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2018年8月31日金曜日

大学、高校ジャパンの試合を見ながら考えて​いたこと

 
 チケットは完売。神宮は優勝のかかった早慶戦もかすむような客の入り。

 早慶戦との大きな違いは客層が多岐にわたっていること。現役学生を中心にOB、大学関係者など早稲田、慶應の息のかかった人間が大半を占めるのが早慶戦。この夜の神宮はダイバーシテイ。

1.大学野球を応援する、好きな人
2.アマチュア野球全般が好きだけど高校野球が一番好きな人
3.野球ならなんでも好きという人
4.金足農の吉田君、大阪桐蔭の根尾君、藤原君を見たい人

 大学野球を愛する少数派の僕が願っているのは、大学野球の面白さに目覚め観戦人口が増えてくれること。
 4.の人たちは、風とともに去りぬ、であろうから期待薄。浮動票はあてにならない。1.は高齢化が進んでいるので今後増加することは考えにくい。2.はセンバツ優勝投手でもある早稲田大の小島がマウンドに上がったときに盛り上がっていた層。3.は話題性の高い試合なら大学野球でも関心を持ってくれそう。
 2.3.の層を増やしていくことが大学野球人口の増加につながる
 日本版NCAAを実現するために大学野球はコアな役割をになう。甲子園人気、高校野球人気をいかに大学野球につなげるか。高校野球→大学野球→社会人野球と野球そのもののレベルが上がるに従い、観戦人口が減っていくなんて寂しいじゃないか。

【No.72 2018/8/28 侍ジャパンU18代表 3-7 侍ジャパン大学代表( 神宮球場) 2018年 第12回 BFA U18アジア選手権 壮行試合】

明治に感じた4年生力 早稲田は秋も小島頼りか

【No.69 2018/8/18 明治大 3-2 中央学院大 内海島岡BP オープン戦】
【No.70 2018/8/19 早稲田大 2-5 東洋大 安部球場 オープン戦】
 西の聖地のボルテージは最高潮、東の聖地での戦いを1か月後に控えた六大学は鍛錬かた仕上げにかかっていく時期。
 試合前の練習からじっくりと見学させてもらった明治に強い“4年生力”を感じた。大学野球の秋のシーズンは4年生たちにとってラストシーズン。4年生の思いの強さは高校野球の3年生の夏の大会への思いにも負けない。力以上のプラスアルファはチームにもたらすこともある。
 何気ない仕草でのやりとりや試合中からのベンチからの声にまとまりの良さ、団結力の強さをうかがわせる。最後の高森キャンプで絆がいっそう強まったのだろうか。野手の主力に4年生の多いチームだけに頼もしい。試合は、FISU世界大学野球選手権の侍ジャパン大学日本代表のエースとして活躍した伊勢 大夢(3年 九州学院)が好投。入れてよし逃げてよしのスライダーのコントロールが素晴らしく、140キロ台中盤のストレートにも力があった。初回の三者三振など7イニングで12奪三振。気は早いが来年のドラフトで、森下 暢仁とのダブル指名もあるのではないか。
 早稲田は大黒柱の小島和哉(4年 浦和学院)が東都大学秋春連覇中の東洋大打線に対し6回1失点。ブラジルの遠征から帰った直後でコンディションはベストではないかも知れないが、春のシーズン終盤の後半の好調をキープしている。2番手以降の投手がつかまり逆転負け。早稲田は秋も小島の出来がチームの浮沈を握る。

2018年8月14日火曜日

三条で早慶戦

【No.67 8/11(土)早稲田大6-0慶應義塾大 三条パール金属スタジアム】
  
 大学野球サマーリーグ in新潟。4回目となった今年から早稲田が参加。新潟の真ん中、三条の地での早慶戦が実現した。 「大学生にもなって、野球なんか、大好きです。」が大会キャッチフレーズ。「おっさんだって、野球が大好きだぜ」と僕も三条に行ってきた。
  両校の応援部、応援指導部がバックネット裏のステージを交互に使いながらの応援合戦。熱いパフォーマンスが山間(やまあい)の球場を神宮球場に変える。最初は遠慮がちだったOBの方、地元の野球ファンの方たちを引き込んで、手拍子もしだいに大きくなっていった。
 試合は早川が3安打完封で6-0で早稲田が勝利。
 参加校/開催地双方の「ひとづくり」に寄与することを目的とする大会。早慶戦の応援では三条高校の吹奏楽部が校歌、応援歌を演奏、少年野球教室も行われた。企画運営も学生主導。スケジュール、宿泊、食事などタフな条件の中で試合以外にもいろいろと活動することで部員たちもたくましくなったことだろう。


2018年8月9日木曜日

カープのスカウト 宮本洋二郎: マエケンをカープに導いた男 柳本 元晴 (著)

  「誠意」と「観察眼」。この2つはスカウトという仕事に必須の2ツールだと思うが、宮本さんはレベルが違うのだ。
 練習が始まってからグランドにあらわれ、終わると同時に帰るのが標準的なスカウトだが、準備からミーティングが終わるまで見届けるのだ。それが宮本さんの誠意の表し方。前田健太も「毎日、背広、ネクタイで来てくれてありがたかった」とその姿に心が動かされたという。
 僕の母校でもある米子東に宮本少年は1年遅れで転入してきた。対外試合に出場できない1年を経て、高3の春にはセンバツで準優勝。これは今でも鳥取県勢の甲子園での最高成績だ。
 早慶両校から誘われ、早稲田に入学。1年からベンチに入る。連藏、藤吉郎と硬軟二人の石井監督のもとでプレー、4年春にはリーグ優勝。
 「宮本君、うちに来ないか」と“打撃の神様”に口説かれ、巨人に入団。トレードされた南海では野村克也のもとでID野球のイロハを学ぶ。現役を引退してもコーチ、スコアラー、スカウトと厳しいプロ野球の世界に48年身を置いた。
 さまざなな立場に身を置き、いろいろな視点から野球を観ることで養われた観察眼。球場でご一緒させていただいた折に、自分と同じ試合をみているとは思えない“観察”の鋭さ、深さに驚かされたものだ。
 現在は日本福祉大学のコーチ兼編成部長。これからも体力の続き限り野球に携わっていただいきたい。先輩、元気でご活躍を。また球場でお会いしましょう!




2018年8月4日土曜日

夏の甲子園出場の六大学出身監督

【早稲田大】
(木更津総合)五島 卓道 監督

【慶應義塾大】
(羽黒)小泉泰典 監督
(慶應)若林 貴彦 監督

【明治大】
(日南学園)金川豪一郎 監督

【法政大】
(土浦日大)小菅 勲 監督
(鳴門)森脇 稔 監督
(折尾愛真)奥野 博之 監督