【No.33 2017/5/14 (日)立教大 0-1 早稲田大 神宮球場 東京六大学 2017春季リーグ戦】
早稲田の小島和哉 (3年 浦和学院) 、 立教の田中誠也 (2年 大阪桐蔭) 両投手が投げたボールは、二人合わせて233球(小島115、田中118)。 その中で一番速かった球は小島の投げた140キロ。 しかも1球のみ。140キロ以下、 アンダー140の球速での投げ合いだった。
140キロ以下でも小島のストレートは回転数が多く、スピンのきいたボール。バッターは球速以上の速さを感じ、空振りをとれる。この試合で7つの三振を奪ったが、そのうち5つはストレートでの空振り三振。ストレートだけなく、スライダーもきっちりコースに決まり、目線を変え、緩急をつけるカーブを投げる必要もなかった。この試合が始まるまで与四死球率11.33とコントロールに苦しんでいた(2017年4月25日:オジマ≒東大投手陣!? )が、この試合で与えた四球は1。4番・笠松に対し、ツーアウトランナーなしの状況での一発だけは避けるという意図を感じた。これまでの試合のような不用意な、意味のない四球ではなかった。意味のない四球どころか意味のないボールすらなかったような印象。初回の内野安打もショートがグラブの中でエラーしたもので、最終回にヒットを打たれるまでノーヒットノーランに抑える完璧な投球内容。リーグ戦初完封。
田中のこの試合でのストレートの最速は136キロ。体全体を使い、跳ねるような躍動感から投げるストレートは勢いがある。100キロ台のスライダー、カーブで緩急をつけるので速く感じる。この試合での四球は小島と同じ1。トータルの与四死球率は2.35(2.00以下がNPBではコントロールがいい投手の基準)でコントロールも安定している。失点した場面、佐藤晋甫 (4 瀬戸内) に第1打席でライトに打たれた外のストレートを今度はレフトにたタイムリーを打たれた。佐藤は不振で8番に下がっていたとは言え、本来はクリーンアップを打つバッター。もう少し慎重に行っていれば違う結果になったはず。
早稲田の小島和哉 (3年 浦和学院) 、
140キロ以下でも小島のストレートは回転数が多く、スピンのきいたボール。バッターは球速以上の速さを感じ、空振りをとれる。この試合で7つの三振を奪ったが、そのうち5つはストレートでの空振り三振。ストレートだけなく、スライダーもきっちりコースに決まり、目線を変え、緩急をつけるカーブを投げる必要もなかった。この試合が始まるまで与四死球率11.33とコントロールに苦しんでいた(2017年4月25日:オジマ≒東大投手陣!? )が、この試合で与えた四球は1。4番・笠松に対し、ツーアウトランナーなしの状況での一発だけは避けるという意図を感じた。これまでの試合のような不用意な、意味のない四球ではなかった。意味のない四球どころか意味のないボールすらなかったような印象。初回の内野安打もショートがグラブの中でエラーしたもので、最終回にヒットを打たれるまでノーヒットノーランに抑える完璧な投球内容。リーグ戦初完封。
田中のこの試合でのストレートの最速は136キロ。体全体を使い、跳ねるような躍動感から投げるストレートは勢いがある。100キロ台のスライダー、カーブで緩急をつけるので速く感じる。この試合での四球は小島と同じ1。トータルの与四死球率は2.35(2.00以下がNPBではコントロールがいい投手の基準)でコントロールも安定している。失点した場面、佐藤晋甫 (4 瀬戸内) に第1打席でライトに打たれた外のストレートを今度はレフトにたタイムリーを打たれた。佐藤は不振で8番に下がっていたとは言え、本来はクリーンアップを打つバッター。もう少し慎重に行っていれば違う結果になったはず。
直前に行なわれたフレッシュリーグでは140キロ台のボールがゼ ロ(早稲田の今西の139キロが最速)。小関順二さんのコラム(詳説日本野球研究:六大と東都はパワー型投手不足か?地方リーグ全盛の流れに抗う10人)を裏付けるような試合が続いたが、3試合目の明治と慶應のゲームで140台の表示を見て少しほっとした。