山内が代走でリーグ戦デビュー

 【N0.43 2021/5/23 法政大 0-2 東京大】

 【N0.44 2021/5/23 明治大 4-1 立教大】
 神宮球場 東京六大学2021春季リーグ戦

 第1試合。東大が2017年秋季リーグ明治大学1回戦以来の勝利で連敗を64でストップさせた。
 2回裏、東大は8番・松岡泰(3年 東京都市大)のタイムリーで先制。直前の代走・阿久津(3 宇都宮)の盗塁が生きた。東大はなおも4回裏に内野ゴロの間の1点追加し2-0。先発・奥野(4年 開成)5イニングを被安打2に抑え、2番手・西山(3年 土浦一)2イニングを被安打1奪三振3でつなぎ、最後は前日に先発した井澤(3 札幌南)が締めて逃げ切った。
法政は送球エラーや記録に残らない挟殺のミスなど粗さが目についた。
 第2試合。優勝のなくなった明治はリーグ戦初登板の藤江(1年大阪桐蔭)を先発させるなどスタメンに4人の1年生を並べる大胆な起用が功を奏した。藤江は5イニングを被安打3失点1の好投。リーグ戦初出場の7番ライトの直井(1年 桐光学園)2安打1打点、ショートのレギュラーをつかんだ宗山(1年 広陵)も2点タイムリー。初ベンチ入りの米子東OBの山内陽太郎が6回に代走でリーグ戦デビュー。背番号47
 立教が敗れたことで慶應の3季ぶり38回目の優勝が決まった。



 

2021年4月26日月曜日

シーソーゲームも立教に連敗

 

*29 2021/4/25 早稲田大 4-5  立教大】神宮球場 東京六大学2021春季リーグ戦

 緊急事態宣言のより無観客試合のためネットでの観戦となった。
 1回表。早稲田は1番・鈴木萌(4年 作新学院)がサード内野安打。2番・中川(3年 大阪桐蔭)のライト前ヒットでチャンスを広げ、3番・蛭間(3年 浦和学院)のレフトへの犠牲フライで先制。さらに4番・岩本のライトへのツーベースで二、三塁。一気に畳みかける場面だったが、5番・丸山(4年 広陵)がファーストゴロ、6番・野村(2年 山梨学院)が見逃し三振。 3回表、早稲田は丸山のタイムリーで2-0。さらにワンアウト一、三塁のチャンスだったが野村、熊田が凡退。連投の立教の先発・池田(2年 智弁和歌山)を崩しきれなかったのが響いた。
 早稲田の先発・西垣(4年 報徳学園)は立ち上がりから飛ばし1回から2回ワンアウトまで4連続三振。ストレートが低めに決まり、スピリットも鋭く落ちる。

 この西垣が4回に突然球が浮き始め立教打線につかまる。ツーアウトから死球を与え、内野安打。立教の7番・宮崎(3年 大阪桐蔭)にレフトへ逆転の3ランを打たれてしまう。
 5回表、早稲田は丸山のフライを立教のセンター道原(3年 駒大苫小牧)が落球するというラッキーな形で3-3の同点に追いつく。
 6回表の早稲田。代打・生沼(2年 早稲田実)がライト線へツーベース。2番・ 中川のタイムリーで4-3とリード。
 クローザーの山下にどうつなぐか。2番手の森田(4年 早稲田佐賀)が6回を無失点で抑え、7回は田中(3年 仙台育英)。田中はツーアウトをとるも3番・太田(4年 智弁学園)に四球。4番・山田(3年 大阪桐蔭)にライト前ヒットで一、三塁のピンチ。ここで前日3ランの東(4年 福大大濠)に右中間にタイムリーツーベースを打たれ、4-5と逆転を許す。
 早稲田は8回裏に前日先発の徳山(4年 大阪桐蔭)を投入し流れを変えにいくが、立教の宮(3年 國學院栃木)に7回からパーフェクトに抑えられ4-5のまま連敗。
 内野安打になったものも含めてショート熊田の守備が際立っていた。昨年は痛いミスをする場面もあったが球際に俄然強くなり頼もしい。