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2021年5月31日月曜日

慶應・森下 フレッシュトーナメントで好投

 対 早稲田大 6回被安打2奪三振6 無失点

熊田の美技が早稲田を救う

No.46 2021/5/30 早稲田大 4-2 慶応義塾大】
神宮球場 東京六大学2021春季リーグ戦
 

ショート熊田のビッグプレーが早稲田に勝利を引き寄せた。
5回裏。3-2で早稲田がリード。慶應の1番・センター廣瀬(2年 慶應)がセンター前ヒット。ライナーで二遊間を抜けるヒットだったが素早い反応でこの打球にも熊田は触れそうだった。2番・渡部遼(4年 桐光学園)が送りバントでワンアウト二塁。3番・福井(4年 大阪桐蔭)に四球を与えたところで粘りの投球を見せていた山下(4年 早大本庄)が降板、エース徳山(4年 大阪桐蔭)がマウンドへ。

 慶應の4番・正木(4年 慶應)がレフトへライナーのヒット。打球が速すぎてセカンドランナーはホームに突っ込めない。ワンアウト満塁。押せ押せの慶應の圧力。スタンドの慶應ファンも拍手で後押し。5番・下山(3年 慶應)の打球はセンターへ抜けるかという低いライナー性のゴロ。早稲田のショート熊田(2年 東邦)が横っ飛びキャッチ。体勢を立て直しセカンドを踏んでファーストへ送球しダブルプレー!
 クローザーの山下が先発、エースの徳山が中継ぎ、最終回には前日先発の西垣(4年 報徳学園)がリリーフ、なり構わぬ投手リレーで4-2で早稲田が逃げ切った。
 今季大きく向上した熊田の守備。ショートに打球が飛ぶたびにわくわくしたものだ。守備だけなら大学ジャパンクラスなんだけど打率が1割台なのが残念。

 

2021年5月29日土曜日

生井と蛭間の対戦 早稲田の5位が確定

 NO.45 2021/5/29 慶応義塾大 3-2 早稲田大】

神宮球場  東京六大学2021春季リーグ戦

  昨年秋の劇的なホームラン以来の早稲田・蛭間と慶應・生井の対戦は8回裏ワンアウトランナーなしの場面。2-3。早稲田が1点を追いかける。
 初球145キロの外のストレートでストライク、2球目は125キロの外スライダーがボール、3球目は143キロストレートでボール。カウント2-14球目126キロのスライダーを蛭間がとらえてライト前へ。今季不振の生井と六大学を成長する蛭間の現在地を確認させる対決となった。
 このヒットから作ったチャンスを生かしきれず早稲田が敗戦。「二巡目の西垣」が打順二周り目につかまり4回に3失点。打線にそれをひっくり返す力はなかった261分けの早稲田の5位が確定した。

2021年5月23日日曜日

東大の連敗が64でストップ 米子東OB山内が代走でリーグ戦デビュー

 【N0.43 2021/5/23 法政大 0-2 東京大】

 【N0.44 2021/5/23 明治大 4-1 立教大】
 神宮球場 東京六大学2021春季リーグ戦

 第1試合。東大が2017年秋季リーグ明治大学1回戦以来の勝利で連敗を64でストップさせた。
 2回裏、東大は8番・松岡泰(3年 東京都市大)のタイムリーで先制。直前の代走・阿久津(3 宇都宮)の盗塁が生きた。東大はなおも4回裏に内野ゴロの間の1点追加し2-0。先発・奥野(4年 開成)5イニングを被安打2に抑え、2番手・西山(3年 土浦一)2イニングを被安打1奪三振3でつなぎ、最後は前日に先発した井澤(3 札幌南)が締めて逃げ切った。
法政は送球エラーや記録に残らない挟殺のミスなど粗さが目についた。
 第2試合。優勝のなくなった明治はリーグ戦初登板の藤江(1年大阪桐蔭)を先発させるなどスタメンに4人の1年生を並べる大胆な起用が功を奏した。藤江は5イニングを被安打3失点1の好投。リーグ戦初出場の7番ライトの直井(1年 桐光学園)2安打1打点、ショートのレギュラーをつかんだ宗山(1年 広陵)も2点タイムリー。初ベンチ入りの米子東OBの山内陽太郎が6回に代走でリーグ戦デビュー。背番号47
 立教が敗れたことで慶應の3季ぶり38回目の優勝が決まった。



 

2021年4月26日月曜日

シーソーゲームも立教に連敗

 

*29 2021/4/25 早稲田大 4-5  立教大】神宮球場 東京六大学2021春季リーグ戦

 緊急事態宣言のより無観客試合のためネットでの観戦となった。
 1回表。早稲田は1番・鈴木萌(4年 作新学院)がサード内野安打。2番・中川(3年 大阪桐蔭)のライト前ヒットでチャンスを広げ、3番・蛭間(3年 浦和学院)のレフトへの犠牲フライで先制。さらに4番・岩本のライトへのツーベースで二、三塁。一気に畳みかける場面だったが、5番・丸山(4年 広陵)がファーストゴロ、6番・野村(2年 山梨学院)が見逃し三振。 3回表、早稲田は丸山のタイムリーで2-0。さらにワンアウト一、三塁のチャンスだったが野村、熊田が凡退。連投の立教の先発・池田(2年 智弁和歌山)を崩しきれなかったのが響いた。
 早稲田の先発・西垣(4年 報徳学園)は立ち上がりから飛ばし1回から2回ワンアウトまで4連続三振。ストレートが低めに決まり、スピリットも鋭く落ちる。

 この西垣が4回に突然球が浮き始め立教打線につかまる。ツーアウトから死球を与え、内野安打。立教の7番・宮崎(3年 大阪桐蔭)にレフトへ逆転の3ランを打たれてしまう。
 5回表、早稲田は丸山のフライを立教のセンター道原(3年 駒大苫小牧)が落球するというラッキーな形で3-3の同点に追いつく。
 6回表の早稲田。代打・生沼(2年 早稲田実)がライト線へツーベース。2番・ 中川のタイムリーで4-3とリード。
 クローザーの山下にどうつなぐか。2番手の森田(4年 早稲田佐賀)が6回を無失点で抑え、7回は田中(3年 仙台育英)。田中はツーアウトをとるも3番・太田(4年 智弁学園)に四球。4番・山田(3年 大阪桐蔭)にライト前ヒットで一、三塁のピンチ。ここで前日3ランの東(4年 福大大濠)に右中間にタイムリーツーベースを打たれ、4-5と逆転を許す。
 早稲田は8回裏に前日先発の徳山(4年 大阪桐蔭)を投入し流れを変えにいくが、立教の宮(3年 國學院栃木)に7回からパーフェクトに抑えられ4-5のまま連敗。
 内野安打になったものも含めてショート熊田の守備が際立っていた。昨年は痛いミスをする場面もあったが球際に俄然強くなり頼もしい。


2021年4月25日日曜日

徳山大不調で早稲田完敗。

【NO.28 2021/4/24 立教大 10-3 早稲田大 神宮球場 東京六大学2021春季リーグ戦】 
 こんなに出来の悪い徳山壮磨(4年 大阪桐蔭)を見るのは入学以来初めて。ストレートの球速は出ないし、コントロールも悪い。初回、1番・道原(3年 広陵)にいきなりライト前ヒットを許し盗塁。2番・井上(3年 佐久長聖)の送りバント、3番・太田(4年 智弁学園)への死球でワンアウト一、三塁。立教の4番山田健太(3年)にタイムリーであっさり先制される。さらに5番・東(4年 福岡大大濠)に左中間への3ランを打たれ0-4。6番・吉岡(3年) 広陵)、7番・宮崎(3年 大阪桐蔭)に連打され、9番・ピッチャーの池田(2年 智弁和歌山)にライト前ヒットを打たれ満塁。打者一巡で1番・道原に押し出し死球で0-5。続投の徳山は3回表にもピッチャーの池田にヒットを許し、ワイルドピッチで0-6。
 早稲田は3回裏に3番・蛭間拓哉(3年 浦和学院)がライトへソロホームランで1-6。
 4回表から登板の2番手の加藤(2年 下妻一)が立教の4番・山田が2ランを打たれて1-8とリードが大きく広がる。  
 早稲田は7回には押し出しの四球などで2点返し、2死満塁で代打にルーキー吉納翼(1年 東邦)。一本出れば一気に追い上げムードが高まる場面も吉納は空振り三振。  
 最終回はサード小西(4年 早稲田実)の送球エラーで失点は10に。その裏、立教の左腕・野口(2年 東海大相模)に三者三振を奪われゲームセット。 
 徳山の不調もあったが、小西のエラー、5つの盗塁を許したバッテリーなど守備が破綻していた。多くの得点を望めないチームだけに守備が乱れてはこういう試合になってしまう。 立教は2本の本塁打だけでなく、好走塁も目立った。象徴的なシーンが5回表。1番・道原、2番・井上が外野の前に落ちるヒットをいずれもツーベースにした。 試合中に翌日から無観客試合にすることがアナウンスされた。


2021年4月11日日曜日

早稲田、東大に辛勝で開幕

【NO.20 2021/4/10  東京大 5-6 早稲田大】 神宮球場 東京六大学2021春季リーグ戦

 今年初めての球場での観戦。神宮でいつも座る席の周囲に皆さんにまずはごあいさつ。世の中、コロナで騒がしいが皆さん元気そうでよかった。
 秋春の連覇を目指す早稲田。東大に快勝して気分よくスタートを切りたかったのだが…。

 初回、4番・岩本久重(4年 大阪桐蔭)の2点タイムリーツーベースで早稲田が先制。4回には7番・熊田任洋(2年 愛知・東邦)、1番・鈴木萌斗(4年 作新学院)のタイムリー摺りベースなどで3点、5回には3番・蛭間拓哉(3年 浦和学院)がレフトへソロホームラン。6-0で前半を終了。リードを大きく広げて終盤にはルーキーの飯塚脩人(2年 習志野)ら新戦力のテストという青写真が崩れたのは7回。先発の徳山壮磨(4年 大阪桐蔭)がいきなり崩れて3つの四死球で3失点。初回から東大の2番・中井(3 土浦一)に10球以上粘られるなど序盤でかなりの球数を費やしたパワーロスが出たのか。
 3点リードの8回。ルーキーの飯塚がリーグ戦デビュー。腕の振れずストレートでストライクがとれない状況で得意のチェンジアップを投げるパターンにならない。さらにリリーフした原功征(3年 滋賀・彦根東)もコントロールが定まらず押し出し死球でついに早稲田のリードは1点に。このピンチにクローザー役の山下拓馬(4年 早大本庄)。山下は甲子園出場経験もある代打・梅林浩大(2年 静岡)を三振に斬ってとりしのぐと最終回も抑えて、早稲田は辛くも1点差で逃げ切る。