【No.67 2017/7/23 JR東日本 4-5(延長タイブレーク) 東芝 東京ドーム 第88回都市対抗野球】
2点差を追いかけるタイブレーク。応援曲「JRファイヤー」が延々と流れる中、職人・東條航は静かな闘志の炎を燃やしながら、黙々と自分の自分の仕事に徹する。際どい変化球を見極め、ストレートはカット。根負けした柏原史陽のボールが大きく外れて押し出しの四球をもぎとった。
東芝の先発、岡野祐一郎の126キロの変化球をとらえてレフトオーバーの先制ホームランという派手なパフォーマンスのあとは2つの送りバントをいずれもファーストストライクでポンと決めてみせた。
シートノックでも1球1球丁寧にさばき、周りとの連携なども実戦をイメージして怠りない。後輩の丸子達也にゲーム直前までゴロを転がしてもらってチェック。試合になると難しい打球を簡単そうにさばいてく。派手さはないが、信頼出来て間違いない安定感。
決して身体能力が高いと言えないが早稲田大、JR東日本でショートのレギュラーを張り続けるのは基本を大事にする姿勢の賜物。ドラフト候補たちのハイパフォーマンスを見るのもいいが、こういう職人肌の選手のシブい選手のプレーを見るのも社会人野球の楽しみだ。