【No.55 2017/7/14 トヨタ自動車 5-1(延長タイブレーク) 九州三菱自動車 東京ドーム 第88回都市対抗野球】
都市対抗連覇を狙うトヨタ自動車が苦戦しながらも初戦を突破。
トヨタの先発はエース佐竹功年(早稲田大)ではなく、川尻一旗(玉野光南)。佐竹の後継者育成をテーマとするチームの姿勢は都市対抗の大事な初戦でもぶれず。どこまで桑原監督は我慢できるんだろう?
2回表、6番・八坂健司(福岡大)のライトへのホームランで九州三菱自動車 が先制する。九州三菱自動車 1-0 トヨタ自動車。
トヨタ打線は谷川昌希(東農大)のカットボールなどキレのいい変化球に苦しむ。5回裏に西潟栄樹(桐蔭横浜大)のソロホームランで追いつくが、それも谷川攻略の糸口にならず。
1-1のまま迎えた9回表。ワンアウト二塁。絶対に点を与えたくないこの場面、 トヨタのベンチが動く。いよいよ佐竹かと思ったが、藤田純基(東洋大)がマウンドへ。藤田が空振り三振でツーアウトとすると再びピッチャー交代。今度は慶應のエース、竹内大助だ。竹内も三振をとって大きなガッツポーズ。
ベンチはよく佐竹を出さずに我慢したなあ。
延長になるとやっぱり佐竹“様”にマウンドを託す。延長11回表、佐竹にははっきりしたボール球を続けてのストレートのフォアボールで1番・隈本高晟(東農大)を歩かせてしまう。隈本がしかけてきたスチール。しっかりしてくださいよ、とばかりにワセダの後輩、細山田武史が刺す。
タイブレーク。佐竹“様”にスイッチが入る。ワンアウト満塁のセットされた場面。これ以上はないという2連続三振でチームに勢いをつける。
その裏、藤岡裕大(亜細亜大)がトヨタ応援団で赤く染まるライトスタンドへサヨナラホームランを打ちこんだ。